朝、爽やかな顔をして、ブルーのつゆ草から、一斉に見つめられる。なんと、きれいな青いいろ‼
野菜畑の中で作物を、押しのけてどんどん領地を、広げていく。なかなか頑丈で、手で抜くことが出来ない。朝咲いて、夕方には、萎むはかない命。一輪挿しにしても、ほんの数時間。もう少し根性出せよと、言いたくなる。
小さな小川の側で育った私は、毎年のホタルは、あたりまえの存在だった。夜、ホタルを捕まえて、必ず湿らせたつゆ草を、そっと籠にしのばせ、数時間鑑賞する、夏のひとときだった。
昭和57年の長崎水害から、来年は40年。川も思い出もすべて、消え失せて、ホタルもいつのまにか、遠い存在になったが、つゆ草はいつも身近にいて、私の人生を、見つめていてくれる。
花言葉<尊敬・変わらぬ思い> 撮影地:うちの畑