一見してただの石垣のように見えるもの。
これが万歳峠だ。
峠というからどこかに、例えば御坂峠みたいなものがあるのかと思った。
しかし、この峠はその峠とは違う。
出兵する兵士たちの舞台。
この石積の上に立ち、兵士たちは決意を述べ、そして戦争へと出て行った。
その下では、村の人々や家族が戦勝と無事を祈り、万歳を唱え送り出した…
それが「万歳峠」なのだ。
日本全国に万歳峠と言われるものはあるが、山梨県の北杜市にも万歳峠はある。
戦後70年、この峠のことなどいつしか忘れ去られていた。
草木が生い茂り、痕跡もなくなり…
それを、掘り起して伝えているのが山本晴美さん、今日の語り部だ。
実際にこの万歳峠(北杜市須玉町~写真)から出兵した長澤政信さん、当時19歳の話を元に、
歌語りは構成されている。
20年5月、政信さんは神風特攻隊として海に散って逝った…。
歌語りというように、語りの間に歌がはいる。
それがまた、心に響く。ここに紹介したいが、資料がないのが残念…
この人形にも焦点を当てていた。
手の中に入るほどの人形だが、これを身に付けていたという。
母なのか、妻なのか、恋人なのか、身代わりとしてうら若き兵士の心のよりどころであったのだろう…
今年は戦後70年という節目であり、笛吹市は核兵器廃絶平和都市宣言10周年だという。
それで企画されたものだが、あまりに人が少なくて驚いた。
駐車場に止められなかったらどうしようと心配しながら行ったのだが、会場はガラガラだった。
もったいないなぁと思う。
素晴らしい企画なのだから、もっと人を集める工夫が必要だったのでは…
以前に、2度聞きました。この人形の映像はなかったので、少しずつ内容が変わっているようですね。
音沙汰がなかったので心配していました。
俳句はやっていますか?
今年は雲母創刊100年にあたるため、文学館で特別企画が催され記念の俳句大会もあります。
高名な俳人の講演や対談もあり、山梨は結構にぎやかですよ。