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commonplace days

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『ドラえもんの大予言』『白ゆりのような女の子』

2005-08-05 23:59:47 | わさドラ
『ドラえもんの大予言』(てんコミ1巻)
「ただいまあっ。行ってきまあす。」小学校のときってこんな感じだったっけなぁ、と少し懐かしさを覚えた。今は帰宅してから遊びに行くなんてまず無い。時間が時間なので当然か。

〔22世紀のマジックハンド〕で強制的に部屋まで運ばれるのび太。階段を素早く上がっていく様子が面白かった。このシーン、原作では外のまま。セワシくんをスムーズに登場させるためか。リニューアル後初となったセワシくんは松本さちさん。至極自然な演技でよかったと思う。のび太に似すぎず違いすぎず、といった感じ。

セワシくんを見送るドラえもん、得意満面に「泥舟に乗った気でいてくれ」。さすがののび太も呆れ顔。ギャグセンスは置いといて、このセリフのおかげでセワシくんが再度姿を見せる理由付けとなっていた点は評価。原作では冒頭のシーンでセワシは登場しておらず、突如として出てくるわけだが、うまくまとめられていたと思う。なお、原作を読む上では〔未来のくにからはるばると〕に続く話になっているためにセワシがドラえもんに不安を感じて顔を出すことに不思議はない。

自分のアルバムで大ケガの様子を目の当たりにして驚くのび太。原作での「もともと悪かった頭がいっそうパーに…」は残念ながらカット。こういうセリフも思い切ってそのまま使ってもらいたいが難しいか。しずちゃんに用件を伝えられず窮するドラえもん、ドラやきに釣られて出かけることに。特製ケーキがドラやきに変更されたのは話をより分かりやすくするには良かったかと思う。

安全のためによその家を通り抜ける2人。お馴染みの顔を並べてラーメンをすする一家、表札にもきちんと〔小池〕と書かれていた。しょっちゅうダンプカーが突っ込む家のおじさんだが、ダンプカーが突っ込んだ後も終始笑顔だったのはちょっとどうだろうか。

「この写真は何だったの?」と読者・視聴者を代弁するかのようなのび太のセリフ。原作のままでは確かにあっさりしすぎていて、特にアニメにした場合に「これで終わり?」と思いかねないので、写真に振り回されたのび太のセリフとしては適当だったと考えられる。

『白ゆりのような女の子』(てんコミ3巻)
「写真くらい撮っておけばいいのに」と何気なくつぶやくのび太。「誰でもカメラを持てるような時代じゃなかったんだよ」と説明くさいセリフのドラえもん。今や携帯電話に高画質のデジカメが付いていて小学生までもが普通に手にしているような時代なので、細かいながらも親切な配慮かと。いつぞやの活動写真と同じく。

いざ昭和20年へ行ってみると学童の姿が見えず。和尚さんから寺の近くの畑を耕しに行ってると聞きそちらへ。和尚さんは何気なく〔近く〕と言ったが、のび太らにすれば遠かったようである。暑さに茹だり、足を止め汗を拭い空を見上げる現代っ子なのび太(とドラえもん)。雲ひとつない快晴の空。と、一転して畑を耕す学童の姿。原作ままではあるが、この対比は実に見事だと思う。

肝心な瞬間は見せずともビンタは健在。直接的描写はなくとも上手く画面を切り替えることで十分表現できるものですな。「戦場の兵隊さんたちのご苦労を思え!」と厳しい言葉もそのまま。

原作ではしっぽを引っ張って姿を消すドラえもん。しっぽは現在では機能停止のスイッチに設定が変えられているために道具を使って姿を消すことに。取り出したのは〔石ころぼうし〕でしたがここは〔透明マント〕などの方がよかったかな。原作では泣き叫んでも周りの人に気にされなかったほど効果の強い〔石ころぼうし〕でしたので気づいてもらうためには少し不適だったような。言うほどのものではありませんが。

