フランス パリで乳がん治療

フランス生活20年目の節目に乳がんになってしまいました。パリのガンセンター、キュリー研究所で治療を始めます。

放射線科の医師との面談

2017-11-28 11:01:31 | 乳がん
放射線治療が終わった2日後、放射線科のB先生との面談があり、もう一度病院へ。治療後の皮膚の状態を確認したり、問診受けました。
痛みはほぼ感じないけど、やはり皮膚が赤黒く焼けているのでワセリンクリームを処方してもらいました。今後はホルモン治療を始めなければいけないので、子宮内エコーと採血マーカーをするように処方箋を出されました。ホルモン治療は子宮筋腫があれば筋腫が肥大する可能性が高いといわれ、その確認のためにエコー検査となりました。子宮頸がんのリスクがあることも説明がありました。リスクがあっても、やはりホルモン治療は外せないといわれ、元気になっていく体に反して気持ちの方はガンの恐怖にとらわれたまま。。。
抗がん剤をしないことを選んだ手前、やっぱり心の中で(抗がん剤を)しとけばよかったとまだ割り切れていないままの状態だとB先生に話すと、il faut tourner la page..(新しくページをめくりなさい)と。今のこの気持ちのままではダメだと、新しく気持ちを切り替えて、抗がん剤のことは忘れるようにと言っていただきました。わかっているけど、なかなか吹っ切れないでいる自分がいます。

放射線治療 後期

2017-11-27 15:56:49 | 乳がん
放射線治療の後半はタトゥを入れますと言われて、小さな針でチクチクっと5カ所ぐらい入れられました。事前に言われていた通り小さなホクロみたいなものです。タトゥを入れてからの治療は今まで違い、ほぼ直に照射するような大きな筒?みたいなものを胸に当て照射。
この日の治療から今までとは違った気持ち悪さ、だるさが増えたような気になりました。特に胃が痛くて先生に胃薬の処方箋を書いてもらいましたが、あまり効かなくて、主治医の先生に胃潰瘍のような痛み(二十歳のころ十二指腸潰瘍にかかりました)だと伝えその薬を飲んだら、3日ほどで痛みが引いていきました。あの痛みは放射線治療が原因ではないのかもしれません。
皮膚の状態も赤みが増して赤黒くなってきました。
最終日前日、今日が最後の治療になって明日は3分ほどの照射と言われました。そして最終日、本当に3分ほどで照射が終わり、22回の放射線治療が終わりました。やっと、解放されたと喜ぶ瞬間、これですべてのがん細胞が消えていて無くなっていますようにと祈るような気持でした。

放射線治療 中期

2017-11-18 19:08:16 | 乳がん
放射線治療を始めるにあたって、技師の方から説明されたのは、体を洗う石鹸はPHが0か0に近いものを使うように言われて、薬局で大きなボトルを一本15ユーロぐらいで買いました。あと、気を付けることは、①香水をつけないこと、②メイクも首にはクリームをつけないこと、③太陽に直に当たらないこと(今の時期はあまり心配なかったです。)お風呂からあがったら、クリームなど絶対つけないように念を押されました。
中休みの水曜日にも週末にも同じように気を付けてと言われました。
放射線治療は週5でする人もいるし、週4でする人もいると説明され、私の場合は週4で、毎回週5の人より少し多めに放射線を当てるので週の合計は同じになると先生に言われました。
大きなマシンにも段々慣れて、始めのころは怖くて目をつむって治療を受けてたけど、中頃になると慣れたもので目を開けて秒数なんかも数えたりして余裕で受けれるようになりました。待合室などでもお互い同じ状況なので話も盛り上がったり。終わらない治療は無いとみんなで励ましあいました。
フランスでも毎年10月はピンクリボンデー。オクトーバーローズと言って待合室はピンクの飾りつけがしてあり、ボランティアのマダムが紅茶やコーヒーをごちそうしてくれました。ヨガの教室や乳がん患者の食事会なんかも開催されていました。

放射線治療 初期

2017-11-15 16:57:42 | 乳がん
一週間のスケジュール表をもらい、月、火、木、金と病院通い。キュリー病院ではなく、近場で放射線治療をするのを選んで本当によかったです。私の場合どちらの先生もどこでも好きな方を選ぶように言われて、キネの先生の助言も手伝って近場を選びました。今思うと、たった10分ほどの治療なので近場の病院で正解でした。この病院は新しく、設備も最新式の物を使っていると先生も言っておられ、安心して通えました。でも、時間帯が19時から22時の主婦が一番忙しい時間帯。食事の準備などが特に。それを除けば言うことなしです。2日3日目は何にも感じず、体調も変わらず元気でこんなものかと思いましたが、4日5日目になると何となくだるい感じが。個人差があるので何とも言えませんが、痛くはないけどだるい。そんな放射線治療の初期でした。

放射線治療の始まり

2017-11-13 13:25:04 | 乳がん
術後2か月前には始めた方が良いと言われていた放射線治療。2か月と1週間過ぎたけど無事に始めることができました。初めに一番初めに取ったマンモグラフィー(術前)を提出し、スキャナーで体(腰から上)の軸を計り、脇から脇、鎖骨上から胸の中心と言った風にレーザーを当ててマジックで印をつけていきます。付けおわったら保護テープでマジックを保護して一日目は終わり。実際に放射線治療は翌日からでした。家の近所なので車で通院しましたが、結構な数の人がタクシー通院。これもセキュが100%あとで支払ってくれます。私の場合幸いなことに往復15キロほどだったので通院は楽なものでした。遠くからの人は往復120キロの人も。タクシーで来ていると言っていましたが、かなりの金額になっていると思います。。
通院時は19時から22時でその他の昼間などは他の患部のガン専用らしくて乳がんは最終の22時まで。なので夕飯を準備してから治療に行っていました。一週間ごとに予定表を渡されますので、その時間に行けばほとんど待ち時間は無しでした。フランスの病院の待ち時間は長いけど、ここは全く大丈夫。治療室はとても新しく、台に寝ころぶと桜と木蓮のパネルがあり、なんだかホッとします。真っ白な部屋よりずっといい。技師さんは常に2組で、気さくに話しかけてくれたりして初めての放射線治療はあっという間に終わりました。台に寝ころんでから10分ぐらいでした。放射線は痛みも何も感じなく、ただ、ジーという音のみ。本当にやっているのだろうかと思いました。。この日から22回の治療が始まりました。