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まぁてぃのB-6

にいがた在住、久しぶりの演劇部正顧問、隠居が身に付いた。舞台は…見れてないなぁ。

2024年度 B地区大会

2024-09-17 18:15:00 | 高校演劇

とりあえず終わりました。結果は以下の通り。

最優秀賞 高田北城 「ON AIR」

優秀賞第一席 敬和学園 「エールの時間」

 同 第二席 長岡 「FLOAT」

 同 第三席 三条 「ドッペル・クラウンとおもちゃ箱」

優良賞 新潟向陽 新潟南 新潟東 新潟中央 新潟江南

審査員特別賞 新潟中央

見られなかった新潟江南は別として、県への推薦校及び順位は納得です。うちは残念ながら完成度が全く足りなかった。顧問の力不足ですね。「生理的な拒絶反応」が起きなかったことが大きな救い。正直、最優秀だとなかなか修正が難しいけど、優秀下位だと修正すればいいので、ダメ元でチャレンジする方向になる、のかな? さて寸評。

高田北城 「ON AIR」

2016年関東大会出場作品。一人芝居をここまで持ってくるのはものすごい情熱! さらに一番難儀な上演1でここまでやるとは…。脱帽です。あえて、といえば…、ですが。審査員指摘の「ご都合」感のほかは、独白に入る前の前半の番組の作りが「流暢すぎて」「流れていて」正直私には若干退屈に感じてしまった。後半の独白はほんとに見事な分(ほんとに引き込まれた!)だけ、もう少し「生感」があるといいなぁ。だって「私」は現役から離れていて、さらに高校生。あえて言うとしゃべりも放送部っぽくはなく(それはラジオDJっぽくてよい)アナウンス技術は高いわけではないわけで(若干そこにリアリティがない印象)、なら、むしろリズムを出すための小さなトラブルなんかはナチュラルに出せるともっとよくなりそう。それと、審査員指摘の「ON AIR」表示板は絶対に灯入りでやるべきで、看板ではその感じはでないのでむしろやってはダメ。問題はどうやって目立たせるか、付ける位置や若干の大きさの変更、タイミングや照明との兼ね合わせ(闇で点灯・消灯すれば印象は格段に変わる)などで変わると思う。

 

新潟向陽 「オージサマに出逢うのは人生の必須」

昨年に続いての創作脚本。やりたいことは存分にできたのかな? やっぱり芝居としては弱い。更舞台、更照明、衣装も凸凹があって若干いい加減。ストーリーも転生ものなので、正直厨二病っぽさ全開。これで会話・演技がコントチックに完成されていれば面白いかも、だけど、会話のやり取りもまだまだ中途半端。全体的に「ゆるすぎる」。ま、これが午後の上演あたりにきてたら、緩んだ後でよかったのかもしれないけど、やっぱり舞台上の全体的な配慮が弱い分、なんとももったいない。もう少し作りこんでれば、あるいはあえて「生感」出してもっといい加減にその代わり生の元気さを前面に出していけたら(どちらかといえばこっちのほうがよさそう)、上位に食い込む可能性もあったんじゃないかな?

 

新潟南 「ダルマサンガコロンダ」 

ここは袖で観劇。個々に見ると結構キャストも上手で、展開も遅滞なく進行していて、感触は良い。さすが伝統の南高演劇部。横から見てるンであんまり言えないけど、指摘できる部分を。一番の問題点は「だるまさんが転んだ」の扱いが雑さ。もったいない。私には「芝居としてやってるだけ」に見えた。本当にみんなでやればいいんですよ。そうしたら、鬼はあの声のかけ方にはならないし、鬼以外の動きも変わる。「題名」なのに、オープニング・エンディングなのに、全然「遊んでない」遊びは見ているととてもつらい…、そしてもったいない…。結局、そこでがっかりしてしまって、意欲が減退してしまうのだね。うん、もったいない。

 