踊れ・どれ・ドラ ドラえもん音頭
わさドラ初となる歌モノ。いろいろ不安に思っていたものの意外というか何というか。非常にオーソドックスかつ王道な音頭になっていたかと。水田さんの歌声というのも初めて聞きましたが曲調によく合っていて良かったと思う。これを期間限定でエンディングにしてしまっても差し支えない気がするが何故か次回予告の後の放送。

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本日の2本には両方ともスネ夫とジャイアンが登場せず。しずちゃんのセリフも少なめ。わざわざガン子を使ってきたあたり、サブキャラもそれなりに出番を期待してもいいのかもしれない。静香役のかかずゆみさんが先日ご妊娠された旨を発表されたことで色々と憶測が飛び交っているが、出番のない話や溜め録りで上手くつないで欲しく思う。リニューアルされて未だ半年すら経過していない段階で代役というのはできる限り避けてもらいたい。

最近の傾向として大山ドラ時代の作画に近づいてきているカットが多いような気がするのだが…。次週は「かげがり」と「テストにアンキパン」。「かげがり」では大原さんに 悪そうなのび太のセリフが多く回ってきそうだが演技の程はいかがだろうか。

あっ、ドラえもんだ!夏の陣!!

2005-08-03 15:37:27 | わさドラ
季節特集「イベント情報」(@nifty)

スカパー!東京プラージュ2005』、8月13日から21日まで開催。場所は代々木の国立競技場。その2日目となる14日に「あっ、ドラえもんだ!夏の陣!!」をメインステージで行なうとのこと。

ゲストは水田わさびさん、大原めぐみさん、木村昴さん他らしく、関さんとかかずさんについては現段階では不明。とはいえサブキャラの声優さんが来ても(声優ファンは別として)あまり盛り上がりそうにないので、お二人が来られるのかな? もしかしたらスタッフさんの可能性もありますが「キャラクターショー」と書かれているあたり小さな子向けの方針でしょうから それは難しいか。

なお観覧には2時間前に配布される整理券が必要らしいのでお求めの方はお早めに(?)。自分はバイトなもんで無理かな。そこそこ近場なだけに残念。夏休みだってのにイベントとかあまり考慮に入れないで土日にシフト入れちゃったな・・・。

札幌でドラタウン & 六本木でドラや

2005-08-02 23:50:50 | わさドラ
北海道日刊スポーツ新聞8月2日付
「ドラタウン」が札幌に登場/ドラえもんと触れ合えるイベント

東京六本木で行なわれていた「ドラタウン」が札幌にもお目見え。公開期間は8月19~21日とのことで少し短めな印象。とはいえ六本木のときも3月25~30日だったようなので こんなものでしょうか。21日限定で水田わさびさんも出演されるようですね。ドラタウンには行けなかったのでいい機会ですが、8月末に北海道へ出かける予定は一切ありませんので無理。

で、東京六本木では8月20日から9月4日にかけて『ドラエティショップ ドラや』を開催。例年よろしく「どこでもドラえもん」他のグッズ販売やうちわプレゼント、ドラやきの実演販売などなど。ドラえもんの誕生日である9月3日にはスペシャル企画。なんだろう?

ドラやには「もっと!ドラえもん」の第2号に載っていたプロ野球マスコットは出品されるのかなあ。欲しいと思いつつも、取扱は球場売店、球団ショップ、スポーツショップなどらしいので。自分が足を運んだことのあるスポーツショップでこういうの取り扱ってるの見たことないような。そういえば西武ライオンズver.は帽子に手塚キャラなので、ある意味 手塚×藤子のコラボ商品かも・・・?

