窓の近くに巣をはる一匹の大きなメスのジョロウグモを毎朝眺めては、
今日も生きてるなぁ…と生存確認しているのですが、
ある日、そのジョロウグモを見ると、足が一本なくなっていました。
前の日までは8本足がそろっていたのに、
一番大きな足の一つが欠けている。
うちの周りに巣を作る蜘蛛たちの足がみんなどこかしら欠けているので、
前にもそのことが気になったことがありました。
でもその時はそういう足が欠けている一族なのかもしれないな~と
自分の中で結論づけて納得したのでした。
が、やっぱり気になる。
どうして足がなくなるんだろう?
気になってきちんと調べてみると、蜘蛛の足が欠けているのは
自切(じせつ)という行動のためだとわかりました。
トカゲのしっぽ切りと同じ機能で、外敵から襲われたときなど
身を守る為に、足を切って生存率を上げるのだそうです。
メスのジョロウグモを巡ったオス同士の争いでも自切があるとか。
知らなかった~。先天的なものではなかったんだなぁ。
後天的に自切せざるを得ない状況に陥って足を切り離していたのか。
そう考えると、うちの周りで見かける蜘蛛たちに足の欠けが多いということは、
蜘蛛にとってはあまり住み心地のよい環境ではないのかもしれないなぁ。
他の自然の中で見かけるジョロウグモは丸々としていて
全部の足が欠けなく揃っていること多いので。
まあ、あまり恵まれた場所ではないかもしれませんが、
お互い頑張ろう~と勝手に蜘蛛にシンパシー。
「その言葉、そっくりそのままアナタに返すワ、アナタの方こそ頑張りなさいよ」
という雌のジョロウグモの声が聞こえてきそうです。
生き物が無心に生きている姿は励まされます。
そんな感じで、いつもの場所にいるジョロウグモが順調に獲物を捕まえ、
大きくなっていくのを毎日眺め続けていましたが、
今日、雨が降ったのを境にメスのジョロウグモはこつ然と姿を消してしまいました。
どこか雨の当たらない場所へ避難しているのか、
もう卵を生み終わって生涯を終えたのかはわかりませんが、
突然いなくなると、結構寂しいものです。
でもまた来年、この一族のものたちが孵化して
家の周りで巣を張るだろうと思っています。
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今日は一日雨降りです。