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まひるのブログ

Teacupブログから引っ越してきました。

探偵日暮旅人の宝物/壊し物

2015-07-15 20:37:00 | 小説
P4Dも一段落ついたので読むの再開です。今週初めに行った山登り後の筋肉痛(笑)で次の日は動く気にならなかったので2冊読んじゃいました。

第2シリーズですね。あとがきで仰っているように第1シリーズからどう展開していくかというもので、「~宝物」では第1シリーズとも少々絡む話が出てきます。雪路の妹である麗羅と旅人がどのようにして親交(?)を深めたのか、増子と旅人が出会ったのがいつか、など。増子と初めて会った話(花の名前)は第1シリーズ前なので第1シリーズに近い旅人が見れますが、第1シリーズラストでの心境の変化もあるせいか、割とハートフルにお話が進みました。

…と思いきや、落とす(?)のがこのシリーズです。…というと語弊がありますが。ハートフルで第2シリーズが進むはずがないとなるのが「~壊れ物」。ハートフルどころか旅人の暗黒面でまくりです。というか、「~壊れ物」5作のうち、暗黒面出ていないのは「樗nの友」くらいかと思います(笑)
暗黒面が出るのは別に良いのですけど…どうにもこの巻から登場する美月が信用ならないように思うのです。彼女に非があるかはさておき、第1シリーズの心境変化がせっかくあったのにそれを戻しちゃった感は否めませんので。まぁそれでも陽子に対しての行動の変化がありましたし、完全に後戻りしたわけではないので第1シリーズラストのようなことはしないとは思うのですけど…。それ以外はしそうですね。危ういところは治ってないし。

旅人が眼鏡をかける描写がちょこちょこ出てくるのも気になります。陽子と会ったときは確かにブルーライト軽減の眼鏡のようでしたが、外に出ているのにかけているのは…視力低下の振りなのでは、と思うのです。考え事をしていて人の気配が視えていないこともありましたし。それが常に周りに対して警戒しなくていいと思ったから、であれば良いのですけども。
第1シリーズでやらなかったこと、とすると①旅人の誘拐、両親死亡の原因への制裁②旅人が視力を失う③陽子との関係変化が挙げられますが…。③はいいとして、①②はあまり楽しくはない展開となりそうですね。とはいえ、次巻の題名が「~笑い物」なので…うん、楽しくない展開がきそうです(苦笑)

探偵日暮旅人の贈り物

2015-06-21 18:54:00 | 小説

日暮旅人シリーズその4.第1シリーズの完結編ですね。というか、あとがき読む感じこの4巻で終わりの予定だったようですね。

ネタバレ含みますのでご留意ください。



3巻までで結構怖いというかブラックな部分も出ていた旅人ですが…結局その狂気が向いている先がほぼ自身であるためか、思った以上に平和なところに着地した感です。いろんな登場人物が絡み合った物語ではあるものの、少しこじつけた気がしないでもないです。黒幕は逮捕されていませんし、実行犯もあの状態では刑の執行とはいかないでしょうし、そういう点では甘いと思うところもあります。…まぁ別に犯人がどうなっても良いのですけども。それともこれが第2シリーズに繋がるのでしょうかね?

ベタではありますが、陽子が旅人のブラック部分を止めたり、その時に一時的ながら視覚以外の感覚を取り戻していたりという点は感動的でよかったです。思ったより平和で気が抜けたところもありますが、やはり主人公が無事でいるのが何よりですので。

後半、灯衣の母親のお話がありました。彼女は愛を知らない故に天才的な部分を世間的には誤った方向に使ってしまったわけで…まぁそこも絡むか、とは思いましたが悲しいお話でしたね。因みに彼女が実行犯その2で、3巻から登場のオネエ言葉の人は旅人誘拐とは関係ありませんでした。…いや、別のところで絡みますけども。

ひとまずはシリーズ終了です。今週はP4D発売後ゲーム三昧予定で、木曜までにあと4冊読む自信は全くないので…しばらく第2シリーズは放置します。


探偵日暮旅人の忘れ物

2015-06-16 21:49:00 | 小説

久々に連投してみます。
日暮旅人シリーズその3です。段々と話がきな臭くなるのは気のせいでしょうか?

3巻目は短編5つです。最初の2つはお話が若干つながってますね。音楽世界の難しさのお話ですが、最後に少しの希望が見えたような話でした。

3つ目は爆弾魔の話。探偵ものを探偵側から見るとその推理力に管をまくものですが…犯人側から見たら恐ろしいものです。
…というだけの話ならまぁ良いのですが…自分の命と天秤にかけても爆弾の解体を目の前で見たいという旅人の気概がやはり怖いです。シリーズが続いているので死なないことは想像できますが…でなければ次巻で死ぬんじゃないかとすら思えますね

4つ目。雪路と旅人が出会った時の話。これもまたドラッグの話です。オネエ言葉の方が出てきました。2巻で旅人を誘拐した2人組…てっきり男女かと思いましたが…男女とは言っていないのでこの人の可能性もありますよね。旅人が雪路と追っていた相手がこの人な可能性。もう1人(3巻でほぼ確定した人)と年齢も近いですしもう1人の方はどうもそこまで大それたことが立案できそうに思えませんし…。
雪路は旅人を慕ってますが…3巻の流れを考えると旅人は彼を利用する気がある可能性すら思ってしまいます。何分彼の父がずいぶん怪しいので。

5つ目。出てきたドラッグの副作用がまんま旅人に当てはまりますね。誘拐犯の目的がドラッグづくりだったという可能性はありますが…本編でも言っているように過激すぎるのでそこまでするほどのものかな、とも思います。ただまぁ4つ目に出てきたオネエ言葉の人が犯人の片割れなら…やりそうかもしれませんが。

