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上野樹里「のだめ」大団円へ 生っぽさ、見てほしい

2010年04月13日 12時00分20秒 | 日記
 女優の上野樹里(23)が4年にわたって取り組んできた「のだめ」シリーズが、17日公開の映画「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」(川村泰祐監督)でついに大団円を迎える。来年のNHK大河ドラマの主役に起用されるなど、映画にテレビに引っぱりだこの超人気者だが、この完結編は特に感慨深い作品になったようで、「やり切った感があります」と満足そうな表情で語った。(伊藤徳裕)

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 テレビ番組の収録前というあわただしい状況にもかかわらず、「のだめ」について語る上野は実に饒舌(じょうぜつ)だった。

 「金魚すくいで逃げ回る金魚のような役でした。まじめに演じるだけでなく、遊び心もないと死んじゃう。かといってふざけているだけでも駄目だし、そのバランス加減が難しくて。追いかけてもスルスルと逃げちゃうんです」

 さらに、天賦の音楽的才能を持つモーツァルトと、それに嫉妬(しっと)する宮廷楽長サリエリとの確執を描いた映画「アマデウス」を例に熱弁を振るう。

 「モーツァルトは早すぎた天才で周りがついていけない。のだめも天才肌だけど、『後編』では自分の限界に悩んだりするところがサリエリっぽい。一生懸命頑張って壁にぶつかって落ち込んで、でも最後には温かい心を取り戻す。スクリーンでは、マンガのキャラクターと違った、もっと生っぽいのだめを見てほしいですね」

 人気漫画を原作に、平成18年にフジテレビ系“月9”ドラマとしてスタートした「のだめカンタービレ」で、上野は連続ドラマ初主演を飾った。破天荒なピアノの天才、のだめこと野田恵(上野)と、指揮者を目指す千秋先輩(玉木宏)の物語は人気を呼び、スペシャルドラマのほか、昨年12月には映画の「前編」が公開され、330万人を突破するヒットとなった。

 のだめは間違いなく代表作だが、ほかにも社長令嬢(映画「奈緒子」)、漫画家アシスタント(映画「グーグーだって猫である」)、性同一性障害のモトクロス選手(ドラマ「ラスト・フレンズ」)、スナックのママ(映画「コドモのコドモ」)など個性の強い役を「力ずくで演じてきた」。今後はフジテレビ系で15日から放送されるドラマ「素直になれなくて」、そして来年のNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」の主演が控える。

 「また新たな壁にぶつかると思いますが、常に心をニュートラルにして楽しんで演じたい。のだめを超えようとは思いません。『常にいい作品を作ろうと思えば、きっと超えられる』ってミルヒー(「のだめ」で竹中直人が演じる世界的指揮者)も言っていましたし」

 連続ドラマ、スペシャルドラマ、映画と、息の長いシリーズとなった「のだめカンタービレ」。ラストを迎えるに当たり、レギュラーメンバーはファンミーティングなどで口々に作品への思いを語った。

 ■玉木宏(指揮者の千秋真一役)「ウィーンの楽友協会でベト7(ベートーベンの交響曲第7番)を指揮したことが思い出。最後の最後に一番いいものができました」

 ■瑛太(バイオリン奏者の峰龍太郎役)「ヨーロッパロケはみんなと撮影後に食事に行ったのが楽しかったです」

 ■小出恵介(打楽器奏者の奥山真澄役)「千秋さまとキスができたので、やり残したことはないです」

 ■水川あさみ(バイオリン奏者の三木清良役)「コンクールでバイオリンを弾くシーンが後編にあって、絶対に褒めない玉木くんが褒めてくれました」

 ■福士誠治(オーボエ奏者の黒木泰則役)「6話から参加していますが、オーボエを渡されて10日後にモーツァルトを吹くシーンを撮ったんです。大いに特訓をしたという印象の作品でした」

 ■ウエンツ瑛士(フランス人音大生、フランク役)「フランス語はノートにカタカナで何ページも書きながら覚えた。今でも夢に出てきます」

 ■ベッキー(ロシア人音大生、ターニャ役)「最初は気の強い女の子でしたが、のだめを優しく気遣う母性を感じるようになっているのを見てほしい」

 ■山田優(中国人ピアニストの孫Rui役)「後編では(千秋の指揮で)ピアノを弾くシーンがあって千秋との恋が実った気持ちがしました」

 ■吉瀬美智子(ドイツ人マネージャー、エリーゼ役)「ヅラ(かつら)にカラコン(カラーコンタクト)というなかなかない役を高いテンションでやりました」

 ■竹中直人(世界的な指揮者の通称ミルヒー役)「いつも楽しいので頑張ったことは一度もありません。この映画に呼ばれてとても幸せでした。愛してます、のだめちゃん」

引用元:Yahoo!JAPANニュース