づれづれ草

明日を築こう!東北 郷土の絆を信じて進もう

東鳴子温泉 田中温泉

2009-05-23 06:05:50 | 鳴子温泉郷

白いツツジ満開の田中温泉でございます。
東鳴子一の鄙びっぷりですが、昭和モダン建築の記憶の欠片はいまだに館内に残されています。
昭和30年代には湯治客で大盛況だったそうですが、今は『栄枯盛衰』の四文字が浮かぶ。












ここは時が止まっているので、温泉分析書も昭和31年の年代物。 
動作の危うい扉を開けて、いざ行かん!田中ワールドへ!!


一年前まではこのメインの混浴大浴場の他に女性専用の中浴場と、貸し切りの内湯が2つありました。


今は残念ながらもうお湯は張られておらず・・・。


源泉は土蔵わき源泉堰向かい源泉の二本。
大浴場には2つの個性的な形の浴槽がありますが、どちらの源泉使用なのかは未だに分かりません。
湯口での香りが違うので、たぶんそれぞれが投入されているのかと思います。





床の乾き具合からして、この時点での入湯者は1~2人位かと思われます。



湯の表面はNaHCO3(重曹)成分やら油膜やらで、うっすら膜が張った状態。



ここまで表面に膜が張った田中の湯を、おいらは初めて見ました。
湯自体はうっすら黄味を帯びた透明湯で、細かい黒湯花が舞っています。
表面に浮いた成分の反射のせいか黒真珠の表面のようにも見え、どこか神秘的…。



そしてこちらは白濁が進む過程の様子。
水深10cm辺りに、まるで朝もやのように白濁が進んだ部分が拡がっています。






マシンオイルのような、クレゾールのような、個性的な田中フレグランスも一際濃厚。




こちらは混浴大浴場の西側の窓際にあるもう一つの浴槽。






白濁が進んでおりますが、ここまで白い湯も初めて見ました。
ベージュやオリーブグリーン系の白濁か、灰色の湯色はしょっちゅう見ていますが…。



田中フォーエバー 
いつまでもこの田中ワールドが維持されて、素晴らしき湯に入り続けますように
願わくば宿泊も再開してくれますように。






追記

 田中温泉は2009年6月末をもって営業終了となります。
東鳴子温泉観光協会のMAPからも、もう田中の案内は消えてしまいました





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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは(^O^)/ (BAPY)
2009-05-24 13:32:05
田中温泉の中ってこういう感じなんですね。
初めて見ました(゜o゜)
ものすごくレトロな館内ですね~!!
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後継いでくれ (ほね)
2009-05-24 22:44:40
あとは頼んだ・・・
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Unknown (ぎん)
2009-05-26 06:09:45
今まで宿泊して一番感動した宿です。いろんな意味で。
地デジ化されると小さなテレビ見れなくなりそうですが お湯さえあれば良し!!!
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田中ワールド (ぽち)
2009-06-02 22:46:22
BAPYさん、勇気を出して踏み出せば、そこにはすご~い湯が待っているのですがね(笑)。
床は滑るしタイルは欠けているし、でもそれらをひっくるめて魅力的なんだな~。
自炊部はもっとディープな世界ですよ!
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継ぎたい・・・ (ぽち)
2009-06-02 22:49:08
ほねさん、おいらにゃ湯守は務まらねぇ。
個人的に引き湯をしてもらいたいが。。。
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宿泊再開を・・・ (ぽち)
2009-06-02 22:52:30
ぎんちゃん、そうそう、おいらも感動した。いろんな意味で(笑)。
あらゆるものがアナログなこの場所には、デジタルなものは似合わねぇ。
文明の利器はケルヒャーだけでいいのです…。
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Unknown (カフェ俺)
2009-06-05 23:04:06
田中フォーエバー
東鳴子ファンにとって田中の思い出は不滅です
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有終の美 (内湯人ジョーンズ)
2009-06-06 23:39:59
巨大掲示板で事情を知りました。
最後の三行は、そういうことだったのですか。

嗚呼永遠の田中よ。
すべる床、水の出ない蛇口、ガムテープ椅子。
全てがディープでした。
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さよならTANAKA (AQUA)
2009-06-08 21:13:52
田中温泉が今月で歴史を閉じると噂を聞き、色々と検索していてこちらを拝読。
白濁する過程と白い状態の湯は貴重な記録です。
湯に写る青空や古びた鏡に差し込む陽ざし、撮り方に愛おしさが込もっていますね。
「田中フレグランス」を嗅ぎに東鳴子へ旅立ちたく思います。
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そうですね・・ (ぽち)
2009-06-16 01:12:07
カフェ俺さん、内湯人ジョーンズさん、AQUAさん

本当に、湯が枯れたわけでも無いのに入れなくなるのは悲しいですね…。
浴槽や建物の雰囲気も、マニアにはたまらない場所でしたから。。
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