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ゴマ(胡麻):栄養素・効果と効能

2008-01-15 10:58:50 | Weblog癒し日記
*抗酸化作用・悪玉コレステロールを減らす*

ゴマは体にいいと昔からいわれてきましたが、あの小さな粒に含まれるパワーは、解明されるに従って驚くべきものがあります。ゴマの成分の中で、最も注目されているのは「ゴマリグナン」という成分です。実は、このゴマリグナンは、すでに百年前に存在が確認されていましたが、それがどういう働きをするのかがわかったのは、ほんの十年ほど前のことです。

最近よく耳にする"活性酸素"は、体内で酸化物を作って老化現象を起こし、その結果、成人病やガンを引き起こすという恐ろしい物質です。人間は体内で活性酸素ができても防御する機能(抗酸化物質)を持っていますが、年とともに抗酸化物質が少なくなったり、働きが悪くなったりします。そこで食事から抗酸化物質を摂る必要があります。

代表的な抗酸化物質は、βカロチン、ビタミンC・E、ポリフェノールですが、近年ゴマに優れた抗酸化物質が含まれていることがわかりました。それが「ゴマリグナン」なのです。ゴマリグナンには、セサミン、セサモール、セサミノールなど、主なものだけで6種類の成分が含まれ、①肝機能を向上させるビタミンEを守る悪玉コレステロールを減らすといった働きがあります。

アルコールは肝臓で分解されますが、セサミンをとると肝臓の働きが強化され、アルコールの分解がスムーズに行くことが実験で明らかになっています。また、ビタミンEは有力な抗酸化物質の一つですが、肝臓に達すると活性酸素によって酸化されてしまうという弱点があります。しかし、ビタミンEとセサミンが先に酸化され、Eは無事に肝臓を通過して全身に行き渡ります。

さらに、活性酸素は体の脂質を酸化させ、過酸化脂質に変えてしまいます。例えばコレステロールが酸化すると血管壁に溜まって血管が硬くなるといった現象が起こります。これが動脈硬化です。ところが、高コレステロールの患者がセサミンを8週間服用したところ、なんとコレステロール値が20%も低下したという報告があります。

力のあるゴマリグナンを効果的にとるには、「煎(い)る」「擂(す)る」ことが大切です。ゴマは一般的には生では食べず、一度煎ってから料理に使いますが、煎ることによって、ゴマリグナンがパワーアップします。その次に「擂る」ことで香りが増し、消化されやすい状態となります。毎食小さじ一杯(5g)のゴマをとるのが理想的な適量ですが、ゴマ豆腐、ゴマペースト、ゴマだれ、ゴマ煎餅など、ゴマを使った食品を食べるのもいい方法です。


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