『トゥクパをたべよう インドのごちそうスープ』
プラバ・ラム&シーラ・プルイット/ぶん シルパ・ラナデ/え あまがいひろみ/やく イマジネイション・プラス 2020年発行
読書週間メニュー3日目は、「トウクパを食べよう」という絵本から。
ツェリンは、インド北部のネパールとの国境近くの山岳地方に住んでいます。
今夜はばあちゃんが大好物の「トゥクパ」を作ってくれます。「トゥクパ」は、季節の野菜を煮込み、めんを入れ、スパイスで味付けしたごちそうスープです。
ツェリンはうれしくて、鼻歌を歌いながら帰る道々、出会う人々をごはんに誘います。「今夜、うちにトウクパを食べにおいでよ!」
絵本では、鐘の鳴る音、旗が風にはためく様子、道の砂利をふみしめる感触、子ヒツジの鳴き声など、目が不自由なツェリンが学校から帰る道々のようすが伝わってきます。
さて、夕方近所の人たちが材料を持って次々と訪ねてきます。
ところが、料理の最中、停電で真っ暗に!!
みんなが困っている中、ツェリンの声が響きます。「ぼくに まかせて!」
めんをのばす指先の感覚、スープが煮える音、スパイスのにおいなど、手や耳や鼻で「おいしい」を感じながらツェリンの大活躍で、おいしいごちそうスープができるお話です。
「トゥクパ」って、どんな味?
住んでいる地方や家によっていろいろ味が違うようです。
研究のためにお店に行ってきましたが、お店によってもちがいました。
大阪でこうですから、インドやネパールではもっともっといろいろなトゥクパがあるのでしょうね。
さて、給食のトゥクパは、このお話を訳した方が紹介してくれているレシピをもとに作りました。
お話にも出てくる「まめ」やほうれんそうは外せない食材。
クミンやガラムマサラなどのスパイスを加え、仕上げにレモン汁を入れました。
スパイスのよい香りが教室に広がりました。
絵本から広がる見知らぬ土地のおいしい料理。
世界への扉が少し開いたかもしれませんね。