遊月(ゆづき)の日々これ修行なり~

パワースポット研究家(おたる案内人)でセラピスト遊月のブログ
【パワースポットニッポン(VOICE)北海道担当】

祈りの朝にその4

2011-04-18 13:04:50 | 遊月作ファンタジー物語

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祈りの朝にその4
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それは…想像を絶するものだった。そこは日本…のはずなのですが、わたしの知っている日本ではなかった。
正確には、日本の形にかなりそっくりで、もう日本であるとしか言いようがないけれど、たとえば縄文時代の地形が今と違っていたという具合に、教科書に載っている、日本の昔の地図のように、地形が変わっていたのだ。

ある大きな湖のそばでは、そこから海までの間の陸は存在せず、島が点在しているだけ。
ある、とても有名な工業地帯は、ほとんどが水没し、形が変わっていた。

島と呼ぶにも大きすぎるある地域は、ほんとうはひとつだったはずなのに、ふたつの大きな陸地となり、そして、わたしが暮らす北海道は…
あるふたつの地域が丸みを帯びて消えていて、北海道ではあるけれど、形が違っている。

未来?
過去?
言葉を失いただ見ているわたしの頭に次々浮かんだのは、火を吹く山、押し寄せる大波、沈む大地。
そして、大都会ではビルが崩れ、その上を、白い宇宙服のようなものを着た誰かが、棒の先に丸い何かの装置をつけて、地面に何かをおしあてて歩いている。

息を飲み、未来なの?と呆然とするわたしにさらに追い打ちをかけるように、アメリカのカリフォルニア半島が大きな波で飲まれていく様子を宇宙から見ている映像が突然浮かんできた。
アメリカの左側は、火山から発生したグレーの雲に覆われてよく見えないけれど、傾いているようにも見える。
北半球だけが見えたのだけれど、そこにあるはずの国がいくつか形を変えているのがわかった。
そして、次々映る、テレビでニュースを見ているかの悲惨な映像。

有名な歴史的建造物が石の塊となり、有名な美しい港で、色とりどりの漁船が陸に無残に打ち上げられ、寒波にやられた人々が雪の中でうずくまり、真っ白になって震えていて…そして、突然バチン!!と映像が消え、そこから先のわたしは、世界の情勢がわからなくなる、という感覚がはいってきた。

それは、ネットやテレビが一度途切れることを意味しているだった。
何これ?
SF???
ありえない。
そう呆然とするわたしにミカエルは続けた。

3月にそれが起きてから、3年ほどの月日の間にこれが起きます。そのたび人々は何度も立ち上がり、前に進もうとしますが、立ち直りかけても繰り返し起きる悲しみに、やがては立つ気力を失うでしょう。
ですが、あなたに先にこれを見せるのは、それでも大丈夫だと知ってもらうためです。
あなたひとりではありません。たくさんの人が、大丈夫な未来を見せてもらっています。
だから、くじけず、仲間たちと、世界を照らす光のひとつになってください。それがあなたのすべきことです。

そうして次に見えた映像は、わたしのちょっと未来の姿っだった。
そこはまるで楽園のように美しく、世界は自然と調和しているように見えた。
普通に家が建ってる。縄文時代だとか、近未来とかではなく、今の続きのような、普通の家。ただ、平屋が多く、建材は人工的なものではなく、自然、つまり木造ばかり。
わたしは、ちょっと小高くなった緑の丘で、広大に広がる畑の作物を眺めながら、たったこれだけで、こんなに豊かな世界になるなんて、あの頃想像できなかったね、と誰かと話している。
よく見ると、それは成長した私の娘だった。
彼女は、その映像を見せられた時は、まだ2歳ほどだったのに。そして30代だった私は50歳にはなっているとも感じた。
20年くらい先のことなのか?

ほかにも、仲間と感じる人たちが近くにいっぱい住んでいて、みんなで協力しあいながらでもしっかりと生きているのがなんとなくわかった。
不思議なことに、インターネットや電話があるわけではないのに、遠く離れたところ、たとえば出雲とか海外とかに住んでいる友人と、何も装置を使わずに会話している印象があった。
小さいマイクか携帯電話のようなものを使っていたのか、それともテレパシーなのかはわからないのだけれど、それぞれの場所でしっかりとコミュニティのようなものを作りながら、自然と調和し、だけど、文明は今より少し進んで便利になっている。
そして、遠く離れても、仲間たちとしっかり支え合い、協力し合って生きている。
そんな素敵な未来だった。

こんな未来だったらいいのにって、想像したことあったんだよねって微笑みながら娘に話している。そんな平和なビジョンでそれは終わった。

「未来には希望がある。
しかしまだ未確定なのです。
そうなるために、あなたはこれから起きることを知っておいて、それを少しずつ人に伝えていってください。
仲間を作りはじめてください。世界の光の柱のひとつとして生きていく準備をはじめてください」

ミカエルはそう言って立ち去っていった。
女神はわたしに微笑んで、
「鍵をプレゼントされて祈るべき場所で祈り、その花を見た直後に、あなたの夢は叶い、あなたはほんとうに自由な人生を手に入れるでしょう。
ずっとあなたを見ています」
そう言って消えた。


その5へ続く





その1

その2

その3

その4

その5



2011年4月18日

満月の朝にて

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