【AFP=時事】
ギリシャと欧州連合(EU)、国際通貨基金(International Monetary Fund、IMF)は25日、ギリシャへの金融支援について協議を行ったが、
この日も合意には至らなかった。これにより、ギリシャのユーロ圏離脱を招きかねない債務不履行(デフォルト)を危惧する声が改めて強まっている。
この日のユーロ圏財務相会合は、ベルギー・ブリュッセル(Brussels)で同日開かれるEU首脳会談での合意署名の準備を整える話し合いになるはずだった。
しかしギリシャの金融改革計画に関し何らの結論も出せないまま、突然散会した。
一方、左派のアレクシス・チプラス(Alexis Tsipras)ギリシャ首相と、その主な債権者である欧州委員会(European Commission)、欧州中央銀行
(European Central Bank、ECB)、IMFの各代表との長時間に及ぶ会合も物別れに終わった。
強硬姿勢を貫いているドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は記者団に対し、「必要な進展が得られなかった。一部には、
後退したという印象すら受ける部分もあった」と語った。
ギリシャはIMFに対する15億ユーロ(約2080億円)の債務返済のため、現在凍結されている金融支援のうちまだ提供されずに残っている資金の供与を
受けられるよう債権団から同意を取り付ける必要があるが、債権団側はギリシャが新たな歳出削減と改革に応じない限り同意できないとしている。
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