All my loving ♪

短歌と猫とポールマッカートニーを
こよなく愛しています

過去ログ45より

2005年03月28日 13時52分39秒 | 題詠マラソン感想
[8788] 065:城 鈴木貴彰 2005年03月22日 (火) 16時02分
不夜城にネオン輝くかがやけば濃くなる影の占める面積

非常に観念的な歌かと思うとそうではない。
実に細やかな観察眼で情景が描写されています。

[8793] 070:曲 鈴木貴彰 2005年03月22日 (火) 16時03分
自動ドア開くつかのま楽曲は友を殺しし路地に溢れぬ

この短歌もそうですね。
自動ドアが開いた瞬間に店の中から音楽が流れてくる。
そしてまた静けさが訪れる路地の様子が31文字の中に
閉じ込められていると思いました。

[8812] 027:液体 伊波虎英 2005年03月22日 (火) 17時38分
「生きたい」と波打つぬるき液体を超音波(エコー)画像は黒く映せり

「生きたい」に胎児の叫びのようなインパクトを受けました。

[8879] 045:パズル 吉野楓子 2005年03月22日 (火) 23時05分
ひとつずつ花のこぼれをひらふごとパズルをあはす思ひ出ごっこ

春風のようなやわらかさ。
淡い淡いノスタルジーに溢れていて優しい気持ちになれるようです。

[8900] 020:楽 みあ 2005年03月22日 (火) 23時35分
雨降りの木管楽器のシの音はすこしゆるめに坂道くだる

雨降りの音が木管楽器なのか、それとも実際の木管楽器の音を
詠んだものなのか。
どちらにせよ湿度や天候で変わる木管楽器の繊細さが現れていて
いい歌だと思います。

[8945] 046:泥 寺川育世 2005年03月23日 (水) 12時26分
後悔は泥酔の道のそちこちに落ちてゐてひとつ拾へば椿

華やかな花をある日突然落としてしまう椿。
結句が衝撃的なまでに心に迫ってきます。

 

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4 コメント

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こんばんは。 (伊波虎英)
2005-03-29 22:54:04
丹羽さん、

拙歌を取り上げてくださってありがとうございます。

また、僕のサイトへメッセージありがとうございました。(^.^)
返信する
いらっしゃいませ (makoこと丹羽まゆみ)
2005-03-30 12:15:05
天然ボケのmakoです(笑

伊波さんの短歌、きちんと丁寧に作られていていいですね。

文語・旧かなで詠みたいのに詠めない私。

おおいに勉強させていただいています。

最初の方はログのスピードがすごくて、追いつこうと必死で

じっくりと読めなかったのですが、伊波さんの「声」もとても

いいと思いました。

これからもよろしくお願いいたします。

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トラックバック (貴彰)
2005-03-30 17:07:41
感想ありがとうございます。

トラックバックも少しだけ慣れてきました。

今後ともよろしくお願いします。
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こんにちは (makoこと丹羽まゆみ)
2005-03-30 18:33:26
貴彰さん、いらっしゃいませ。

物語りもいよいよ佳境に入りますね。

さてさてどんな結末が待っているやら・・・。

終わってしまうのは寂しいけれど、楽しみにしています。



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