薔薇色ファンタジー★ヴェルヴェットの小部屋

色褪せぬ美しきもの・映画・音楽・文学・絵画等。ヴェルヴェット・ムーンのサブchouchouの偏愛日記です。忙中有閑♪

『若きウェルテルの悩み』 ゲーテ

2009-02-24 | 文学・詩・絵画
世にも美しく、心優しい娘ロッテに出会った青年ウェルテルは激しい恋のとりことなる。だが、彼女には立派な婚約者が・・・。募る想いと他人の幸せや社会的秩序を尊ぶ理性との葛藤。ウェルテルは恋しい人の名を呼びながら自らの生命を絶った。

これは簡単なあらすじ。私はこの『若きウェルテルの悩み』を10代の頃読んだ。小学生の頃から読むものというと少女マンガか童話や偉人伝。偶に百科事典の写真や動物図鑑のライオンばかり眺めていた。中学生になり読書感想文の宿題があり夏目漱石を読む。適当に感想文を書いて提出。まだ少女マンガばかり読んでいた。夏休みの読書感想文で何でも良いから一冊と言われ、海外文学で薄くて直ぐに読めそうなものを...とカフカの『変身』を本屋さんで文庫を購入。ここからが始まり...かなりの衝撃だった!起きたら私も何かに変身していたらどうしよう!!と翌朝鏡を見たものだ。カフカの出会いからようやく”文学”というものの面白さに目覚めた。そして、お小遣いで買えそうな安価なものを購入して読むうちに音楽熱も沸騰。映画はずっと好きだった。

本屋さんはカフカの影響から「ドイツ文学」というコーナーに先ず立ち寄ることになっていた。そこでこのゲーテの『若きウェルテルの悩み』を知る。マンガやアニメ、映画を見て泣くことはそれまでもあったけれど、海外文学を読んで泣いたのはこれが初めてだった。なので、今も私にはとても思い出深いもの。悲しいけれど美しい!と思えた。そんな美が今も好き。基本的に変わっていないみたい☆

若きウェルテルの悩み (岩波文庫)
ゲーテ
岩波書店

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『星の王子さま』 サン=テグジュペリ

2009-02-10 | 文学・詩・絵画
サン=テグジュペリ(1900‐44)生誕100年記念。世界中で愛読されている不朽の名作を、アメリカで出された初版本にもとづいて改訂した新しいエディション。巻末には、ニューヨークのモーガン・ライブラリーに所蔵されているサン=テグジュペリの草稿やデッサンの中から選んだ素描(淡彩)6葉を付しました。『星の王子さま』の創作過程をたどることのできる貴重な資料です。小学5・6年以上。

〔原題 (フランス) Le Petit Prince〕サン=テグジュペリの童話。1943年刊。星に住む小さな王子を主人公に、詩的な文章で精神の純粋さと高貴さを謳(うた)いあげ、寓意に満ちた物語は、世界中の人々に愛読される。三省堂提供「大辞林 第二版」より

【関連】1943年に刊行されたフランスの作家アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの有名な童話『星の王子様』の原作を、スタンリー・ドーネン監督が1974年にミュージカル映画化されている。サン=テグジュペリの不朽の名作は今も子供も大人も読み続けているけれど、作者であるご本人は翌年に飛行中に消息を絶ってしまった(第二次世界大戦勃発の時期)。サン=テグジュペリご自身もパイロットであった。私が子供の頃、この童話を読んだ折よりも今の方がずっとこのお話の深さ、言葉の数々に心打たれるものである。なので、今も世界中で読み継がれているのだろうとも想う。

星の王子さま
アントワーヌ・ド サン=テグジュペリ,Antoine De Saint Exup´ery,池沢 夏樹
集英社

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