おふざけにお付き合いくださいませ。
むかしむかしのお話でございます。
お菓子の国のチェリー王女には
M,I,B王子という年下の恋人がおりました。
「王女、ごらんください。厳しい審査に受からなかったクッキーは、
『白い恋人』にはなれず検品ではねられていきます。」
「品質の管理は重要よ。落ちこぼれには用がないわ。」
二人の崇高な品質管理政策によって、
お菓子の国の名声は世界中に知れ渡っていたのです。
ところが、、、
「うぬぬぬぬ、ワシを検品でハネおって!」
落ちこぼれのスカ男爵は二人の仲をねたむのでした。
「なんとかして、あの二人の仲を引き裂いてやりたいものよ。」
スカ男爵は、噴水の泉の女神様にお願いをしました。
「あの二人の好みを変えてくれ!相性を悪くしてくれ!」
「そういう悪だくみは嫌いじゃないのよね」
女神様の声が噴水の泉に響きました。
そんな悪だくみを知らずに、
チェリー王女と、M,I,B王子はいつものように
チョコレートの作り方の見学中。
しかし、突然
噴水の泉の女神様の魔法が二人を襲います。
「うおおお、無性に甘い物が好きになったぞ。
楽しいお菓子作りを体験したい!
白い衣装に身を包んだパティシエ男子になりたい!」
「わー、スウィーツだ、スウィーツだ、お前のもよこせ」
M,I,B王子はチェリー王女の家督(ケーキ)に手を出した罪で
国外追放。
「ハシモトシンヤ!ハシモトシンヤ!!!!」
一方のチェリー王女の好みのタイプも
女神様の魔法によって変化。
「色白・あんこ形・破壊王・空回り・マッチョ」にぞっこん。
「ふぉふぉふぉ、王女、お迎えにあがりましたぞ!」
色白で小太りのスカ男爵はまんまと後釜に座る事に成功。
ところが、マッチョではなかったのでチェリー王女のハートはつかめず。
「オマエ、単なるデブじゃん」
「ぬぬぬぬ、かわいくない」
あろうことかスカ男爵は早々と浮気。
当然発覚して囚われの身となり、、、
電気ショック。
辞世の句は「おもしろいこいびとがよかった」
その後、破壊王女により国は荒廃。
世の中にはためにならないお話もあるということです。
おしまい。
(すべてフィクションです)