キッチンには桜の花を。

すきなものをかいてゆきます。

勘違い区民(わたし)VS税務署のひと

2005年03月10日 | まんが
今日こそは初めての確定申告をしよう。
なぜなら、
「君はお金がすこし戻ってくる対象者だから、確定申告しなさい」
と知り合いのかたが教えてくれたからだ。うふふ。


こないだ送ってきた申告書に、
手引きと源泉徴収表を見ながらカキカキしていく。
手引きの説明は回りくどいし、
記入例にもちっともかぶってないので、ヒントが見出せない。


とりあえずわかったようなふりをして適当に書き込む。
完全にインフルエンザから脱したので、
自転車で区役所に向かった。


ところが区役所に行っても『確定申告』の文字は見当たらない。
案内、というところのおばちゃんに、
「確定申告をするところはどこですか?」ときくと、
「ここは区役所ですので、税務署に行って下さい」と
すごくいやそうな顔をされた。


おかしいな、手引きには『受付は区役所』って書いてあるのに、と思ったが
とりあえずお礼を言い、近くの税務署に行く。
人がいっぱいだ。入り口では、職員の人がおじさんにからまれている。


どの列がなんの列なのかわからないので、
わたしが挙動不審者っぽくうろうろしていると、
やさしいおじさん(職員)が話し掛けてくる。
「あなた、書類は持ってきましたか?」
「はい、これです(差し出す)」
「ああ、これは区役所だね」


え、これは区役所なの?さっきのおばちゃんのとこに戻るの?
ぽかんとしていると、やさしいおじさんは説明してくれる。
「これはね、住民税の申告書なの。だから、ここではできないの」


要するに、わたしが書いてきたものは
『平成17年度 特別区民税 都民税 申告書』であって、
『平成16年分の所得税の確定申告書』ではなかったのだ。
わたしは『申告といえば確定』と勝手な思い込みが強く、
住民税の申告書を、勝手に確定申告書と勘違いしていたのである。


やさしいおじさんは2秒でわたしの勘違いを察し、
源泉徴収表をチェックしてくれる。
「あなたはここで所得税の確定申告をしなさい、お金が戻るよ」
と、神様みたいなことを言った。


神様にお礼を述べ、教えてくれた『申告書作成会場』に入るわたし。
おじさんが紙をくれる。「空いている机で書いて下さい」と言われて、
たまたま空いたスペースに座る。人だらけで、乾燥している。暑い。


となりのおじさんは、『確定申告の手引き』を持っているが、
わたしは持っていない。わたしが持っているのは
『住民税の申告の手引き』だけだ。不利である。この差はなんなのだ。


わからなすぎて、「すみません」と手をあげると、
確定申告お助け人(お兄さん、多分職員)が助けに来てくれた。
「どこがわかりませんか」ときかれるが、すべてわからなかったので
「ぜんぶです」というと、お助け人は曖昧な顔をした。
「じゃあ、書くところをチェックしますので、書いて下さい」
と、お助け人はものすごい早さで、マーカーでチェックしていく。
はー、よかった、助かったと息をつくが、わたしの隣のおじさん
(手引きをもっているのに)と、そのとなりのおばさまが一斉に手を
挙げたので、お助け人は息をつくことができない。


こんな思いをして行ったのに、結局銀行の口座番号がわからなかったので
帰ることにした。途中で母から連絡があり、
「ケンタッキーの辛いの買ってきて」というもやもやした指令を受けることに
なったが、確定申告よりよっぽど楽なので遂行することにした。

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