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ハンブルクではじまった涙と笑いのドタバタ新婚生活

コルドバ(1) Cordoba(1) -メスキータ-

2012-06-02 14:20:02 | 旅行 ~ コルドバ
今日は先日のスペイン旅行からコルドバをご紹介します。

コルドバは、セビリア、マラガに次ぐ、アンダルシア第3の都市です。
8世紀より1236年までイスラム教徒によって統治されていたため、今もイスラム文化が色濃く残る街です。
また世界遺産には「コルドバ歴史地区」として登録されています。

グラナダからコルドバまではバスで移動しました
バスに揺られること2時間半ほどで、コルドバに到着。
ホテルで一息ついてから、早速観光に出かけました。

コルドバでの一番の見所はなんと言ってもユダヤ人街とメスキータ。
そのユダヤ人街を取り囲むように石の城壁が残っています。


ユダヤ人街、入口の門です。こういう大きいものをみると、つい写真を撮りたくなります。


しばらく歩くと、メスキータの尖塔が見えてきます。


では早速メスキータに入りましょう。


「わくわく」


あら、あじさん。今日も最初からの登場なのね。
えっと。
こちらはミナレットと呼ばれる尖塔と、オレンジの中庭です。
文字通りオレンジの木がたくさん植えられています。
オレンジの木は、以前はナツメヤシや月桂樹だったそうです。

イスラムの信者たちは中庭にある泉で沐浴し、体を清めてからモスクへ入ったそうです。

「オレンジ食べていいんですか?」


え?オレンジ?そこに食いついたのかぁ・・・
多分、あまり美味しくないみたいよ
食べかけで捨ててあるオレンジをよく見かけたから。

では「円柱の森」と呼ばれる内部に入ってみましょう。
円柱と、二重のアーチが限りなく広がります。


「うわぁ、すごい。」



このアーチを支える円柱は世界各地から集められたんですって。
でも円柱の長さが天井まで10mほど足りなかったので、
二重アーチにして空間を補ったそうよ。

「アーチの赤と白のコントラストもきれいですね。」



赤い部分はレンガ、白い部分は大理石でできているの。
ただ10世紀末のイスラム最後の拡張工事の時に作られたアーチ部分は、資金不足から赤と白に塗られているだけなんですって。
まぁほとんど見分けはつかなかったけどね。


円柱の柱は現在では約850本ほどあるけれど、かつては1000本以上あったそうよ。
キリスト教徒によるコルバド奪還後のキリスト教会への改修の際に、いくつか柱も取り払われたんでしょうね。


こちらはアーチ部分に天使などのモチーフが刻まれていますよ。
キリスト教会へ改修でされた部分のひとつですね。

こちらはミフラーブ。アラベスク模様やモザイクが美しいです。


「ミフラーブ?」


うん。
ミフラーブはメッカの方角を示すもので、モスクには欠かせないものです。
この前でイスラム信者の人々は、アラーの神に祈りを捧げたのよ。

こちらはミフラーフの前のドームの天蓋です。差し込む光もきれいですね


メスキータの内部にはこの他に、キリスト教会としてのカテドラルや小聖堂、
またモスク建設前にあったサン・ビセンテ教会の遺跡が展示されています。

こちらは聖堂内陣。


脇をずらりと取り囲む聖歌隊席が荘厳です。


こちらはカテドラル。

高い天井と黄金のきらびやかさがイン印象的です。

こちらはサグラリオ小教区教会。


「いろいろあるんですね。」


そうね。広い広いモスクをキリスト教会に改修するために、いろいろ工夫を凝らしたんでしょうね。

  

「今日のおじさん」のコーナーです。

「メスキータ、きれいでしたね。」


うんうん。実際にこの目で見ると、そのアーチのリズミカルな美しさに圧倒されたわ。

「メスキータって言葉の響きもなんとなく神秘的でいいですね。」


私たちがメスキータと呼んでいるこの建物は「コルドバの聖マリア大聖堂」というのが正式な名称。
メスキータは、スペイン語で『モスク』という意味なのよ。
でも今ではメスキータといえばこの大聖堂のことを言うみたいね。

「教会の中は暗かったですね。」


モスクのときは明るい教会だったんだけど、キリスト教会に改修するときに、
5つの門以外の門をすべて塞いだんですって。

これが塞いだ門の跡です。


メスキータはイスラム教とキリスト教が奇妙に融合した不思議な空間だったわ。

「オレンジ食べられないのかな?」


結局そこ・・・?


参考文献:『地球の歩き方スペイン2011~2012年度版』ダイヤモンド・ビッグ社
  参考サイト:ウィキペディア「メスキータ」