その1のつづき
さて、できあがった道具をどう「運ぶか」も悩みどころ。
実は作っている段階では当てがあった道具運搬。
しかし、これも当てが無くなり、やむを得ず赤帽かレンタカーで検討。
幸い、セットは階段中心ですから、組み合わせれば遊び空間はなくせる。
計算したらサイズ的に軽トラ荷台で載ることがわかり、
生徒の移動費との関わりから赤帽をチョイス。
奥行き180×幅140×高さ120cmに載せる組み合わせが出来ました。
県大会では段数を増やしたものの、
同じく組み合わせ・積み上げ方さえ工夫すればなんとかなりそう。
赤帽荷台にきっちり入るサイズを事前に計算し、組み合わせました。
階段部分、広げるとこれだけの台数あっても

積み上げればこんな形に。

2尺×6尺×3.5尺で積み上がります。
これに机・椅子・カーペット・蹴込み……、と積み上げてもやはり2尺×6尺×3尺サイズ。
奥行きはみっちり、横も縦も軽トラの荷台に載せた計算上の余裕は十センチ弱。
組み方が違ったら入らないほど遊び空間はほとんどありませんでした。
カメラに撮っておけば良かったなぁ……。とはいえ、これで「運べるか」もなんとかクリア。
もう一つ。「セットとして成り立つか」、は
「セットとして芝居の雰囲気を作れるか」と
「時間内にセット出来るか」ということ。
平台など会館の借り物をあてにせざるを得ない現状があるわけですから、
それを含めての「セット」のバランスを考える必要があります。
ま、そういった「雰囲気」については時間とお金があれば、
一回どこかで事前に組み立てて様子を見て、
とかできるわけだし、本来はそうするべきなんでしょうが、
今回は「会場に入る前の学校での準備の時間」はあるけれど
「セットに使える上演前の準備時間」はいつも通り、ない。
そしてなにより
「お金がない」
わけです。
仕方なく、何らかの方法でそれらをカバーせねばならん訳です。
お金もないから、実物を使ったセット組み練習も出来ない。
平台を使って組み合わせるのは大会当日(正確にはリハか)ぶっつけ本番。
つまり「経験」値も低い。これは正直、辛い。
特に今回のように、組み合わせるセットの場合は、かなり無理っぽい。
とはいえ、それでも平台で大まかな枠組みをし
(ケーキで言えば「スポンジ」ね)、
セットや蹴込み、カーペットで「デコレーション」してやらねば
(同じくケーキで言えば「クリーム」「イチゴ」「チョコ」ってところ)、
イメージ通りのセット(「デコレーションケーキ」)は、無理。
必然的に平台=「スポンジ」との格闘が待っているわけです。
地区大会と関東大会では共に平台6×6を3枚、4×6を2枚、
それを高足4尺幅2本と中足6尺幅6本で組み合わせて上げ、
それを蹴込みやカーペットで造作する形にしました(県大会だけ事情により組み合わせが異なりました)。
中足と高足の組み合わせで1段の違いを作りつつ、
さらに1段や2段の階段のパーツを組み合わせていくわけです。
踊り場の部分は中足で立て、
奥の一段上の処は1段1間幅の段と2段高半間幅の段、を中足高の平台(6×6 4枚、4×6 1枚)の上に、
2段1間幅の階段と3段高半間幅の段、を高足高の平台の上に、と組み合わせて、
一番高いところで7寸高の段7段分の高さ(4尺9寸高)になるようにしてあります。
つまり、