ちなみに使っている携帯電話には梅田のタイガースショップで買った阪神ドラと友人から貰った北海道マリモドラがついてます。グッズはあまり興味ないけどささやかな趣味のアピール。

と書いてみて思いましたが、当然ながら「どこでもドラえもん」なども大山テイストですな。厳密にはグッズ用に精錬(というか単純化)されたデザインなので また違うものですが。これは水田テイストにはならないのかな。アニメのグッズではないと考えれば別に合わせなければならない理由はどこにもないのだけれど。

『ころばし屋』『きこりの泉』

2005-07-29 23:57:00 | わさドラ
『ころばし屋』(てんコミ13巻)
毎度のサブタイトル前に登場しているため すでにお馴染みの感が強い「ころばし屋」。先々週の「ムードもりあげ楽団」共々、その形状や大きさからマスコット的な扱いがあるような。原作ではピストルのようなものを手にしていますが、アニメでは空気砲のようなデザインに。あまり関係ある部分でもないので まあ問題ないでしょう。

「ころばし屋」の非情っぷり、話のドタバタっぷり共に上手く描けていたと思うが、ころばし屋vs.のび太のシーンは無くても良かったように感じた。ただ任務に忠実に働くイメージがあったので そんな悠長な・・・といったところ。

『きこりの泉』(てんコミ36巻)
泉の女神の声優は川村万梨阿さん。最近だと『うた∽かた』の沙耶役が記憶に新しいところですが、藤子A作品の『夢魔子』で夢魔子役をされていたのですね。こちらは未見なのでどのような演技をされていたのかは存じておりませんが。

ドラえもんをドラやきで誘惑(もとい買収)するスネ夫は良かったと思う。彼の望みは結局叶ってないので、ドラやき30個は無かったことにされてそうですけどね。巨大ロボット登場の場面は少し引っ張りすぎてた気がする。アイデアは良かったと思います、ひねりが効いててスネ夫らしくもあるし。

ただ泉の利用制限が5回になっていたのは分からないところ。スネ夫がジャイアンの分も自分に譲れ、と言っていたのはこれがあったからなのでしょうが、別に無くてもよかったような。最後には期待に沿って「キレイなジャイアン」が登場。「ハハハ」と少し不気味な笑いが印象的でした。

実はコレ、個人的に大山ドラでベスト3に入るほど好きなエピソードなのでちょっとイメージ薄れちゃったかなぁ。泉に○を投げ込むスネ夫と女神の逆襲、最後のシーンでジャイアンに対する女神の行動があまりにインパクトが強くて・・・。今回のも決して悪くはありませんでしたが。


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余談ですが『ころばし屋』録画失敗。パソコンで録画 兼 視聴中に電源落ちてしまいました。原因はバッテリ-切れ(ToT)。他のもの繋いだせいでコンセント抜いてたの忘れてました(バカ)。『ころばし屋』の感想が短いのはそのせいです。ミニシアターから後はちゃんと録画できましたけども。ついでに、保険をかけて録っていたはずのVHSは何故かデッキから飛び出していました。誰が出したんだよ・・・。

『ムードもりあげ楽団登場!』『友だちの輪』

2005-07-15 21:12:04 | わさドラ
『ムードもりあげ楽団登場!』
出だしでのび太が見ているテレビ番組にF先生の短編作品『休日のガンマン』。こういう本編と何ら関係ない描写でのお遊びは嬉しい限り。

ひみつ道具のおかげで過剰に感動するのび太。ママと一緒になって喜び合う場面があったが どうもベタな外人なまりみたいで少し退いた。たぶんオペラかミュージカルの雰囲気を意識したんだろうけど いくらなんでもわざとらしいような。

コミカルな動きの楽団は見ていて面白かったが、バイオリンを弾いてる団員が何だか変な感じ。左手で持っているのに右肩に構えてたり体の中央に構えてたり不自然なことこの上なかった。体型の問題もあるんだろうけどちょっとウソ臭い。

『友だちの輪』
河原で野球をしているとミズエさんが登場。声優はスマギャンなどでお馴染みの福圓美里さんでした。いきなり強健披露の上、ジャイアンからホームラン性の打撃まで。ここまでやってくれたら皆が惹かれるのも自然な流れかな。原作ではカワイイってだけで話が進行していたので説明としては十分なものになっていたと思う。

道具の力でガールフレンドを作るドラえもん。あまり普段ののび太に説教できる立場じゃないような。その辺が彼らしいところではあるのだけれど。原作では白かったネコが黒いネコに変わってたのは ちょっと前に放送された『好きでたまらニャい』との差別化のためなのかな? そういえば今作では くどく時にネコ語じゃなかったですね。

