探し物は・・・

何かを探して見つからない時、悲しくなるけれど
探すものがあるって、それだけで、すてきなこと 

監督はロマンチスト

2008年11月12日 | TV T.K.

東京国際映画祭以来、『レッドクリフ』メンバーのインタビューが、TVでも雑誌でも続々出ています。取材も、いろいろな組み合わせで行われているようで、比べてみるとおもしろいです。
監督とトニーさんのお二人がセットで、+金城さん(ボクらの時代)という組み合わせと、+チャン・チェンさん(英語でしゃべらナイト)という組み合わせ。話題も雰囲気も全然違っていましたね。組み合わせによる違いというよりは、取材陣の違いによるものが大きかったのかもしれませんが。
ホテルのスイートルームで、インタビュアーの存在もなく、ゆったりとおしゃべりを楽しんでいるふうだった"+金城さん"の時に比べ、英会話番組の突撃インタビューを受けた"+チャン・チェンさん"の時は、会話のズレが別のズレを引き起こし・・・みたいな、どこかユーモラスなものでした
その場に英語ネイティブは一人だけというのも、かなり特別なシチュエーションだったかも。もちろん壇上の3人は英会話で困ることなどなさそうですが、英語勉強中の聞き手の女性がものすごく緊張して、言葉がうまく出てこないものだから、それを理解しようと必死の様子。ちょっと慣れてきて「うん、うん、わかるよ」と笑顔も出だしたころ、ちょっとハプニングが。
「緊張しているんです。うまく話せなくてごめんなさい」と言いたくて選んだ言葉が、"I'm upset" 。隣から「違うよ!nervous。怒ってるんじゃないでしょ」と訂正が入りました。字幕にも「私、不機嫌なんです」と訳が。(言葉って難しいですね。辞書で見たら、「取り乱す、混乱する」と出てくるので、とっさに使ってしまった気持ちわかります。それが、ネイティブスピーカーには「機嫌が悪い」という意味でとらえられるなんてね)。
この一言を聞いて、一瞬固まった3人、こらえきれずに吹き出したチャン・チェンさんは、横向いたまま肩を震わせてしばらく笑いが止まりませんでした。「ウケ過ぎ」なんて字幕が出ましたが、たぶん、一人だけ日本語でのやり取りがわかったからじゃないかな。



「トニーさんは僕のお手本!」というチャン・チェンさん。「じゃ、トニーさんのようになりたい?」と聞かれ、「たぶん、なれない。彼はあまりにも遠い場所にいるから」とジェスチャーたっぷりに答えます。それを聞いたトニーさん、「それって、ほめているの?」と突っ込んでました


一番印象的だったのは、監督のお話。といっても映画とは全く関係のない話題なんですが。
理想の夫婦像を聞かれたトニーさんが、監督に話を振ります。監督の第一声は「大切なのは辛抱すること!」横で、大きくうなずくトニーさん「辛抱だよ」とリピート。「わが意を得たり」ですか?
チャン・チェンさん、この話題には入れませんね。神妙な顔で聞くのみ。


「愛してる」と毎日言ったりするのは苦手だというものの、家に帰ったとき、玄関をあける前に庭の花を摘んで、それを奥さんにプレゼントするんですって。監督、ほんとうにロマンチスト。疲れて帰ってきたのでしょうに、ドアをあける前に、奥さんのことを想う一瞬があるなんて、すてきなご夫婦ですね。言葉よりずっとうれしいプレゼントなんじゃないでしょうか。羨ましいこと。
この幸せそうな監督の笑顔を見ていたら、とても似ているような気がして並べてしまいました。『天使の涙』のモウくんのお父さんです。


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2 コメント

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まあ!以外なそっくりさん・・・ (ponちゃん)
2008-11-12 21:45:40
こんばんは。
いつもゆきんこさんのお部屋では、へぇ~と感心することが多いですが
まさかジョン・ウー監督とモウ君のおとうさんが並べられるとは・・・(でも本当によく似てる)。
「英語でしゃべらナイト」見落としたんのですが楽しそうですね。
実は4年前の「VAIO」シリーズのサイトもなぜか1度も覗いた記憶がありません。
「k-20」の平吉さんと結びつけてくれるなんて流石ゆきんこさん!
でも映画作りに関わる方達も意外に尊敬する監督作品や出演者のエピソードを散りばめている気がするんですけど・・・。
「レッド・クリフ」でもジョン・ウー監督作お馴染みの
白い鳩・2丁拳銃ならぬ2刀流・男の友情満載ですが
監督自らアクションシーンは黒澤明監督の「七人の侍」からヒントを得ているとおしゃってますものね。
パート2の予告のトニーさんはまるで「HERO」を見てるのかと錯覚するくらいでした。
ところで今日『レッド・クリフ』のエンディング近くで並ぶ武ちゃんとトニーのアップで気がついたんですけど
右耳の外側中央付近に二人とも同じ位の大きさのホクロがあるんですね、なんだかクダラナイ発見でどうもスミマセン!
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監督の意外な一面 (ゆきんこ)
2008-11-13 06:16:35
ponちゃんさん

ジョン・ウー監督について、作品に関すること以外、今までほとんど知らなかったのですが、今回はたくさんのインタビュー記事が出ていて、へぇ~と思うことがたくさん。
特に、この温和な笑顔が、印象的。

>映画作りに関わる方達も意外に尊敬する監督作品や出演者のエピソードを散りばめている気がするんですけど・・・
そう思って、見ると、また新しい発見があるかも!ですね。
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