先月のことだが、これはメモしておかねばならない。
旧統一教会問題が騒がれていた間、瓜二つでありながらまーーーったく登場することのなかった創価学会という名前が突如出現した。
十年以上何の情報もなかった池田大作名誉会長が15日に亡くなったというニュースである。
18日のニュース以後、様々な方々がコメントを出している。
(NHK 19日)
「岸田総理大臣は午後7時半ごろ、東京 信濃町にある創価学会の本部別館を自民党総裁として弔問に訪れました。」
「岸田総理大臣は18日、旧ツイッターの「X」に「池田大作氏のご逝去の報に接し、深い悲しみにたえません。池田氏は、国内外で平和、文化、教育の推進などに尽力し、重要な役割を果たされ、歴史に大きな足跡を残されました」などと投稿しています。」
(日経 18日)
「自民党の茂木敏充幹事長はコメントで「国際平和の推進、文化、教育の振興などに大きく貢献した」と振り返った。」
「立憲民主党の泉健太代表は「長年卓越した指導力を発揮し、日本の平和運動、福祉の推進、中国をはじめ世界各国との友好親善に力を尽くしてきた」とのコメントを出した。」
「日本維新の会の馬場伸幸代表は「国内のみならず世界各国で平和の尊さを訴え、大きな功績を残した」と追悼した。」
*引用終わり*
そしてフジTVやTBSの番組でも、まるで国に貢献をしてきた人物であるかのような報道が流れて我が目を疑ってしまった。
この人たちは創価学会というものを、どのように捉えているのだろう。
<国内外で平和、文化、教育の推進などに尽力>
<歴史に大きな足跡を残されました>
<国際平和の推進、文化、教育の振興などに大きく貢献>
などと言うが、具体的にどのような行動をしたのか?
それはどのような目的を持つ行動であったのか?
もしも少しでも貢献があったと言うのであれば、なぜ内情もよく解らない一団体が教育や文化を推進できるのか?
ならば政教分離はどうなのか?
反社会的活動についての実態はどうか?
さらに靖国神社への参拝もしない日本の総理大臣自らが弔問に訪れる理由は何か?
そこが報道されないのは非常に不可解だ。
今まで数十年に渡り、身の危険まで感じながら創価学会や池田氏の暗部を告発して来られた方々の報告とのギャップに唖然とするばかりである。
特に1990年代に出版された、創価学会の実態が書かれた数多くの書物を、皆でもう一度読み返して考える必要があるのではないだろうか。
随分前になるが、以前世間の疑惑が降り注ぎ窮地に立った池田氏が、新聞やTVなどメディアを取り込む重要性を認識し、懐柔工作を始めたのだという。
つまり裏を返せば、公にされたら非常に都合の悪い事実があり、その後も都合の悪い事実を報道させないように防御したということになる。
その効果は今もまだ継続していることを今回も再確認させられた。
このまま社交辞令だけで終了というわけにはいかない。
創価学会は存続しており、この集団を覆う闇は何も変わっていない。
まず注目されるのは国税庁の動きであろう。
元公明党委員長矢野絢也氏の『乱脈経理』やその他の書物で、公明党を含めそのあくどさが暴かれた後も、創価学会や池田氏個人の資産に対して税務調査はなされていない。
薄暗い中で金銭が偏って貯まっている場所は腐敗が進みやすいものだ。
それを明らかにし、できるだけ公平に均すのが役人や政治の仕事ではないだろうか。
鶴のタブーが崩壊に向かうための一手として、今こそ税務調査を行い闇の一角を曝け出していただきたい。
国民はじっと目を凝らしその時を待っている。