神成さんのペースにすっかり呑まれるのび太。これは もはや友だちの関係ではない(笑)。活動写真の話で「映画」と説明的なセリフを入れてあったあたり今の子供に対しても親切なものになっていた印象。

クッキーばかりでなく手紙まで残してくれているしずかちゃん。のび太の言う「やさしい友だち」を視聴者に認識させるには十分過ぎる描写かと。というか、その間にのび太がやっていたことを考えると しずかちゃんが不憫・・・。結局のび太はしっぺ返しを喰らうわけですが、最後の暗転は良かったと思う。

『のび太の恐竜2006』
すでに公式サイトがオープンされています。映画の映像初公開ということで今日はミニシアターなし。映像の方は 今回のものだけでは何ともいえない段階ですね。ピースケの表情が『ワンニャン時空伝』のイチに近かったようには思いましたが。F先生の写真を冒頭に持ってくるあたりは原点回帰を示唆してはいるのでしょうが、舞台背景などについては新たに考察されているようなので単純に原作(および劇場版)をなぞったモノにはならないのでしょう。ちなみに明日から劇場でも予告編(今日のと同じ?)が流されるそうです。ソースは下のニュース記事から。
ドラえもん2年ぶりスクリーン!(asahi.com)

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来週の放送はお休み。7月29日は『ころばし屋』と『きこりの泉』の2本。次回予告で「正直者はキレイなジャイアンをもらえるお話」とネタバレ。ネットの力でファン以外にも広く知られた話だとは思いますが、予告の段階でオチをばらしちゃうのってどうなんでしょ? 二重オチを持ってきてくれるものと信じて、良い様に解釈しておきます。大山版ではスネ夫に大きな石を投げつける女神が印象的でしたが、それ以上にオリジナル要素で魅せてくれることを期待。

水田わさびインタビュー@別冊PHP

2005-07-11 20:18:51 | わさドラ
先日発売された別冊PHP8月号に水田わさびさんのインタビュー記事が掲載されている。公式サイトによれば"主に家庭内における身近な子育て・しつけをテーマに "とのことなので当然育児誌のコーナーにあるかと思い、若いお母様方に交じって探しましたが見つからず。店員に尋ねると文芸誌のコーナーと答えが。えっ・・・?

記事は見出しページを含めて見開き2ページ相当。1枚目は写真のみ、2枚目以降は上部3分の1ほどが写真や挿絵なのでインタビュー自体のボリュームは少なめかと。内容は主に幼少期の話、声優を目指した経緯と家族の反応、それにお子さんの話。うち2項目はどこかしらで見聞きした話とあまり変わらなかったが、声優であり母でもある水田さんの苦悩というか そういったものが伝わってくる記事であった。

ドラえもん関連のインタビューというと声優陣が中心となり、それも主に大山のぶ代さんや水田わさびさんのものが多くなる。もちろん これは至極自然なことだし、自分自身 興味の対象ではあるので文句があるわけではない。ただ、リニューアルから1クールという時期を経た今現在のスタッフ陣、特に監督や脚本の方の話を聞きたいという思いがある。まだ3ヶ月ではあり手ごたえを語るには時期早々というのも たしかではあるが。また、こういった話題は一般誌向きではない、といえばそうかもしれない。7月20日予定の『もっと ドラえもん』No.2ではスタッフへのインタビューが充実していることを期待したい。

『変身ビスケット』『しずかちゃんさようなら』

2005-07-09 18:03:31 | わさドラ
『変身ビスケット』(てんコミ1)
突如としておつかいを頼まれる原作と違い、夕飯に準備された唐揚げをつまみ食いするシーンから。自然な導入だし、後でビスケットをつまみ食いする性格を示唆するにはよい描写かと。で、そのビスケットをお茶菓子としてお客様に。