三条 「ドッペル・クラウンとおもちゃ箱」

我が母校久しぶりの県大会出場おめでとう。演劇部卒業生としてはうれしく思います。さて、ここも袖での観劇。とにかくペドロ役含め、キャストが魅力的。一方で舞台やキャスト制御を含めた演出面の圧倒的な弱さがもったいない。どうしても見ている側が集中力を維持しにくい。照明(だいぶエリアミスやったうちが言えた義理ではないが(苦笑)、ピンスポは不要、エリアを区切って使用するならそのエリアに人が立つように)や舞台セット(例えば平台をべた置きすることでエリアを区切りここはこういう設定で…と使い分ければ、ずっと見やすくなる)などの配慮があるだけでもだいぶ印象が変わりそう。また、キャストの動きもサイン(「演劇」っぽい、無駄な身振り手振り)がやたら多く、正直、見づらい。声も作りすぎている印象がある。ただ、上位3校との出来の差は大きいが、逆に伸びしろに期待できると思う。

 

敬和学園 「エールの時間」

多彩なキャストが(物理的にも、役割的にも)個々に被ることなく、もともとの持ちキャラや表現力を生かしながら(顧問始め演出力の勝利!)ストーリーが展開していく。まだまだ「演技してる」そして「意識が途切れる」ところが多大にもったいないが、そういうところをしっかり詰めていければもっとよくなる芝居。私は北城もよかったけど、敬和が最優秀かな、と思ってました。セットについては、リリックまでは今の展開で行ける(もっと大きい舞台なら、審査員の指摘通り応援看板のサイズ感は不足気味だろうが、リリックサイズまでなら、あの変化のほうが印象的で面白いんじゃないかな?)。太鼓はもう少し絞めてほしいけど(音がね…、音がね…)、それは無理かなぁ。あの音なら和太鼓じゃなくて、バスドラムでもいいかも…。

 

新潟東 「おかえりかぐや姫」

顧問創作。印象的な題名ですごく興味をそそられる。演劇って題名、すごく大事ですよね、ここはアドバンテージあり! さて、これは舞台袖で。1年生ばかりの演劇部で本当によくやった! キャストはまだまだ不足もあるが懸命に個々のキャラを表現しようとしており(方向性的にはいいのでは?)、好感が持てる。あえて言えば、100年以上後の世界の表現をどう考えるべきか。例えば服装や学校などの社会システムなど。その辺、ご都合主義に変えない点は正直で好感は持てるが、逆に100年後にする必要がないかもしれない。

 

新潟中央 「Break the mold!」

生徒創作、時空転生もの、といったところか。なぜか昭和に転生して、そこで理不尽な校則に疑問を持ち、主人公は動き出す。ただ、あえて言わせていもらえば、話として大事なのは「そのあと」なんでないかな? そこに弱さを感じてしまう。全体的に演技は穴なくよくできてるが全体的に平面な印象があり、展開も平板な印象。ちょっともったいない。

 

翌日は、りゅーとぴあで2本、芝居。家人には「芝居バカ」と言われましたが、とっくにあきらめられています。ま、2日で7本見て、1本上演した後に、もう2本、見に行くのだから、そう、ですよね。(落ちてたら…、見に行く気力なかっただろうな…)

 

ヨーロッパ企画「来てけつかるべき新世界」アッチェンデレ「逢いにいくの、雨だけど」

ヨーロッパ企画は十数年ぶり。アッチェンデレは恥ずかしならが初見。両方よかった…。いい芝居を見ると嬉しくなりますね。ヨーロッパ企画は素直に笑える吉本的要素もある喜劇ながら、舞台構成も巧みで、笑いの向こう側、考えていくと実はちょっと引っかかりがある、いい構成。アッチェンデレはいい脚本だなぁ、これ。そして、それを見事に舞台空間に立ち上げてる。キャストも一人一人巧み。そりゃ、見ててひっかかりはなくはないけど、それをはるかに超える魅力たっぷりの舞台空間と舞台展開。どっぷりいい芝居に浸らせていただきました。

 

 


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