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なかなか勝てない馬がいる。今日もその馬が走る。
がんばれ、と声が出る。
まなざしは、ゴールの先を見つめている。

私のヒマラヤ紀行 茂市久美子/著

2021年12月04日 15時03分46秒 | 読書・登山
ネパール東端のカンチェンジュンガ山麓から、西はパキスタンのナンガ・パルバット、ティリチ・ミールの山ふところまで、東西およそ2400キロにおよぶヒマラヤの各地を巡った足かけ17年におよぶトレッキング。5000メートルの氷雪の峠を越えて、素朴な山里を歩き、青いケシやエーデルワイス、ユキヒョウやイエティなどの興味深いエピソードを交えてまとめた紀行エッセイ集。

5月の思い出
エーデルワイス
チュンジェルマ峠
「五大宝蔵」の山
ナンゴ・ラ越え
マカルーの青いケシ
聖なる洞窟ケンバ・ルン
ヒマラヤのユキヒョウ
トリカブトを食べる
ナンバ・ラの圏谷〔ほか〕

タプレジュン以北

いったい何をしているのか尋ねたら、なんとまだ冬眠中のカエル探しだった。
カエルはマラニヤの薬になるのだそうだ。

パンチ・ポカリからシェルパニのコルを越えて。マカルーのベースキャンプに向かう。

シェルパたちはトリカブトを強心剤として使っている。

世界で一番美しいに違いないと思っている湖がある。
アンナプルナ山群のティリツォ・ピークの麓にあるティリツオ湖だ。
Tilitso Himal
突然、前方が開け、湖が目の前に現れた。
紺碧の空の色で染めたような湖の青さだった。
湖の名前はタカリー族の言葉で、ティリは「遠い」、ツォは「湖」を意味する。
標高4880m
そのほとりに聳えるティリツォ・ピークは、山というよりも神様に湖の番人を命じられた白い天使か巨人のようだった。

ダサインはネパールで最大の祭りの1つだ。
シバァ神の妃ドゥルガー女神が、水牛の姿をした悪魔を殺したことを祝う祭りで、祭りは10日間続けられ、その間あちこちで女神に生贄として捧げる水牛や家畜の首が刎ねられる。

水牛の首がおとされたのを見たとたん、次に首を斬られることになっていた水牛がばったり気絶してしまったという話を聞かされた。

アンナプルナ山群
ジョムソン村、空港
マルファ

シュリナガールからリー空港
ラダックの首都レーは標高3500m

クンビラは金比羅と同じ神様。
ガンジス川にすむワニを意

カシミヤとは、カシミール地方の山羊の毛で織った織物の総称。
「オー、パシミナ!」
ラダック産の山羊の毛
パシミナの毛をとる山羊はラマと呼ばれている。
1頭あたり100gしかとれない。


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