グーグル書籍検索、除外要請は対象外で合意 ペンクラブ
朝日新聞デジタル 12月18日(火)5時7分配信
【上原佳久】米グーグル社による書籍全文検索サービス「グーグルブックス」の「図書館プロジェクト」について、全国の作家・編集者らでつくる日本ペンクラブ(浅田次郎会長)と同社は17日、著者や出版社から要請があった書籍はすべて検索の対象外とすることで合意した。両者は今後、図書館プロジェクトを巡って法的に争わないことも決めた。
図書館プロジェクトは、グーグルが提携する各国の図書館などの蔵書をスキャンして電子化、中身を検索できるようにする。米国の図書館が所蔵し、著作権が切れていない日本語書籍もスキャンされていて、作家らが抗議していた。
検索の対象外になっても、これまでスキャンしたデータ自体はグーグル側に残るため、同社が管理に責任を持つという。また、著作権者がこのデータの電子書籍化を希望すれば、グーグルが運営する電子書籍ストア「グーグルプレイブックス」で販売するという。
グーグル日本法人広報部は「日本の出版業界と協力して、電子書籍の品ぞろえを増やす方がユーザーの利益になると判断した」としている。
図書館プロジェクトを巡っては、米国では法廷闘争に発展。グーグルと米出版社協会は10月、要請があれば検索から除外することで和解した。一方、米作家団体との和解は成立していない。
朝日新聞社
引用元:Yahoo!JAPANニュース