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白いツツジ満開の田中温泉でございます。
東鳴子一の鄙びっぷりですが、昭和モダン建築の記憶の欠片はいまだに館内に残されています。
昭和30年代には湯治客で大盛況だったそうですが、今は『栄枯盛衰』の四文字が浮かぶ。
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ここは時が止まっているので、温泉分析書も昭和31年の年代物。
動作の危うい扉を開けて、いざ行かん!田中ワールドへ!!
一年前まではこのメインの混浴大浴場の他に女性専用の中浴場と、貸し切りの内湯が2つありました。
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今は残念ながらもうお湯は張られておらず・・・。
源泉は土蔵わき源泉と堰向かい源泉の二本。
大浴場には2つの個性的な形の浴槽がありますが、どちらの源泉使用なのかは未だに分かりません。
湯口での香りが違うので、たぶんそれぞれが投入されているのかと思います。
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床の乾き具合からして、この時点での入湯者は1~2人位かと思われます。
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湯の表面はNaHCO3(重曹)成分やら油膜やらで、うっすら膜が張った状態。
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ここまで表面に膜が張った田中の湯を、おいらは初めて見ました。
湯自体はうっすら黄味を帯びた透明湯で、細かい黒湯花が舞っています。
表面に浮いた成分の反射のせいか黒真珠の表面のようにも見え、どこか神秘的…。
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そしてこちらは白濁が進む過程の様子。
水深10cm辺りに、まるで朝もやのように白濁が進んだ部分が拡がっています。
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マシンオイルのような、クレゾールのような、個性的な田中フレグランスも一際濃厚。
こちらは混浴大浴場の西側の窓際にあるもう一つの浴槽。
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白濁が進んでおりますが、ここまで白い湯も初めて見ました。
ベージュやオリーブグリーン系の白濁か、灰色の湯色はしょっちゅう見ていますが…。
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田中フォーエバー
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いつまでもこの田中ワールドが維持されて、素晴らしき湯に入り続けますように
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_please.gif)
願わくば宿泊も再開してくれますように。
追記
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
東鳴子温泉観光協会のMAPからも、もう田中の案内は消えてしまいました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_cry2.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/31/5402090a09519e783cfd643a4e9c9c75.png)
初めて見ました(゜o゜)
ものすごくレトロな館内ですね~!!
地デジ化されると小さなテレビ見れなくなりそうですが お湯さえあれば良し!!!
床は滑るしタイルは欠けているし、でもそれらをひっくるめて魅力的なんだな~。
自炊部はもっとディープな世界ですよ!
個人的に引き湯をしてもらいたいが。。。
あらゆるものがアナログなこの場所には、デジタルなものは似合わねぇ。
文明の利器はケルヒャーだけでいいのです…。
東鳴子ファンにとって田中の思い出は不滅です
最後の三行は、そういうことだったのですか。
嗚呼永遠の田中よ。
すべる床、水の出ない蛇口、ガムテープ椅子。
全てがディープでした。
白濁する過程と白い状態の湯は貴重な記録です。
湯に写る青空や古びた鏡に差し込む陽ざし、撮り方に愛おしさが込もっていますね。
「田中フレグランス」を嗅ぎに東鳴子へ旅立ちたく思います。
本当に、湯が枯れたわけでも無いのに入れなくなるのは悲しいですね…。
浴槽や建物の雰囲気も、マニアにはたまらない場所でしたから。。