「天使の涙」で金城さん演じるモウくんの仕事は、夜の店番。
ただし、勝手に他人の店を開けて商売してしまうんですが・・・
そんなモウくんですが、ごく普通に働いていたこともあるんです。
ねじり鉢巻で焼き鳥を焼いていました。
その店の店長、斎藤さんも、ウォン・カーワイ監督の「ちょっと、出て」の一言で、映画初出演となりました。
当初は、撮影場所を提供するだけのはずが、結構せりふもある役を演じることに。
でも、斎藤さんは「主役はあくまでタケちゃんで、彼を盛り立てていけばいいと思っていたので、特に緊張しませんでした」と堂々としたものです。
店が終わる1時から、翌朝7、8時までという撮影を4回行ったそうです。普段の仕事の延長だからといっても、このスケジュールでは、斎藤さんもたいへんでしたね。
家族に送るビデオレターのシーンは、日本語で適当にしゃべってくれと言われ、ほんとうの息子さんの名前を呼びかけたんですって。
モウくんと取り合いしていた焼きおにぎりは、撮影中におなかのすいたスタッフが手を伸ばしたせいもあって、数が足りなくなりそうだったそうです。
これが問題の焼きおにぎり。
モウくんは一つ、大事に残しています。
そうとは知らない斎藤さん。
自分の映ったビデオを見ながら、おにぎりをパクリ。
それ、僕んだよ!
と、取り返すモウくん。
で、結局、一口ずつ分け合って食べることになりました。
モウくんに食べさせてあげる優しい斎藤さん。
でも、目はビデオに釘付け。
焼きおにぎり代はしっかりもらいましたよ、と言う斎藤さん。映画にも出て、香港ドリームが実現したと喜んでいる様子です。
店の外で、レオン・ライと金城さんの殴り合いのシーンも撮影したのに、結局、使われなかったそうです。斎藤さん曰く「本気で殴ってたんじゃないかな、すごい迫力だったよ。使われなくて残念」
(香港電影通信69号より)
ところで、金城さんは現場でタケちゃんって呼ばれてたんでしょうか。
斎藤さんはいくつ焼きおにぎりを作ったんでしょうね。
香ばしいにおいに、みんなつい手が伸びたのかな。
お箸も要らないし、撮影中のスタッフにはありがたい食べ物ですね。
ところで、香港でも焼きおにぎりって普通にあるのかな?
焼きおにぎり♪
味は日本でも香港でも同じでしょうかね?
斉藤さんの焼きおにぎり、美味しそうですね~
私、いっつもこの焼き鳥屋さんのシーンは感心しちゃうんです。素人の斉藤さんも上手いし、武ちゃんも一見、似合いそうもない焼き鳥屋さんのカッコがまた板についていて、二人の焼きおにぎりを巡る攻防が最高。そして自分のお父さんをビデオに撮るシーンもなんともいえずほのぼので、実にいい味出てますよね(感涙)
最初にこのシーンを見たとき、
私も斎藤さんと同じで、テレビに映る斎藤さんばかり見ていて、
焼きおにぎりの存在にほとんど気付きませんでした^_^;
斎藤さんのインタビューを読んで、あらためて
「おにぎり、おにぎり」と思いながら見直したんです。
このあと、モウくんはビデオを借りて帰り
お父さんを追い掛け回して撮影するんですよね。
お父さんと並んで寝顔を撮ろうとするシーンは
「お父さん、大好き」といっているみたいでいいなと思います。
”恋する惑星”プロモのため来日した時は、”天使の涙”の撮影途中と95年のSWITHにありました。
あのころ口の右側にあった傷(?)ってひょっとして、その殴り合いの傷だったりして?なんて思っちゃいました。
本当にあの痛々しい傷はどこでつけたんでしょうね。
あの口元が赤くなっているのは、熱の華かなと思っていました。
疲れたりストレスが大きかったりして、免疫力が落ちるのが原因。
このころのスケジュールを聞くと、目が回りそうですものね。
ほんとうのところはわかりませんが、いずれにしても痛そうです