薔薇色ファンタジー★ヴェルヴェットの小部屋

色褪せぬ美しきもの・映画・音楽・文学・絵画等。ヴェルヴェット・ムーンのサブchouchouの偏愛日記です。忙中有閑♪

歌姫礼讃!ドロレス・オリオーダン★ザ・クランベリーズ:THE CRANBERRIES / ゾンビ:ZONBIE (1994年)

2013-05-27 | 好きな音楽
 洋楽が好きだと自覚したのは11~12歳頃だろうと思う。デヴィッド・ボウイを知ってからはもうのめり込む様に音楽に熱中し、少しずつ聴く幅も広がって行き今に至る。14歳。それ以降、ラジオのエアチェックは日課になり、ジャンルも何も分からないまま、録音しては聴いていた。そんな私がひょんな事からお仕事にして今も共に生きているなんて...もう一つピンと来ない気もするけれど、ご縁が深いということなのだろう。

 心斎橋で開店した当初というと、シアトルを中心に発信されるオルタナと呼ばれる音楽がファッションも含めて大旋風という折。私は80年代の終り頃からニューヨークのソニック・ユースやスワンズが好きで聴いていた。本来は英国のインディーズ・シーンの方が興味があったのだけれど、ニュー・ウェイヴというシーンも聴き始めた頃とは変わっていた。時代の流れの中で変わるのだから不思議ではない。あの先鋭かつ実験的精神のようなものが好きだったと思うので、オルタナティヴというポップス産業に対するアンチテーゼのようなものが。けれどポップスも好きな曲は沢山あったし、隠れプログレという秘かな音楽の愉しみ方もしていた。ブリジット・フォンテーヌやダグマー・クラウゼの影響を意識してではなく強く受けて行ったようにも思います。そういう意味での嘗て云われていた「オルタナティヴ」は今でも好きです。90年代前半のニルヴァーナを筆頭とするオルタナ・シーンに好きな音楽もあるけれど、その頃は英国発のブリットポップの方がもっと好きでした。そして、スウェーディッシュ・ポップも。勿論、フレンチ・ポップスは大きな意味でもうずっと愛好しているつもりです。

 レディオ・ヘッドは英国発のオルタナロックでアメリカでも大成功。少し後に、アイルランド出身のザ・クランベリーズもアメリカで大成功。英国のインディーチャートにオアシスやブラ―、スウェードやパルプの名が上位にいたあの頃。19年程も時が経っているのが不思議なくらい、ついこの間の事のように覚えている。あの急な階段を上がった小さな一角の空間。懐かしいな。クランベリーズの事は長くなるのでまたブログにて。今日は2ndアルバム『NO NEED TO ARGUE』からのヒット曲である彼女たちの政治色の強い曲『ゾンビ』のPVを☆



また一人の母親の心が傷つき
そして暴力から沈黙が生まれる
私達が間違っているのではない
1916年以来テーマは変わっていない
あなたの頭の中で
あなたの頭の中で彼らはまだ戦っている


 ヴォーカルのドロレス・オリオーダンの少女時代の体験から来る思いでしょう。ドロレスの独特の歌唱法は時に心臓に悪い位に突き刺さります。1916年とはアイルランドで起きた「復活祭蜂起」の事だと思われます。アイルランド共和国が英国からの独立のために戦った人々、その指導者達が処刑された年。「歴史には光と影があり、真実というより解釈があるのみ」なのだろう。ニーチェの言葉を捩りましたが、その時代を生きた人々、様々な視点、国家、民族、宗教...それぞれの立場で異なるのでしょう。クランベリーズは祖国アイルランドを愛し、また幼い子供達へ思いを強く寄せておられるお方だと思い、今もその思いに共感する一人です☆


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