初めに・・・
いい悪いではなく私は文語でも口語でも定型を守っている歌が好きなので
必然的にそういった歌を多く選んでしまうと思います。
猫が題材の歌にも弱いかも(笑
以下、敬称は略させていただきます。
よろしくお願いします。
[737] 004:淡 武田ますみ 2005年03月01日 (火) 00時10分
初夏(はつなつ)の匂いのしている冷蔵庫「淡色野菜」と声に出すとき
淡色野菜を色ではなく声で使ったところにひかれました。
しかも真夏ではなく、初夏。
爽やかでいい短歌だと思います。
[738] 01:声 谷口純子 2005年03月01日 (火) 00時11分
鳴き声が人語に変わるすれすれで対決しおり黒猫白猫
分かります、分かります、私も猫を5匹飼っているので・・・・。
赤ちゃんの声と間違えることはありますが(逆もあり)、そこを人語としたところが
おもしろいです。
[749] 001:声 春畑 茜 2005年03月01日 (火) 00時27分
音にさえ母と子のあるさびしさに子音母音を声に鳴らせり
この感想を書いている時点でもう何人もの方が完走されました。
春畑さんもそのうちのお一方です。
100首すべてをじっくりと拝見させていただきました。
類型があるような歌材を自分の言葉で詠む。
自分の言葉で詠むというのは簡単そうに見えて努力のいることです。
しっかりとした基礎を感じました。
動詞は「ある」と「鳴らせり」の2つだけ。
「音」「母」「子」の重なり。
これらによってさみしさが浮かび上がってくるような短歌に完成されているのだと思います。
[760] 010:線路 谷口純子 2005年03月01日 (火) 00時47分
線路には線路猫ありさびさびとレールの色の身体ゆすりて
線路猫なるものが存在するのかどうかは分かりません。
でもいるように錯覚してしまうから不思議です。
過去ログ4の中で一番情景が浮かんでくる歌だと思いました。
人に想像させるということはすごいことです。
[784] 001:声 秋 2005年03月01日 (火) 01時22分
「人間て、恋する機械なのね」って指でアポロを割る君の声
軽い口語で一見すると破型のように見えますが、実はしっかり定型です。
私はこういう短歌にすごくひかれます。
リズムも完璧だと思います。
恋する機械なのねという君が機械のようにアポロを割っているのがおもしろい。
でも・・・・私もアポロは割って食べたくなります・・・・。
[791] 004:淡 ぞうきん猫 2005年03月01日 (火) 01時39分
九段から神田を抜けて淡路町万世橋を渡るきじとら
短歌に固有名詞や地名を入れるのは難しいものなのですが、ここまでされると降参です。
人間なら「で?」で終わってしまいそうですが、猫しかもきじとらというところが
絶妙な味を出しています。
地名も違和感なく繋がっていて、類型を見ないおもしろい短歌だと思いました。
いい悪いではなく私は文語でも口語でも定型を守っている歌が好きなので
必然的にそういった歌を多く選んでしまうと思います。
猫が題材の歌にも弱いかも(笑
以下、敬称は略させていただきます。
よろしくお願いします。
[737] 004:淡 武田ますみ 2005年03月01日 (火) 00時10分
初夏(はつなつ)の匂いのしている冷蔵庫「淡色野菜」と声に出すとき
淡色野菜を色ではなく声で使ったところにひかれました。
しかも真夏ではなく、初夏。
爽やかでいい短歌だと思います。
[738] 01:声 谷口純子 2005年03月01日 (火) 00時11分
鳴き声が人語に変わるすれすれで対決しおり黒猫白猫
分かります、分かります、私も猫を5匹飼っているので・・・・。
赤ちゃんの声と間違えることはありますが(逆もあり)、そこを人語としたところが
おもしろいです。
[749] 001:声 春畑 茜 2005年03月01日 (火) 00時27分
音にさえ母と子のあるさびしさに子音母音を声に鳴らせり
この感想を書いている時点でもう何人もの方が完走されました。
春畑さんもそのうちのお一方です。
100首すべてをじっくりと拝見させていただきました。
類型があるような歌材を自分の言葉で詠む。
自分の言葉で詠むというのは簡単そうに見えて努力のいることです。
しっかりとした基礎を感じました。
動詞は「ある」と「鳴らせり」の2つだけ。
「音」「母」「子」の重なり。
これらによってさみしさが浮かび上がってくるような短歌に完成されているのだと思います。
[760] 010:線路 谷口純子 2005年03月01日 (火) 00時47分
線路には線路猫ありさびさびとレールの色の身体ゆすりて
線路猫なるものが存在するのかどうかは分かりません。
でもいるように錯覚してしまうから不思議です。
過去ログ4の中で一番情景が浮かんでくる歌だと思いました。
人に想像させるということはすごいことです。
[784] 001:声 秋 2005年03月01日 (火) 01時22分
「人間て、恋する機械なのね」って指でアポロを割る君の声
軽い口語で一見すると破型のように見えますが、実はしっかり定型です。
私はこういう短歌にすごくひかれます。
リズムも完璧だと思います。
恋する機械なのねという君が機械のようにアポロを割っているのがおもしろい。
でも・・・・私もアポロは割って食べたくなります・・・・。
[791] 004:淡 ぞうきん猫 2005年03月01日 (火) 01時39分
九段から神田を抜けて淡路町万世橋を渡るきじとら
短歌に固有名詞や地名を入れるのは難しいものなのですが、ここまでされると降参です。
人間なら「で?」で終わってしまいそうですが、猫しかもきじとらというところが
絶妙な味を出しています。
地名も違和感なく繋がっていて、類型を見ないおもしろい短歌だと思いました。