探し物は・・・

何かを探して見つからない時、悲しくなるけれど
探すものがあるって、それだけで、すてきなこと 

映画祭へ

2011年10月25日 | 日々のことなど

東京国際映画祭関連のイベントに初めて足を運んだのは、2007年東京・中国映画週間に上映された『傷だらけの男たち』を見に行った時。
翌年は、『レッドクリフ』がオープニング上映作品となり、金城さんもグリーンカーペットに登場。この時は、テレビの前の特等席で、中継を見ていました。
そして、去年は、日本公開前の『十月囲城』を見るチャンスと、再び、東京・中国映画週間に足を運び、その字幕のひどさに脱力した日もありましたが、「映画人、種田陽平の世界」にどっぷり浸り、『不夜城』をスクリーンで見ることができ、大満足の一日も経験しました。
今年は、映画大好きな友人に誘われて、さて、何を見ようかと相談。検討の結果、
『夢遊 スリープウォーカー』に。
香港ホラーの鬼才といわれるオキサイド・パン監督作品です。ホラーは苦手と言いながら選んだ理由は・・・。
チャーリー・ヤンさんが出演しているから。ピーター・チャン監督が2002年にプロデュースした『the EYE』の監督だから、などなど、やっぱり、ちょこっとでも金城さんにご縁があるとこじつけて

映画祭に足を運んだことがあるといっても、コンペティション作品を見るのは初めて。会場となっている六本木ヒルズの映画館では、映画祭と関係のない作品も普通に上映しているということを知って、ちょっとびっくり。映画祭のときには、特別な雰囲気になるのかと思っていたのですが、さほど変わりません。プロ用のカメラを持った人をときどき見かけるぐらい。

『夢遊』は、「未解決の幼児誘拐事件」、「繰り返し見る結末のない夢」、「夢遊病」をめぐって、夢と現実、過去と現在が入り混じる作品。ホラーといっても、じと~っとした怖さはありません。登場人物同士の心のふれあいも、丁寧に描かれているからでしょう。
上映後のティーチ・インで、監督自身が、森の中の大きな木の枝に凧が絡まっているシーンを夢の中で繰り返し見ていて、それをそのまま映画の中に使ったのだと聞きました。10年も同じ夢を繰り返し見るってどんな気分なんでしょう。スクリーンにそのシーンを再現した監督、少しは、もやもやが晴れたでしょうか。
チャーリーさんは、「夢」について、こんなふうに話していました。
「そのとき気にかけていることが、夢の中に出てくるものだと思います。今、脚本を書く勉強をしているのだけれど、どうにもうまく書けない時には、思い切って寝ることにしているんです。そうすると、夢の中で、どんどん書き進められるので。朝、目覚めたら、すぐにペンを握って、夢の中で書いた脚本を思い出し、書き留めたりしているんですよ。」
一度、女優業を引退し、復帰した後、今度は脚本にも挑戦中なんですね。

映画祭史上、コンペティション作品では初めての3D作品ということから、「なぜ、この映画を3Dで撮ったのか」という質問が出ました。確かに、2Dでもよかったんじゃないかと、私も感じました。
監督の答えは・・・
「時代の流れに沿っているだけのこと。映画の技術はどんどん進化している。モノクロがカラーになったように。今、『なぜ、この映画をカラーで撮ったのか』という質問は考えられない。3Dも同じこと。数年後には、『なぜ2Dで撮ったのか』という質問が出るようになるだろう」
う~ん、なるほど。作品の内容にかかわらず、世の趨勢は3Dに向かっているんですね。
3D鑑賞経験が、まだ2回しかないこともあって、どうも、うまくピントが合わせられず少々船酔い状態になっていた身には、辛い現実。
24日に記者会見が行われたようで、その動画が、
こちらにアップされています。

余談ですが
作品を見ていて、自分が夢遊病だと気付いた主人公が、眠っている間に何をしているのか知るため、ビデオカメラを体に取り付けて寝るというシーンに、『初恋』を思い出しました


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