
雪道シーズンを終えたヴェゼル。
YOKOHAMA ice GUARD 5を履いて、無事故にて夏タイヤに戻しました。
120系ランドクルーザープラド(4000CC)との、雪道走行感覚の違いを。
まず、性能の悪さに定評のあるホンダのインチキ4WDですが、かなり熟成されてきました。
凍結坂道での発進も試しましたが、問題なし。コーナリングも、車重が軽い分、プラドより安心して下ることができます。
ただ、上りはプラドの方がスムーズ。
相対的に、圧雪雪道ではヴェゼルの走行性能にAWDとしての不満はありあせん。
が、非圧雪駐車場でバックする際、前輪が力一杯空転したのにはビックリ。
バック発進の際、後輪に駆動力はまったく伝わっていないようでした。
「脱出力」「悪路走破性」はランドクルーザーを100とすると、限りなく0に近いくらい頼りないです。
豪雪山岳地帯に住んでいる人にトルクオンディマンドAWDはすすめられないと思いましたが、都市部からウィンタースポーツに出かける程度であれば、FF車・FR車よりはるかに安心して走ることができると断言します。
SUVで2輪駆動を選ぶ理由は何もありませんので、迷ったら迷わずAWD !!
で、本題のMAZDA CX-3。

前の記事に書いたように、VEZELとの比較で最後まで残った選択肢がCX-5なので、その小型版のCX-3にはとても期待していました。待てずにヴェゼル購入したので、出現が恐怖の新型車だった。
「ああ、CX-3待てばよかった~~」
と、後悔するのではと。。。
で、結論先に言うと、「先にヴェゼル買っといて正解~!」に落ち着いた。
よかった、よかった。

第一印象でダメだったのが、このサイドのデザイン。
なんか間延びしててSUVライクなところがなく、5ドアハッチバックにしか見えない。
CX-5はズングリムックリしてたけど、実はそこが良かった!
SUVはボッテリ感(重厚感)がデザインの「肝」のような気がしています。
「SUV乗りは、ハッチバック/ワゴンのデザイン(スッキリ感)は嫌い」なのです。
逆に、ワゴンやハッチバックが好きな人から見れば、「ヴェゼルよりかっこいい」となるのは間違いないような気がします。私のように軸足がSUVにあるのか、あるいはハッチバックやワゴンにあるのか、で、デザイン評価は真逆になるでしょう。

で、インテリアも私にとっては非常に重要な要素なのですが・・・
「うわ! 出っ張ってる!!こりゃだめだ!」
何がかというと、ナビのモニター。
ダッシュボードの真ん中に、にょきっと突き出している。
まるで、サムスンのGALAXYをそのまま横置きして据え付けているかのよう・・・。
これ、実家のデミオもそうなのですが、じつに安っぽくて「完全NG」デザイン!
CX-5最大のネガはインテリアでしたが、CX-3にもその伝統が受け継がれてしまいました。
車は、まず見た目(エクステリア・インテリア)で惚れて、そこから中身(走行性能)の吟味をし始めるわけなのですが、CX-3はこの入り口で振り落とされてしまいました。
なので、走行性能の違いは、ここでは語りません。
ただ、エンジンのことだけ言えば、CX-3にディーゼルはミスマッチだと思いました。
非常にSUVコンセプトに忠実なCX-5には、低回転からトルクフルなディーゼルは実に素晴らしい組み合わせでした。
しかし、コンパクトなCX-3には、高回転まで気持ち良くまわるガソリンエンジン(ダウンサイジングターボ)の方が楽しさを引き出すのに合っている気がします。
ディーゼルンジン自体は素晴らしいと思うのですが、つまるところ、CX-3は、コンセプトがちぐはぐになってしまっている感があるのです。
誤解を受けないように最後に書きますが、私はマツダ車が好きだし、CX-3も素晴らしい車だと思っています。
ただ、軸足を、「SUVらしいパッケージング」と「コンパクトカーらしい軽快さ」に置いている私には、「全くツボにはまらない」車だったのです。
正直、CX-5は相変わらず私には魅力的ですが、CX-3には全く心動かされるところがありません。
世間では間違いなく「ライバル車」でしょうが、車に求める立ち位置によっては、「全く競合しない車」。
これが、CX-3とヴェゼルを比較した場合の、私の結論です。