ルールーのお気に入り

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映画『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』

2008-05-25 02:52:17 | 恋する映画
「第1章:ライオンと魔女」から1年後のロンドン・・・
ようやく元の現実の生活に慣れ始めていたペベンシー4兄弟は、ある日地下鉄の駅から角笛の音に導かれて再びナルニア国へと舞い戻っていく。
果たしてナルニア国の時間ではすでに1300年が経過、かつて平和で美しい魔法の国だったナルニアは、テルマール人の暴君ミラースに支配されていた。




前作をあんなに酷評したにもかかわらず、カスピアン王子(=ベン・バーンズ)のイケメンぶりが気になって第2章も観に行ってしまいました。(^^;;;


「白い魔女との闘いに勝って、4兄弟は王として末永くナルニア国で幸せに暮らしましたとさ」というお話かと思っていた前作から、彼らはまた現実の世界に戻っていたんですね。
しかもナルニアでは大人にまでなったのに、こっちの世界では一瞬のことだったそうで、約1年かけてようやく現実の世界に慣れてきたところで角笛の導きでまたしてもナルニアでの冒険が始まり、ナルニアに行ったら行ったで1300年の時が経過していて、テルマール人に支配されて悲惨なことになってました。


現実の世界では、4兄弟はそれぞれに以前のナルニアでの王としての経験こそが本来の自分たちの姿であるというように、ロンドンでの生活にもどかしさを感じている様子。

そんなに現実の世界は辛く居心地悪い設定だったっけ?と思っていたら、うっかり忘れてましたがこれは現代のお話ではなくて、現実の世界では第二次世界大戦での空襲を避けてロンドンから田舎の学者先生の屋敷に疎開したことから始まった物語でしたね。
終盤の地下鉄の駅で軍服っぽい恰好の人々を見て、「現実に戻ったけど時代間違えちゃったかな?」なんて思ってしまって、ようやく想い出した次第。(←アホ
でも彼らは、現実の世界での母親などとの関わりにはなんの未練もないのかな?



物語は、王位を狙うミラースが、テルマールの正当な後継者カスピアン王子を亡き者にしようとするところから始まります。
逃げ出した王子が、ピンチの場面で角笛を吹いたことから、4兄弟はナルニアに戻るわけです。

序盤からわりとすんなり物語に入って行けたのは、全体的に前作あまりに端折られていた状況説明が、セリフなどでわかりやすくされていたのがよかったのかも。
また、テルマールにおける王位継承などのもめごとが策略的でリアルで大人の世界的で、人間の心理的ダークサイドな部分が強調されていたのも、お子様対象気味だった前作に比べて今作の方が数倍楽しめた所以かもしれません。

もっとも前作で「教授のお屋敷にあった“衣装箪笥”の由来」など全然明かされなかったのと同様、今作でも4兄弟が現実に戻ったことを「ナルニアを見捨てたわけではない」と言いつつも、じゃー何故前回去って行ったのか、訊かれた相手にわかってもらえるよう続くセリフで説明もなかったし、いろんなことがうやむやのままなのは相変わらず。
衣装箪笥に関しては、原作では次の章で明かされることになっているはずなので、カスピアン王子が隠れたクローゼットの扉が何か関係あるということなの??

・・・等々、アスランが「同じことは2度起こらない」と、ナルニアが荒れ果ててもなかなか登場しなかった理由など、もしかして様々な謎や疑問は後に明かされるというスタンスで、全7章全て観ないと疑問は疑問のままってことなのかも。

というか、細かいところが気になるのはわたしの悪いクセ・・・(「相棒」のパクリ^^;)





ところで、観ていてなんだかしっくりしないなーと思ったら、原作ではカスピアン王子はもっと年若い設定らしいですね。

それは王子のキャラクターが少し幼く見えることによる見た目との違和感であるわけだけど、王子は立場の矛盾を乗り越えて救世主として次なる王となる人物であるのだし、せっかく今までにない魅力的なイケメンの器用なので(^^;)もう少し思慮深く鮮やかに活躍してほしかったかなーと思いました。
結局角笛吹いて4兄弟を呼び寄せた以外に特別何か活躍したっけ?なほど、存在感はあるのにこと活躍に関しては印象が薄いのは残念なところです。
その分今回はピーターの方が大活躍でした♪

もっともタイトルこそ「カスピアン」の名があるものの、今回は4兄弟、特にピーターとスーザンの大人へのステップを後押しする役目であるとすれば、あまり目立たないのも納得。
次章『朝びらき丸 東の海へ』ではカスピアン王子が主人公になると思われるので、次回はもっと活躍することを期待してますわ!





