本棚。

読んだ本。見たこと。思ったこと。感じたこと。

長野まゆみさんの本。

2005年03月26日 | 本。
私の好きな作家さんの一人。
この方の本はほぼ全て読んでおります。
ちょっと古風な、独特の書き方をなさいます。
どれもお勧めですが、中でも読んで頂きたいのはこちら↓
八月六日上々天気
   昭和二十年八月六日までの女学生・珠紀の話。
   つまり戦争、原爆が絡んでくるんですけど、
   よくある戦争の話とは一味違って、私はとてもいいと思います。
   ラストの切なさったらないですよ・・・。

読み易いのはこの辺ですかね↓
鳩の栖
   短編集です。病床の少年と転校生のつかの間の交流を描いた表題作をはじめ、
   5つの作品が収められています。

銀木犀
   銀木犀の繁の中に、少年ひとりに丁度いい隠れ処があった。
   この樹のある古い庭に通う燈水のまえに現れた奇妙な少年は誰?

夏至祭
   毎年、夏になると止まる時計。
   今年こそ、その理由を突き止めようとする月彦と、
   彼が出会った不思議な少年達・黒蜜糖と銀色。
   彼らとの交流によって、時計の謎が明かされてゆく・・・。
   ある夏の不思議な物語です。

三日月少年漂流記
   銅貨と水蓮の二人の少年が、
   盗まれた自動人形・三日月少年をめぐって
   不思議な冒険をする話。

ちょっと長野さんの本になれたらこちら↓
夏至南風(カーチィベイ)
   食べ物も腐ってしまう夏至南風が吹く季節の話。
   鈷藍(クーラン)と弟の緑(ルウ)が、
   礼拝の帰りに少年の遺体を発見するところから謎が始まる。
   なかなかどろどろとした話です。
   私は嫌いじゃないけどね。

雪花草子(きらぞうし)
   私が長野さんの作品で最初に読んだ本です。
   題名と表紙に心惹かれて。
   思えばかなりマニアックな本から入ったなぁ(笑)
   平安時代あたりの残酷で妖しい御伽草子。

白昼堂々
   由緒ある華道家元の若き跡継ぎ・原岡凛一と
   アメフト部のエース・氷川享介との話。
   これはシリーズ物です。
   続きが気になったら碧空彼等若葉のころをどうぞ。

今回、思いつくままにピックアップしましたが、
他にも沢山あります。
気になる方は長野まゆみさんのHP耳猫風信社へどうぞ~。