こんな感じの「スポンジ」=「平台+足」で出来てます。(手書きなので見えづらいですが、ごめんなさい)
ただ、関東大会の会場である黒磯では踊り場の高さが高すぎたかも知れません。
客席と舞台の関係なども考慮してセットを作る必要があることは重々承知しているのです。
ですから下見の段階で、私個人の心のなかで「行けるか?」「行けないか?」と思案したのは事実。
「行ける!」というより「行くしかないよな」って所があったワケで……。
さらに今回後悔したのは、階段の固定は釘で床や平台に直接打ち付けて殺してしまえばよかったものを、
わざわざ鎮でやっちゃった分、時間を食っちゃった点。
どうも、県内の会場でやってる感覚になっちゃったもんで……。
ううん……、反省。
さて平台を使ったセットには苦戦の経験が。
平台を扱った経験のない1年生中心の昨年は地区大会で準備時間を大幅にオーバー。
メンバーが4分の1になった今年は一体どうなるか、と不安でした。
しかし、皮肉なもので、人数は少ないとはいえ、経験者のみで構成された今年は
地区大会ではほぼ収まっちゃいました。
セットもまずまずイメージ通りに組み上がり、ほぼ狙い通り。
しかし、ここで気が抜けてしまったのか、
県大会ではセットを大きくしたことも関係してか、
昼休みに救われたものの見事におおこけ。
セットはまずまず一見きれいに出来ましたが
(こまかく見ると結構雑なので、じっと見ないで!って感じなのですが)
設営には無茶苦茶時間がかかってしまいました。
(おかげでビデオの録画ミスが……)
そこで、床を改良しました。
ちなみにタイルカーペット部分は
クッションカーペットを張って、溝の部分を半田ごてで焼いて、
さらにマジックでテキトーに線を引いてます。

こんな感じ。見えるかな?
ただ、関東では(でも?)全く目立ちませんでしたね。

二階席からみると、うっすら見える程度(関東大会リハ時の写真)
県大会でロールのままだったカーペットを、
関東では裏にベニアを貼ってタイル状に。

そこに薄手の布で蹴込みへの接着部を作り、接着はマジックテープで。


これに蹴込みを貼る。



こんな感じ。
ただ、多少浮き上がってしまうので、ポイントのみ釘打ちはしました。
さて、本番のセット時間ですが。如何せん、人数不足は否めず
(本番前、舞台上でセットしている生徒はキャストの2名と舞台監督1名、顧問は2名)。
栃木県の舞台係さんたちに大いに手伝っていただきながらも、準備に10分以上かかってしまいました。
我々の前の丸子修学館のバラシは5分を少し押す程度、標準的な時間で引き渡していただきましたが、
結果として、幕間で5分押し。
同様に人数が少ない松川があれだけ見事なセットを
時間内に組み上げている訳ですから、人数は理由になりません。
大会進行に多大なご迷惑をおかけしました。
反省はつきません。来年はさらに研究せねばね。
さて、できあがった道具をどう「運ぶか」も悩みどころ。
実は作っている段階では当てがあった道具運搬。
しかし、これも当てが無くなり、やむを得ず赤帽かレンタカーで検討。
幸い、セットは階段中心ですから、組み合わせれば遊び空間はなくせる。
計算したらサイズ的に軽トラ荷台で載ることがわかり、
生徒の移動費との関わりから赤帽をチョイス。
奥行き180×幅140×高さ120cmに載せる組み合わせが出来ました。
県大会では段数を増やしたものの、
同じく組み合わせ・積み上げ方さえ工夫すればなんとかなりそう。
赤帽荷台にきっちり入るサイズを事前に計算し、組み合わせました。
階段部分、広げるとこれだけの台数あっても

積み上げればこんな形に。

2尺×6尺×3.5尺で積み上がります。
これに机・椅子・カーペット・蹴込み……、と積み上げてもやはり2尺×6尺×3尺サイズ。
奥行きはみっちり、横も縦も軽トラの荷台に載せた計算上の余裕は十センチ弱。
組み方が違ったら入らないほど遊び空間はほとんどありませんでした。
カメラに撮っておけば良かったなぁ……。とはいえ、これで「運べるか」もなんとかクリア。
もう一つ。「セットとして成り立つか」、は
「セットとして芝居の雰囲気を作れるか」と
「時間内にセット出来るか」ということ。
平台など会館の借り物をあてにせざるを得ない現状があるわけですから、
それを含めての「セット」のバランスを考える必要があります。
ま、そういった「雰囲気」については時間とお金があれば、
一回どこかで事前に組み立てて様子を見て、
とかできるわけだし、本来はそうするべきなんでしょうが、
今回は「会場に入る前の学校での準備の時間」はあるけれど
「セットに使える上演前の準備時間」はいつも通り、ない。
そしてなにより
「お金がない」
わけです。
仕方なく、何らかの方法でそれらをカバーせねばならん訳です。
お金もないから、実物を使ったセット組み練習も出来ない。
平台を使って組み合わせるのは大会当日(正確にはリハか)ぶっつけ本番。
つまり「経験」値も低い。これは正直、辛い。
特に今回のように、組み合わせるセットの場合は、かなり無理っぽい。
とはいえ、それでも平台で大まかな枠組みをし
(ケーキで言えば「スポンジ」ね)、
セットや蹴込み、カーペットで「デコレーション」してやらねば
(同じくケーキで言えば「クリーム」「イチゴ」「チョコ」ってところ)、
イメージ通りのセット(「デコレーションケーキ」)は、無理。
必然的に平台=「スポンジ」との格闘が待っているわけです。
地区大会と関東大会では共に平台6×6を3枚、4×6を2枚、
それを高足4尺幅2本と中足6尺幅6本で組み合わせて上げ、
それを蹴込みやカーペットで造作する形にしました(県大会だけ事情により組み合わせが異なりました)。
中足と高足の組み合わせで1段の違いを作りつつ、
さらに1段や2段の階段のパーツを組み合わせていくわけです。
踊り場の部分は中足で立て、
奥の一段上の処は1段1間幅の段と2段高半間幅の段、を中足高の平台(6×6 4枚、4×6 1枚)の上に、
2段1間幅の階段と3段高半間幅の段、を高足高の平台の上に、と組み合わせて、
一番高いところで7寸高の段7段分の高さ(4尺9寸高)になるようにしてあります。
つまり、

