小さな癒しの海へ

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しそ(大葉):栄養素・効果と効能

2007-07-11 08:45:24 | Weblog癒し日記
*血糖値を下げる・老化防止*

日本の伝統的ハーブであるしそは、5月から夏にかけてが旬の野菜です。昔から、この時期に起きやすい夏バテや食中毒の予防に効果があると言われてきました。しかし近年その薬効が医学界でも注目され始め、1992年には東京大学の研究者が、しそにガン抑制効果があることを、さらに昨年3月にはアレルギー改善効果があることを発表しております。

しそは、薬味や刺身のつまなど料理の脇役的な存在と見られがちですが、それで終わらせてはもったいない優れた薬効を持っております。

第一に、しそに含まれるロズマリン酸には血糖値の上昇を抑え、血液をサラサラにし、体脂肪を下げる効果があります。食後、すべての栄養分は消化の過程で、炭水化物・脂肪・たんぱく質の3つに分解されますが、このうち炭水化物は小腸で酵素の働きにより麦芽糖さらにブドウ糖へと分解され、体内に吸収されていきます。

しかし炭水化物を摂り過ぎると、血中のブドウ糖が溢れ、余った分が中性脂肪に変化し、糖尿病などの生活習慣病を招いてしまいます。ところがロズマリン酸には、麦芽糖を分解する酵素マルターゼを阻止してブドウ糖に分解させない働きがあるので、ブドウ糖に変化しない麦芽糖は体に貯えられることがなく、そのまま排泄されるのです。つまり、しそを食べると血中に過剰な糖が溢れず、血糖値の上昇が抑えられるということです。

しかもロズマリン酸には、同時に食べた炭水化物に対し、すぐ働く速効性がありますから、毎日少しずつでも食べ続けることをお勧めします。しそはどんな料理にも合います。たとえば納豆、サラダ、佃煮、餃子、焼肉、カレーライス、味噌汁など普段の献立に加えてみてください。

第二に、しその種を搾ったしそ油にはα(アルファ)ーリノレン酸という老化防止成分が豊富に含まれています。αーリノレン酸とは必須脂肪酸の一種で、細胞膜の材料になる重要な物質です。細胞膜は、細胞が必要なものは取り込み、不必要なものは排出するチェック機能を持っており、この機能があってはじめて全身の60兆個の細胞は正常に働くことができるのです。

しかし現代人はαーリノレン酸が不足気味で、最もαーリノレン酸の不足が現れやすいのが肌細胞と言われています。1日の理想摂取量は小さじ1杯の約4g(葉に含まれるαーリノレン酸は微量なので、しそ油から摂取するのがお勧めです。ただし、しそ油にはロズマリン酸は含まれません。しそ科の仲間エゴマの種から摂取したエゴマ油でも同様の効果があります)。

これをわずか2週間摂り続けるだけではっきりと肌の改善効果が現れ、カサカサの乾燥肌がキメの整った若々しいプルプル肌へと変わります。しそは買うと案外高くつきます。毎日たくさん食べるためには、思い切ってしそを育ててみてはいかがでしょうか。プランターでも育ちます。驚くほど速く成長し手間がかからないので、忙しい人にも育てやすいです。種が落ちると翌年には株が2倍から10倍に増えるそうです。


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