ネコになってしまったためにしずかちゃんの前に姿を出せず。遊ぶ約束をしているのはアニメオリジナルで、無くてもいい気がするが ここはしずかちゃんを出演させるためだけの追加点だろう。

ウマ、ニワトリ、サルに変身してしまうお客様。絶妙なタイミングで変身を繰り返す その間が非常に面白い。それに鳴き声も上手くて楽しめた。結局のところビスケットは居間の卓上に出しっぱなし。これはオチに繋げるためのものだけど、ちゃんと回収しとこうよ、ドラえもん。

ニワトリになった客と電話で会話するドラえもん。とっさに思いついたのが客の姿からの連想だったのでしょうか、相手がニワトリなのに話題は「目玉焼き」に軽く一笑。

お客様を見送って帰ってくるとウサギ姿のママ。ウサギはピョンとは鳴きませんが こういう時の語尾はピョンで確定していますね。日本語の不思議(?)。「パパピョン」は別の意味で面白かった。


『しずかちゃんさようなら』(てんコミ32)
原作での「あの子がいるから ぼくは生きていけるんだよ」は「しずかちゃんがいるから~」に変更。個人的には「あの子~」の方が強い想いが込められているようで好きだが、これは好みの問題でしょうか。「しずかちゃんにさようなら・・・、さようならと伝えてください」は原作では一度しか「さようなら」と言ってない。こちらは重みが加わって逆に良かったと思う。

嫌われるためにスカートめくり。しずかちゃんは後ろ向いてましたが、映像表現(大げさ?)として別に問題ないですね。で しずかちゃんから平手打ち。原作ではゲンコツですが まあいいか。怒り心頭、去っていくしずかちゃんの頭の上にはプシューと湯気が噴出。その後 心配して家までやってくるしずかちゃん。玄関に立たせといて居間でお茶をすすってるママってどうなんだろ・・・? いつも来てるんだから部屋まであげちゃえばいいのに、なんて。

前回の次回予告で「虫スカン」が錠剤でなくなるのは分かりましたが、ついでに「不愉快放射能」もアウトだったのか「不愉快オーラ」に。この辺はしょうがないんだろうけど のび太まで気分悪くなるのはいかがなものかと。「フグが自分の毒で死ぬか?」はドラえもんの名言ですが、まさにそんな感じな気が。また錠剤でなくなったことで嘔吐させるシーンも当然消失。あれはドラえもんの中でもかなり衝撃的なシーンだと思うし、しずかちゃんの冷静かつ思い切った行為が この話の中でも重要な部分を占めていただけに残念。

とまあ残念な部分もありましたが、厳しい制約の中よく頑張ったのでは、と思います。狙ってか図らずかは分かりませんが、お風呂で説教だったために軽くエコーがかかってたのがGOOD。最後に「知らない!」といいながら突き落とすのも良かったのではないでしょうか。


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次回は「ムードもりあげ楽団登場!」と「友だちの輪」の2本。ミズエさんが野球に参加してるシーンが映りましたのでアニメオリジナル要素には期待してもよいかも? 大長編の情報も放映されるようなので楽しみです。

『ドラえもんDONDONサマースペシャル!!』視聴メモ

2005-07-02 23:21:44 | わさドラ
7月になりました。リニューアル後のドラえもんもついにというか何というか2クール目に突入。今回は初回以来となる1時間スペシャル、3本立て。

『一生に一度は百点を』(TC01ほか)
名言、「悔しいなあ、どうしても百点以上取れない」。皆から尊敬されつつも全然嬉しそうにないのび太・・・夢の中の話。夢から醒めたのび太の机の上にはリコーダー。なんですが、次のカットではリコーダー消えてますね。前にも掛けてあったランドセルが消えた話があったような記憶がありますが、ただのチェック漏れでしょうか。

「日頃の努力」云々と得意げに語るのび太。道具の力であってもすぐ調子に乗るところが彼らしいところ。そして自宅でのび太とドラえもんがすれ違うシーン。軽蔑した目つきでのび太を見たドラえもんが階段を上がっていくが、ここは大山版設定の階段で後姿だけ見えた方が効果的だったかも。言ってもどうしょうもないことですけども。