こんな感じの「スポンジ」=「平台+足」で出来てます。(手書きなので見えづらいですが、ごめんなさい)
ただ、関東大会の会場である黒磯では踊り場の高さが高すぎたかも知れません。
客席と舞台の関係なども考慮してセットを作る必要があることは重々承知しているのです。
ですから下見の段階で、私個人の心のなかで「行けるか?」「行けないか?」と思案したのは事実。
「行ける!」というより「行くしかないよな」って所があったワケで……。
さらに今回後悔したのは、階段の固定は釘で床や平台に直接打ち付けて殺してしまえばよかったものを、
わざわざ鎮でやっちゃった分、時間を食っちゃった点。
どうも、県内の会場でやってる感覚になっちゃったもんで……。
ううん……、反省。
さて平台を使ったセットには苦戦の経験が。
平台を扱った経験のない1年生中心の昨年は地区大会で準備時間を大幅にオーバー。
メンバーが4分の1になった今年は一体どうなるか、と不安でした。
しかし、皮肉なもので、人数は少ないとはいえ、経験者のみで構成された今年は
地区大会ではほぼ収まっちゃいました。
セットもまずまずイメージ通りに組み上がり、ほぼ狙い通り。
しかし、ここで気が抜けてしまったのか、
県大会ではセットを大きくしたことも関係してか、
昼休みに救われたものの見事におおこけ。
セットはまずまず一見きれいに出来ましたが
(こまかく見ると結構雑なので、じっと見ないで!って感じなのですが)
設営には無茶苦茶時間がかかってしまいました。
(おかげでビデオの録画ミスが……)
そこで、床を改良しました。
ちなみにタイルカーペット部分は
クッションカーペットを張って、溝の部分を半田ごてで焼いて、
さらにマジックでテキトーに線を引いてます。

こんな感じ。見えるかな?
ただ、関東では(でも?)全く目立ちませんでしたね。

二階席からみると、うっすら見える程度(関東大会リハ時の写真)
県大会でロールのままだったカーペットを、
関東では裏にベニアを貼ってタイル状に。

そこに薄手の布で蹴込みへの接着部を作り、接着はマジックテープで。


これに蹴込みを貼る。



こんな感じ。
ただ、多少浮き上がってしまうので、ポイントのみ釘打ちはしました。
さて、本番のセット時間ですが。如何せん、人数不足は否めず
(本番前、舞台上でセットしている生徒はキャストの2名と舞台監督1名、顧問は2名)。
栃木県の舞台係さんたちに大いに手伝っていただきながらも、準備に10分以上かかってしまいました。
我々の前の丸子修学館のバラシは5分を少し押す程度、標準的な時間で引き渡していただきましたが、
結果として、幕間で5分押し。
同様に人数が少ない松川があれだけ見事なセットを
時間内に組み上げている訳ですから、人数は理由になりません。
大会進行に多大なご迷惑をおかけしました。
反省はつきません。来年はさらに研究せねばね。
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