陽子と灯衣については旅人も十分大事に思っているようですし、利用する気満々にしても雪路も大事なパートナーとは思っているとは思いますし…あとシリーズも続くので(笑)良い感じに着地するかな、とは思いますが…でもかなりドキドキです。
次巻、第1シリーズ最終巻です。心して読みたいと思います(><)


探偵日暮旅人の失くし物

2015-06-16 18:50:00 | 小説

日暮旅人シリーズその2です。因みに前の感想で書いた既刊あと7冊、買いました。裏表紙を見る感じ、4冊目でいったん終わり、第2シリーズが5~8冊目、ということのようですね。終わっている話なら先が気になって仕方ないということもひとまずなさそうなので安心して(?)読めます。

さて。
2冊目は短編4つですが…旅人が怖い話とそうでない話で半々ですね(←何か違う)。見ただけで材料の数が分かるとか…味覚あっても無理です(苦笑)
2つ目の強盗の話は…旅人自身が何かを仕掛けるわけではないですが…仕掛けに分かったうえで相手を引っ掛けに行くのがなんだか怖い感じます。仕掛け人もなかなかに食えなさそうな方ですが…早く帰る方法があぁならそうするというのも…潔いを通り越して不気味ですね。
4つ目の話でちらっと旅人が視覚以外の感覚を失った理由が出てきました。あれが実は他人の話という穿ったものでない限り、彼が感覚を失ったのは5歳の頃ということになります。つまりは陽子もいた保育園から離れてすぐ。もしくはこちらが先か、ですが。旅人にそうした犯人(2人らしい)は目的があるようですけど…何なのでしょうね? 4つ目の話の主題である脱法ドラッグと関係があるのか…新しいドラッグは五感に刺激を与えるらしいですけど…それを失った少年の話が先に来て主題が増す(?)話というのは関連しているように思えて仕方ないです。犯人の片割れっぽいのも出てきましたし…旅人がさらに怖い方に行きそうで心配してます。

1巻の段階では旅人の探し人は保育園関連かな、と思ってましたが…2巻では2人組犯人ということでしょうかね。ならば増子に犯罪組織の情報を流させるというのもわかります。

…増子が苗字だったのも地味に驚きました(笑)


探偵日暮旅人の探し物

2015-06-14 15:27:00 | 小説

この小説は5年くらい前に出たものですね。気に入って既刊情報を見るためメディアワークス文庫HPを見たら「~探し物」を除きあと7冊あるらしいです。
が、まだ1冊目なのでその感想をば。1冊目での感想なので後々の巻で既に間違っていることが分かっていることも書くかもしれません。ご了承ください。

この小説は日暮旅人という探し物専門の探偵とそれを取り巻く人々のお話です。短編集に近いです。主人公は彼で良いのでしょうけど、主文は依頼人だったり周りの人だったり目線で書かれることがほとんど…というか、彼目線はほぼないです。
旅人は視覚以外が欠落している…というか全部が視覚になって感じられる人というのが特殊な部分ですね。この特殊な視覚情報を以て探し物をします。
主要人物としては旅人曰く血はつながっていない娘の百代灯衣(ももしろてい)、灯衣の通う保育園の保育士である山川陽子(但し灯衣は年中で陽子は年少担当です)、旅人のパートナーである雪路雅彦、あと医者の先生(名前忘れました)かな? 1巻ではパッとしか出てきていない女性警官の増子も絡んできそうな気もします。
医者の先生の恩師のお話まではまったり系の小説かと思いましたが…どうにもそうではなさそうですね。タイムカプセルの話であれ? となり、増子の登場で一気にきな臭くなりました(笑)

どうやら旅人は人探しをしているようです。あんな場所に居を構えていたり増子と関わっているのはそのせいかな? また陽子が幼少の頃に仲の良かった男の子「たぁ君」が旅人である可能性が高そうですが(少なくとも同じ保育園に通っていたことは事実のよう)、旅人はそのことに気付いているのに陽子に気付かれるのはまだ困るようです。とすると旅人の探している相手も同じ保育園に通っていた可能性もあるかな、と。旅人がタイムカプセルの話で隠滅した人物は旅人自身か、その人かな、と思います。ただ隠滅した人物は1人っぽい書き方だったように思ったのでそうすると旅人自身かな? であればあまり関わってほしくないだけで探し人とは関係ないかもしれません。ただ関わってほしくないなら陽子の探し物をしないと思うし…遭難(?)した陽子をあそこまで探すとも思いづらいし…。う~ん? 好意を持っていて、保育園時代は五感があったのに今は視覚だけになってしまった状況を心配かけたくないから、とか?

あと今のところ主人公が一番怖いですね。良い人風なんですけどなんだか淡々としているように思えます。宝石犯の末路のせいでそう思うのかも、ですが。最優先事項のためには手段を選ばなさそうなのですよね。変に頑固な部分は出てきてますし。増子が「いつか犯罪者の側に立っている気がする」とかおっしゃってましたが…そうなっていないことを願います(苦笑)
視覚がなくなったら、の話も出てました。こっちは上記の杞憂(?)以上にある気がします。ただ医者の先生の評価のとおり、視覚以外はないわけではないと思うので視覚がなくなれば他の感覚が戻るのかなぁとは。

以下、どうでもいい話。
灯衣の見た目がP4の雪子に見えて仕方がない(苦笑)挙句、旅人は彼女を「テイ」と呼ぶわけですが…カタカナにされるとUTAUの健音テイを思い出してしまいます。…僕だけか(笑)