道具を使って百点を取るか、使わざるべきか。軽蔑した目で見るドラえもん、真相を知らず尊敬の眼差しの静香、悪い点数を嘲笑するジャイアン・スネ夫。しずちゃんに尊敬されたい、ジャイアンらにバカにされたくはない。しかし、道具を使うことが意味するのは・・・。葛藤に苛まれるのび太。決断の様子は描かれずテストシーンは終了。

テスト返還。難しかったのか全体的に出来は悪かったようで。そんなテスト35点を取ったのび太は立派なものじゃないでしょうか。で、その中でひとり余裕の百点で調子に乗るジャイアン。家に帰って親に上得意で答案を見せるが、逆に一喝。なぜパパは出せないんでしょうねぇ。「できの悪いのは仕方ないとして、不正だけはするなと教えてきたはずだ」のセリフも省かれていたのは残念。

悪くは無かったけれどボーダーライン。得意になるシーンや葛藤するシーンなど、のび太の心情に関しては十分に描かれていましたが、軽蔑するドラえもんとジャイアン宅での描写が不足だったと思います。

『のろいのカメラ』(TC04ほか)
「ドラえもん」のみならず「SF短編」にも非常に多種多様なカメラが出てきますが、そのひとつ。野暮な疑問で申し訳ないですが、一度撮ってしまったら、その人形は最終的にどうすればいいのでしょう。捨てるに捨てれませんし、絶対安全な場所(どこ?)に保管しとくしかないのかな・・・。本来の使い方は、やるべき所までやってしまう道具・・・なのかもしれないですね。怖っ!

パーマンでお馴染み、ガン子登場。同名同顔?の別人ですが。実際に身の回りにいたら迷惑この上ないでしょうが、不思議と憎めないキャラクター。ゲストキャラですが、富永貞義さんが作監をされていたせいか違和感なくしっかり藤子キャラな顔立ち。声を当てられた吉田小百合さんも自分の持っているガン子のイメージから外れてない演技と声色で安心して見られました。

原作との違いといえばジャイ子。ガン子と一緒になって騒ぐ原作とは違い、すっかりお守りをするお姉さん。「小さな子の相手も大変だわ」というセリフが全てを表しています。少し過激な描写はカットされていましたが、洗濯機が追加されたのはよかったかも。好意でやったジャイ子ですが、ドラえもんはすっかり迷惑。

オチが変更、「人を呪わば穴ふたつ」。ちょっと余計な印象。元はといえばジャイスネにやられた仕返しなわけですが、最終的にのびドラに被害到来。あのネコに何をされたかは定かではなく予想に過ぎませんが、こちらの方が絶対ダメージ大きいですよ。教訓的な締めにしたかったのかもしれないですが、ここはシンプルに締めて欲しかった。

『天井うらの宇宙戦争』(TC19ほか)
映画「スターウォーズ」日本公開に合わせて発表された原作版。今はまさに「エピソード3」公開直前で、スタッフの遊び心、粋な計らいといったところでしょうか。自分は映画「スターウォーズ」シリーズは何一つとして未見なのでパロディな部分ではあまり楽しめないのが残念。番宣がありましたが、7月3日と10日はテレビ朝日の日曜洋画劇場で「スターウォーズ」。

スターウォーズからのパロキャラのデザインが多少変わってたことを除けばほぼ原作まんまだった気が。マンガでは表現しきれないスピード感などは逆にアニメの特長ですので良かったですが、もう少しオリジナル性が欲しかったところ。元が長い話なのであれで一杯一杯なのかもしれませんが。

残念というよりは不可解な点がひとつ。同じように思われた方もいらっしゃるようですが、食事のシーン。戦艦が食事しているようにしか見えません。そもそも食事シーンを描く必要があったのかも疑問。強固なはずなのに柔軟な動きを見せる戦艦・・・。いや、ポジティブに考えましょう。あの動きはぜひとも「おかし牧場(TC24)」の草を食べる板チョコに生かしてもらいたい。というかそのまま流用できそう。

