IT・技術開発その他いろいろ活用ブログ

ITや製品開発、その他役に立つかどうかは別にして、各種紹介や個人的な考え方、その他話題をつづって行きたいと思っています。

生物多様性会議が日本で開催されますが..

2010年10月17日 | 社会
人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ
上記をクリックして頂けると応援になります。



我が家の生物多様性?
ヒキガエルが庭で見つかったのは初めてです。


正式には「生物多様性条約第10回締約国会議」と言うそうです。
これが18日から日本で開催されます。言葉としての意味は分か
りますが具体的には何を議論して決めるのか?は中身を見ないと
言葉だけでは分かりません。

過去9回行われていて、それぞれテーマを決めて行っているよう
です。もともとこの条約では3つの目的を持っていて、

・地球上の多様な生物をその生息環境とともに保全すること
・生物資源を持続可能であるように利用すること
・遺伝資源の利用から生ずる利益を公正かつ衡平に配分すること

だそうです。

今回は
・2010年目標※の達成状況の検証と新たな目標
       (ポスト2010年目標)の策定について
・遺伝資源へのアクセスと利益配分(ABS)に関する国際的な枠組
        みの策定について 
が主なテーマだそうです。

何の事かと言うと、植物や微生物などから医薬品、食品、香料な
どの有用な製品が製造できるので、植物、微生物、その他の生物
を資源とみなして、産出国と製造・利用国で利益の分配をどうす
るか決めましょう、という話し合いです。

どこが生物多様性なのでしょう?もともとの目的の最初に環境と
共に生物の保全..という項がありますが、この会議で一番大事
なのは、金、権利、ビジネスで、最後の遺伝資源...の項が本
当の目的です。これも一番最初に建前を、最後に本音をのパター
ンに合致します。

生物多様性とは本来、生命活動の源である遺伝子の戦略がもたら
した結果の状態です。ですから、我々もその一部であり、他の生
物の多様性とどう付き合っていくかは非常に難しく、微妙且つ繊
細で複雑な問題です。

元々、遺伝子は種が滅ぶのを考慮して生き抜くために多様性を選
択したのですから、自然の状態で滅んで行くのを止めてしまうの
も多様性を邪魔することになるし、かといって滅ぶのをそのまま
にしておくのも可哀想で残念でもあります(遺伝子についてはま
た別に語る予定です)。

少し別な面から考えてみると、気になることがあります。我々人
の数です。現在世界で60億を超える人口になっているそうです。
1950年には25億程度だったものが、60年で2.4倍に増
えています。

他の生物の数は良く分かっていないことが多いようですが、動物
園でよく見かける、ライオンが1万頭、トラが5千頭、象が5万
頭、北極熊が2.7万頭などと言われています。

これに比較して、家畜の牛は13億頭、豚は9億頭、主要な家畜
全体では41億にもなるそうです。また、ペットとしての犬も4
億いるそうです。他の動物に比べると異常に多いような気がして
なりません。人間が人工的に増やした生物を含めると人間に関し
た動物は100億を軽く超えてしまいます。

多様性のバランスを崩しているのは人の数のような気がして、心
配になります。人口の問題については、いつか書きたいと思いま
すが、多様性の会議では本来、こういうところから議論をしても
らいたいものですが、政治が絡むと温暖化の問題と同じように、
金と権利の問題にねじ曲げられてしまいます。

実生活の問題として金も権利も大事な問題なので、当然考えてほ
しいのですが、基本的な問題も同等に取り上げてほしいと思って
います。

ブログを読んで頂きありがとうございます。
下記をクリックして頂けると励みになります。
人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする