テニスのメモ帖

テニス好きが嵩じて、いままでのコーチ経験から書き綴ったものです。少しでも役立てばと願っております。

第109号

2010-05-29 08:21:58 | 日記

◇◆テニスのメモ帖◇◆

第109号

04/09/20

 全米オープンが終わりました。フェデラー時代幕開けという題字が
 飛び交っていますが、彼の強さはパワーではなく。精密機械のような
 正確なショットであると言われています。しかし、絶対的なものを持
 っていないとするなら、バランスのよい選手だと考えられます。  
                                
  いまひとつ感じるのは、彼がその位置にいるのは、勝負どころでの
 精神的な強さではないでしょうか。23歳の年齢からすれば当分の間、
 その牙城を揺るがすのは不可能かも知れません。勿論、彼に秀でたも
 のがないといっても他の俊英との個々の比較であり、飛びぬけている
 のは紛れもないことです。                   
                                
  女子は予想を覆してロシア対決となり、クズネツォワが優勝しまし
 た。弱冠19歳と言うから驚きです。しかし、あの打ち方は現在のラ
 ケットだから出来るので、それを考えると彼女の優勝を簡単には喜べ
 ないものがあります。彼女はそれを自分の特徴として生かしてきまし
 たが、あれをやれば勝てるのだとの思い込みだけが独走しないことを
 祈るのみです。                        
                                
  スコアは緊迫したものでしたが、最後の一押しにパワーが勝利を導
 いたと言えます。テニスの腕を磨くために、14歳で練習拠点を別に
 移したり、サンチェスやナブラチロワに教えて求めたり、日本の環境
 とは随分の違いを感じています。そういうトップレベルの選手と接触
 することの大事さを日本の指導者も自覚して欲しいです。     
                                
  世界ランクですが、エナン・アーデンが一位から陥落してしまいま
 した。杉山は14位とランクダウンとなりましたが、浅越が43位と
 20のランクアップは見事です。年齢的なものがありますが後輩のた
 めに踏ん張って欲しいものです。        

<スポーツ名言集 (56)>
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  戦場は千変万化す                      
                      ー馬場 信房ー   
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  武田信玄の家臣として、勇猛振りを発揮した武田四重臣の一人と言
 われています。その言葉の意味するところは次のようです。    
                                
 「戦場は実に千変万化する。あらかじめ定めた作戦と違うことが起こ
 った場合は、直ちに別な作戦を行い、迅速に臨機応変な闘いをするこ
 とだ。作戦通りにいかなかったと当惑し、狼狽しては間違いなく敗戦
 呼び拙い結果を招いてしまう。忘れてならないのは、現在の局面に全
 力を尽くすことである」                    
                                
  予想外の事態が生まれた場合は、自分よりレベルの高い人であれば
 どのような決定を下すか、大局観をもって考えなければなりません。
 大局観とは、ゲームの進捗を考え、いかにして勝利へ近づけるかどう
 かを判断することです。随って、これに沿った作戦変更や対処する積
 極性を持たねばならないのです。                
                                
  失敗を恐れてはいけないし、失敗を予測して言い訳を考えるのも選
 手としては失格です。もし言い訳を考えるような、最前線での自己決
 定であれば、これは止めなければいけません。最前線では勇気のある
 決断と素早い行動こそが望まれるのです。 
<テクニカルなポイント(3)>
<サービス>                         
                                
  体をターンさせながら、右ひじを振り出しフォワードスイングを始
 めます。ここから両腕は逆の動きになります。トスアップで上げてい
 た左腕を一気に引き下ろし、右腕を鋭く振り上げます。体が伸びきっ
 たところでグリップをしっかり握りボールを捕らえます。その上で、
 フォロースルーを打球方向に大きく振り抜いてください。     
                                
  トスされたボールを全身を伸ばして捕らえ、右ひじを振り出す瞬間
 に背中のあたりでラケットヘッドが落ちなければ、そこからラケット
 を振り上げることはできません。ただ、バックスイングでひじを高く
 上げておけば、ヘッドを落とすことが可能となります。このとき、バ
 ックスイングで右ひじが深く入りすぎると、ラケットがスムースに上
 がらなくなりますから注意をしてください。           
                                