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今回の3本に関しては一定水準は越えているとは思うものの、それ以上の「何か」は感じられなかった。しかし、1クールという期間を経て声優陣のレベルは明らかに上がってきている。また、「王かんコレクション」などに見られたアニメオリジナル要素は非常に自然であったし、新たな面白さを追加してくれていた。今後の作品に期待を寄せたい。

次回は「しずかちゃんさようなら」「変身ビスケット」の2本立て。次回予告、頭に液体をかけるのび太が映ってましたが、あれは「虫スカン」の代わり・・・なのかなぁ。Bパートにはそれっぽいシーンは無いだろうし。薬物大量服用に繋がる、というかある意味まんまなシーンではあるので、もしかしたら・・・?

「おかしなおかしなかさ」「まあまあ棒」

2005-06-25 02:47:26 | わさドラ
『おかしなおかしなかさ』
リニューアル後の作品中、一番変更が加えられたものではないだろうか。原作はそれこそ突き詰めればミニシアターにでも出来そうなくらいの印象だが、通常通りのアニメ化ということで付加された部分がかなりある。

洗濯物を取り入れる手伝いを頼まれるも、お互いその気にならないドラえもんとのび太。結局ドラえもんが手伝いにいくが、結果的にはのび太が貧乏クジ。2人の会話からは自然と兄弟のような印象を受ける。リニューアル後はこの傾向が強く見られるが、今回のものは際立っているように思った。

アニメオリジナルの「あいあいがさ」。女の子(のバーチャル映像)に囲まれて締りのないのび太、たまたま駅に来た静香と鉢合わせて気まずい雰囲気。しずかちゃんの冷たい目線がよかった。にしても、のび太くんはちょっとデレデレしすぎじゃないの? 可愛いとはいえ動きも話もしない女の子に囲まれてあそこまでにやけずとも・・・。しずかちゃんを追いかけようとしませんでしたが、そんなに居心地がよかったのでしょうか(笑)。

この後も多数のかさが登場したわけですが、多少くどかった感はやはりありますね。元が短いので尺の都合がかなり大きいのでしょう。かさを増やす以外の方法で尺を伸ばすのはかなり困難な気がするので及第点・・・かなあ、個人的には。

『まあまあ棒』
こちらは爆発のシーンの演出がよかった。ジャイアンとスネ夫の性格がよく表れている作品でもあるが、もう違和感はほとんど感じない。木村昴さんもかなり上達してきているように思う。迷言のひとつであろう「出目フグ」がキチンと再現されていたのも好感が持てた。

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今回の感想はかなり短めに。大学のレポート4本抱えててかなりピンチな状態だったり。とりあえず週明け提出の2本を片付けねば・・・。バイトやりすぎかなぁ・・・。
次週はリニューアル後2度目となる1時間SP。ラインナップも期待大でかなり楽しみにしています。

「好きでたまらニャい」「王かんコレクション」

2005-06-17 22:21:12 | わさドラ
先週分はまだ見れてないので少し間があいた感じ・・・。あーあ。

「好きでたまらニャい」
実はかなり好きな話なので楽しみにしていた。言動のひとつひとつが特徴的で非常に面白いと思う。

食事がおいしいか不味いかと聞かれるも、まともに返答しないドラえもん。さらに、のび太のおかずにまで手を伸ばしつつも「食欲がない」とつぶやき、自分の分は完食。「冷たい水で顔でも洗いな」と気遣うのび太の顔に水をかけるドラえもん。この一連の流れがツボにはまって、本当に好きなところ。

居間に突如現れる巨大なバケねこ(ドラえもん)。バケねこの影を映して、のび太を正面から見ている原作に対して、のび太の後ろ側から見ている今回のアニメ。あのように真っ暗に影を帯びた上に黄色く光る尖った目は無理があると思う。のび太が何かしら恐怖心に襲われているような理由があったなら、そのようないわば幻覚を見ても不思議はないが、あのシーンでの必然性はないと思う。