今作が前作に比べて少し大人向けに感じられる要因のもう1つは、4兄弟の成長によるところが大きいと言えそうです。

この映画(というかお話)のポイントが、子供である4兄弟がかつて大人となり王としてナルニア国に君臨していた過去があることが前提なので、見た目は子供だけど大人同然に戦うという「外見と内面とのギャップ」にあるとはいえ、その内面の成長が見受けられないと納得できないもの。

4兄弟の長男ピーター(=ウィリアム・モーズリー)、次男エドマンド(=スキャンダー・ケインズ)、長女スーザン(=アナ・ポップルウェル)、次女ルーシー(=ジョージー・ヘンリー)は、もともとはあまりパッとしない4名でしたが、今回はそれぞれとても成長していてキャラも立ってきたかなーと。

特にわたしは、前作では魔女に心を操られ「もうバカ~~~~~」とムカツキまくっていた次男エドモンドの成長ぶりが眩しかったです。


で、今回の目的である(爆)カスピアン王子を演じたベン・バーンズですが、かつて『ロード・オブ・ザ・リング』で初めてオーランド・ブルームを観た時のようなときめきや感動は、残念ながら今回はそれほど感じなかったかも。。。
正統派のイケメンであることは間違いないんだけど、なんていうか今回は役柄の魅力がいまひとつだったからですかね。(残念)

あと、動物キャラで気に入ったのは、ネズミのリーピチープはもちろんなんだけど、なにげにクマがツボでした。
最後のバイバイはメチャ可愛くて受けてしまった。
前回のお気に入りキャラ、タムナスさんの壁画にも涙・・・




・・・聖書をベースにしているということから、多少説教臭い感じも無きにしも非ずのこの物語。。

それでも次回作もなんとなく気になり始めたのは、映画館でもらったちょっとしたチラシの中に、原作の『ナルニア国物語』全7章の、ナルニア国の歴史にリンクした物語の変遷がチラッと記述されていた部分にあった、最終章の『さいごの戦い』の年号部分に、「2555年・・・ナルニア国滅亡」とあるところから。

いつまでも理想郷としてナルニア国は続き、自然を大切に、自然との共存を願うことを教訓として終わる物語かと思ったら、2555年の歴史の幕を閉じ、滅亡してしまうとのこと。。

児童書なのに、一体全体どういうオチが待っているというのか・・・

そのことへの興味と同時に、とりあえず次回はカスピアン王子のイケメンぶり、もとい成長ぶりを確かめに(今作から3年後のお話みたい)観に行こうかなと思ってます。(^^;;;

ちなみに次章『朝びらき丸 東の海へ』の年号部分の説明は「2306年・・・カスピアン10世、大航海へ」というものなので、「パイレーツ・オブなんちゃら」みたいな話になるとか?

あと、原作の次章では長男・長女が登場しないとかなんとか・・・?
カスピアンとスーザンの恋はこのまま終わりってことですかね?
映画的にはもったいない感じ。




・・・そんなわけで
ルールーのお気に入り度
★★★★★★☆(65点/100点満点)
※前作よりは面白く感じられました。
でも、やっぱりわたしは『ロード・オブ・ザ・リング』のあの世界観、自己犠牲や友情といったテーマの方が好きかなー


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28 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。 (BROOK)
2008-05-25 12:44:05
コメント&TB、ありがとうございました。

やはりアスランのセリフは分かりませんでしたか・・・。
何かいまひとつアスランの行動に真意が見えてきませんね。
これは、追々判明することに期待しつつ♪

カスピアン王子はあまり活躍しませんでした。
どうやら、第3章では王子から王になるようなので、
大活躍みたいですよ。

それにしても全7作全て映画化されるかどうかが微妙なところですよね。
興行的にヒットしないとすぐに打ち切りになりますし・・・。
個人的には全てして欲しいです!

