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探し物は・・・

何かを探して見つからない時、悲しくなるけれど
探すものがあるって、それだけで、すてきなこと 

雨男は世界共通?

2008年04月13日 | ちょっと気になることなど

朝から雨です。しとしと降っています。今朝はPCのご機嫌がなおったようで、サクサク動いてくれます、今のところ

きのう、台湾とシンガポールのポスターを眺めながら、ふと思ったこと。"雨男"って他の国でも通用する言葉?死神千葉さんも"雨男"という言葉が初耳だったようですし。

子供のころから行事のたびに雨ということが多くて、家族に「我が家の雨女」と呼ばれていた私には、とてもなじみのある言葉なんですが、自分が"晴れ女か""雨女"かなんて考えたことないという人も多いでしょうね。金城さんもTVのインタビューで「ご自身は雨男?晴れ男?」と聞かれて「・・・わかりません」と戸惑っていました。

中国語と英語の辞書をめくってみたんですが、"雨男"にあたる言葉は載っていませんでした。「その人が出かけると雨が降るといわれている人」をさす言葉はないようですね。そもそも、そんなふうに、お天気のことまで、自分あるいは他人のせいみたいに表現するのは日本だけなのかも。

日本語の辞書も、"雨男"は載っているけど、"雨女"や"晴れ男"はなかったりするものもあって、いろいろです。なんだか、もっと知りたくなって、ネットで検索してみたら、意外なことがわかりました。
なんと、"雨女"という妖怪がいるんです。18世紀に描かれた「今昔百鬼拾遺」の中に出てくるんですって(ただし、この中には実際の伝承だけでなく作者の創作した妖怪もあるようですが)。横殴りの雨の中、女の妖怪がその雨を長い舌でベロ~ンなめてるみたいな不気味な姿。そこに書かれた文章によると、もともとは中国で雨を祈祷する神女だったようです。それが、どうして、日本では迷惑な雨を降らせる妖怪になっちゃったんでしょう
日照りに雨を降らせてくれるありがたい存在から、よけいな雨を降らせる迷惑な存在へ、そして、出かけると雨が降る運の悪い存在へと変わっていったんだとすると、おもしろいですね。"雨男"より"雨女"のほうが正統ということになります。「雨女→雨男→晴れ女・晴れ男」という具合に言葉ができていったのかな。

しとしと降る雨を眺めながら、"雨女"の一人としては、妖怪説に複雑な気持ちになりました。気を取り直して、スクリーンの中の"雨男"さんに会いに行くとしましょう


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