「明けましておめでとう」、ちょっと気が早いどころか、今が正月から一番離れた時期なのがナイスタイミングか。ヤスリで体を削るドラえもん。原作ではハッキリと分かる描写はありませんでしたが、2本目のヤスリを出してきたのには思わず笑った。しかし、木槌で自分の頭を殴るのはNGなのだろうか。

「フーセンねこ」「まんまるロボット」。原作ではスネ夫の「ウスラデブ」だけだったが、ここはジャイアンを出すためか。1人より2人の方が追い打ちといった意味で効いてる感じはするので、結果的にこれでよかったかも。

模範演技を見せに静香の家に行くのび太。白々しいセリフをペラペラ話すが、こういう才能は十分に持ち合わせてるのだなあ・・・。ルンルン気分で手を振りながら出木杉の方に駆ける静香は、のび太としては辛いところだろう。

かなり満足な出来でした。「道具の出てこない話」のひとつなわけで、便利な、あるいは面白い道具に頼らずともドラえもんの世界は成り立つというよい例だと思います。

「王かんコレクション」
王冠、すっかり見かけなくなりました。自分の幼少期ですらあまり見かけなかったけど。今はビールや一部のコーラくらいのものかな。ただ、本作では「本来価値のないもの」として扱われているので、これはこれで逆によい効果になってるのかもしれない。当時ならけっこう集めてる人いそうなものですし。

道具の名前は「ビールス」から「ウィルス」に変更。「ヴァイラス」とか他にも言い方はあるみたいですが、滅多に聞かないですね。以前はドイツ語的な発音の方が広く使われていたようだが、今はウィルスの方が一般的だと思うし、こういう変更は自分としては対して気にならないので別にいいかな。

王冠を真面目に鑑定するのび太。集めてたのはともかく、この知識はどこで仕入れたのか甚だ疑問(笑)。今は鑑定番組もあるし、何かしら骨董趣味、そこまでいかずとも古いマンガを集めたりする人も多いので、こういうウンチクのようなのは見ていて面白い。基本は「希少価値」と「状態のよさ」。そうですね。レシートまで置いてるのもポイント。でもあの店主のサインは何のために書かれたのだろう・・・?

ブームにかこつけて開かれた王冠屋でレアな王冠を購入、歓喜乱舞するのび太のパパ。子供のようにはしゃぐその姿は劇場中編「ぼくの生まれた日」を彷彿とさせた。というか、周りの人間に比べてもはしゃぎすぎだろう、別にいいけどさ。にしても、一月の小遣いで買えてしまう「家宝」というのは・・・ちょっと(苦笑)。まあ残りの一月を無一文で過ごすという決断の上に購入したという思い入れはすごいですが。

王冠を買いに来たコレクターにライバルが登場したのはよい追加点だろう。原作以上にエスカレートするその価格も、好きなものには大枚はたいても・・・という心情を非常によく示していたと思う。ただ、少し時間を引っ張りすぎていた印象は否めない。

のび太のパパが大金はたいて王冠を買うシーンは原作にもあったが、これがオチに展開されるとは。これは原作以上にオチが効いていて非常に好感がもてた。特に文句をつけるところも思い当たらないし、よい出来だったと思う。ウイルスが飛散する効果もキレイだったし。ウィルスだけど(笑)。

「ミニシアター」
効果音は使っているのに「しゃかしゃか」「かちっ」「さらさら」「ごしごし」と画面上に文字も表示。これはなかなか新鮮で面白い演出かも。まさに動いて話すマンガといった感覚。今回の絵柄はどことなく大山ドラの頃のに似ているような。特に最後のカットのドラえもんが。

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次週は「おかしなおかしなかさ」と「まあまあ棒」の2本。前者はそんなに長い話ではないと思うが、予告で「マラソン傘」といわれていた所から察するに、原作よりバリエーションを増やしているのだろうか。後者、とにかく怒るジャイアンと、何度もいたずらに励むスネ夫。ふたりの特徴的な姿が見られそう。