  グリップによりますが、イースタングリップでは、ラケットを振り
 上げただけでは、エッジでボールを捕らえることになります。そこで、
 手首を内転させて、ラケット面がポールをフラットに捕らえるように
 します。さらに手首のスナップを使うことで、ラケットヘッドをより
 シャープに振り出せるのです。打球方向にフォロースルーを大きくす
 ることで、ポールの方向づけが出来ます。            
                                
 <基本のポジション>                     
                                
 □ 相手の打球エリアの中央に立つ               
  シングルスは一人でコートを守るため、合理的にコートをカバーで
 きる位置にポジションをとらなければなりません。        
                                
  相手に対して、どちらか片側に大きく空きをつくるのは避けなけれ
 ばなりません。そこで相手が打ち出す可能性のある打球エリアを判断
 し、そのセンターにポジションをとるようにするのです。ベースライ
 ンでプレーをする場合は、ベースラインよりやや下がったあたりに、
 また、ネットでプレーをする場合はネットとサービスラインの中間あ
 たりにポジションをとります。                 
                                
  避けなければならないのは、サービスラインとベースラインの中間
 にポジションすることで、ここは「デッドソーン」と呼ばれ、相手に
 最も攻め込まれやすい場所だからです。             
                                
 □ サービス・レシーブのポジション              
  サービスのとき、ベースラインの後ろ、センターマークとサイドラ
 インの間なら、ポジションはどこでもいいことになっています。  
  しかし、レシーブの返球範囲を考えた場合、センターマークからあ
 まり離れない場所にポジションをとるのが合理的でしょう。    
                                
  サービスは相手にコースを読まれないようにコース、スピード、球
 種に変化をつける必要があります。セカンドサーピスは相手の強打に
 備えたコントロールを養うようにしてください。         
  レシーブはサービスの打球想定コースの中央で、ベースラインを中
 心にポジションをとるのが基本です。勿論、サーピスのスピードに応
 じて、前後にポジションを変えなければなりません。       
                                
 <ベースラインプレー>                    
                                
 □ ボールはクロスにつなぎ、ストレートヘ打つチャンスを探りなが
 ら相手をベースラインにとどめておけば、攻撃の糸口を掴むことにな
 ります。グラウンドストロークの打ち合いでは、ショットに深さを持
 たせるため、サービスラインとベースラインの間のエリアをねらいま
 す。強打よりも正確性を持ったショットでなければならない。   
                                
  ベースラインでのクロスの打ち合いで、一方がそれをストレートに
 返球した場合、クロスに打つよりストレートに打つほうの守備範囲が
 大きいことが分かるはずです。このためクロスでの打ち合いが主体と
 なるのです。                         
                                
  しかし、相手のクロスポールが浅くなり、ベースラインの内側に入
 って積極的に打つストレートは、より攻撃的なショットになります。
 クロスの深いボールでつなぎ、ストレートへ打つチャンスを探るのが
 ベースラインプレーの基本なのです。              
                                
 □ 浅いボールは高い打点で捕らえてこそ生きる         
  攻撃的なショットによって相手が体勢を崩した場合、その返球は浅
 くなる可能性が高いのです。そのときはベースラインの内側に入って
 構え、余裕を持って相手の空いた部分をアタックするのです。   
                                
  ネットに近づくほどボールの打てる角度は広がり、そのため相手は
 より広いコートをカバーしなくてはならないのです。ただし、それも
 ボールをネットより高い打点で捕らえた場合に限ります。ポールが浅
 くても、低い打点で捕らえたのでは攻撃力は半減してしまいます。 
                                
  チャンスボールはあらかじめ打ち込むところを決めておき、コース
 を迷うことなくねらい打つことが大切です。迷いはミスにつながりや
 すいのです。たとえ相手がそのコースに向かって走っていても、躊躇
 せずに打つことが大切でなのです。    
◇◆<お知らせ>◇◆       
                               
   <まぐまぐ>
   http://www.mag2.com/m/0000076260.htm
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   http://www.melma.com/cat/00000316/
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  ◎ 発行者 : 遠藤 侖允 (えんどう みちまさ)     
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