では、今後とも宜しくお願い致しますm(_ _)m
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(〃⌒ー⌒)/どもっ♪ (miyu)
2008-05-25 16:15:09
ルールーさんの疑問点は確かにそうだよなぁ~って
思ってしまいました。
でも、今回めちゃめちゃ楽しめちゃいましたよ~。
あたしはピーター萌えだったオカゲもあるんですが、
王子萌えの方にはちょっと物足りなさが残りますでしょうかね。
原作は子供の頃に読んでるハズなんだけど、
内容をさっぱり覚えてなくてルールーさんの疑問にも
何一つお答え出来ないのですが、
まぁとりあえずこの先を見守りたいですね~。
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こんにちは。 (たいむ)
2008-05-25 19:41:02
>とりあえず次回はカスピアン王子のイケメンぶり、もとい成長ぶりを確かめに
うはは。それイイですね!
どこくらいアゴが割れるか楽しみです(爆)
いえいえ、ジョージ・クルーニーとか、割れアゴはセクシー男優の象徴らしいですから!(^^)
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こんばんは♪ (ゆかりん)
2008-05-25 20:29:30
コメント、TBありがとうございました。
カスピアン王子の活躍は思ってたよりもなくてちょっと残念でした。原作とおりにもうちょっと若い俳優さんのほうが良かったのかなとも思ってしまいます。
ルールーさんのおっしゃるとおり疑問点はいろいろとありますね。
でも意外とピーターの活躍があったので面白く観られました。
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Unknown (風情♪)
2008-05-25 20:51:41
こんにちは♪

まぁ確かにツッコミ所も多々あるし、物語に
深みもテーマらしいテーマも無かったように
思えましたが、あまり深いことも考えずに
サクサク観れ、気に入った部分も多々あった
んで個人的には最後までオモシロく観れたと
言ったところです♪ (゜▽゜)v
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こんばんは♪ (悠雅)
2008-05-26 01:05:12
TBとコメントありがとうございました。

わたしは、第1章も楽しんでしまい、
不安も残るけど、やっぱり頼ってしまうお兄ちゃんピーターが大好きだったので、
(これは男の子の母親ならばこそ、かしら)
第2章は成長したペベンシー4兄弟を観る楽しみに加え、
あんなに爽やかで綺麗な英国美青年まで登場してくれて
見どころもたくさんで、嬉しかったです。

正直、もうちょっと冷静に観てるかな、と思ってたんですが、
結構本気で世界に入り込んで観てた気がします。
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こんにちは☆ (ALICE)
2008-05-26 14:30:47
イケメンだと上映前から話題のカスピアン王でしたが
なんだかまだオーラを感じませんでしたね。
それよりピーターの成長ぶりに感激でした。
前作であんな子供だったのにみんないい感じに
成長していて本当によかったよ。

このシリーズ、第7章まで続けるのかな?
ハリポタのように・・・
でもやっぱり観ちゃうように思います。
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BROOKさん♪ (ルールー)
2008-05-26 19:00:39
こんにちは~☆コメントありがとうございます♪

アスランのセリフそのものというよりも、そう言ってナルニアが荒れ果てる一方だったのに姿を消していたことに、なぜだったのかその真意が知りたいですよね。
でもコレも「アスランの正体」という意味で、後々判明するんじゃないかなーと。
でも、後に判明するとして、もう少し作り方として、そのことに気を持たせる表現があってもいいのかなとは思います。
なんていうか、この映画はそういううやむや感が非常に曖昧な気がしますわ。

王子は今回は「闘い」という部分ではホントあまり活躍しませんでしたよね。
次回作に期待です♪
ということで、こちらこそどうぞよろしくです~♪
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miyuさん♪ (ルールー)
2008-05-26 19:13:00
ピーター萌えだったmiyuさんにとっては、とっても見どころのあった今作でしたよね~
わたしは前作が楽しめなかった理由のひとつに、お子様ばかりで大人のイイ男が出てなかったというのもあったので(爆)、今回はだからけっこう期待していたんです。
『LOTR』のオーランド・ブルームが出てきた時みたいなキラキラしたときめきが感じられるんじゃないかと思ったんですが、いかんせん王子のキャラクターが物足りなかったですわ。
まぁでも、わたしもこの先を見守ることにしました。(^^;;;
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たいむさん♪ (ルールー)
2008-05-26 19:18:12
こんにちは☆

アゴが割れるのはいいんですが、シャープな方が好みです。(^^;;;
というか、やっぱり内面のカッコよさ大人っぽさが伴ってないと、せっかくのイケメンも魅力が半減してしまいますねー
なにはともあれ、次回作に期待します♪
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