凡庸な私

時々思う事 個人的な趣味 印象に残った物の記憶

啓蒙

2015-06-18 23:17:37 | Weblog
ハンセン病 差別の歴史伝える
されるべき大衆に向けて発表される文芸は、時に娯楽作品にメッセージが込められる例として映画化もされた長編推理小説「砂の器」(1961年、松本清張著作)が挙げられるが、小説は未読で、野村芳太郎監督に依る映画(1974年)での終盤に、ハンセン氏病を患った父と巡礼の旅を余儀なくされる少年時代の犯人の過酷な運命が警察の捜査会議で語られるシーンが劇的で印象深く、「ハンセン氏病は差別されるべきでは無い」と冒頭に字幕が出た意味を知る事に為る。
5月30日に公開された「あん」(河瀬直美監督)は何と無く初日を待って観、静かに綴られる内容に感動を受けたが、同病の療養所が全国に国立13施設、民間1施設が有り、隔離政策が「らい予防法」が廃止された1996年まで続いて居た事は原作の小説(ドリアン助川著)を紹介したホームページを見て知った。
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