赤ちゃんを産んで仕事復帰したら、
生活はどうなるんだろう。
漠然とした不安はありますが、まめちゃんの時もなんとかなったし、
なんとかなるかな、と楽天的な私です。
現在安静中の身なので、
家事は8割程度、育児は3割程度で、
パパに頑張ってもらうのと、月2回の家事代行でしのいでいます。
暇人なので、まめちゃんの時の仕事復帰直後のことを書きます。
まめちゃんを産んで復帰して、
まめちゃんは2歳まではまとめて寝ることがなかったので、
慢性睡眠不足で、
でも忙しくて、
いろいろと困難がありました。
間違いなく、NICUで月に6回当直していた頃より、
体力的にきつかった。
私がせっせと家事に育児に動いているときに、
ゲームしていたり、寝ていたりする、夫への不満も相当ありました。
趣味のライブに行ったり、好きなゲームにハマりすぎてしまったり、
男性って本当になかなか父親にはなれないんだなと、
むなしい気持ちになりました。
(子供が3歳を越えた頃から、いいパパになってきましたが
)
女性は子供を産んで仕事をすると、
子供を抱っこして、夫の荷物と家庭という重い荷物を背負い、
そのハンデを抱えて仕事に向かう。
思っていたより、子育てしながら働くという現実は、
厳しかった。
そんなある日、大学からの外勤で来ていた男性の先生と話していて、
女性の仕事の話になり、
まめちゃんも何度も風邪を繰り返すし、私もいっぱいいっぱいだという話をしたら、
こう言われました。
「じゃあ、辞めたらいいんじゃないの？」
恐らく悪気は全くない言葉です。
子供のために、仕事は辞め、
家で家事と育児に専念すればいいじゃないの？という考え。
私たち世代は、子供の頃から当たり前のように男女平等で、
受験でも同じ土俵で戦い、同じように研修し、当直し、働いてきたけれど、
結婚したら、女性だけ家事という米俵を背負い、
子供を産んだ途端に、女性だけ米俵を何表も背負った上での仕事になる。
それを当たり前と考える人が多いことへの違和感。
この負担に耐えかねて、または子供のために、
仕事を辞め、もしくは軽減し、
その収入格差により更に夫に軽んじられて、、、
という話も聞きます。
医師仲間では、子育てによるブランクやキャリアの格差で、
夫に軽んじられてしまったり、
仕事を辞めるのように夫に言われたりして、
歯がゆい思いをしている人もいます。
その根底にあるのは、
戦後、高度経済成長期に政治が作り上げた「男性は仕事へ、女性はそれを支える」という、
差別。
全くもって、「区別」とは思えません。差別です。
私達世代の女性は、今その狭間に苦しんでいるのかな、と思います。
仕事を終えて、家に帰ってから、一度も休憩なく働いていた妻に、
帰ってきた夫がソファーに座って携帯で遊びながら、「ご飯まだ？」と言わせてしまう社会、
このままじゃ駄目だ！
フランスみたいに、
男性も女性も時短や育児休業をとれて、
この困難だけど輝かしい子育て期を、男性も一緒に戦って進める社会に、
なったらいいのにと思います。
そしてアメリカのように、
社会的制度は不十分でも、
男女平等が根底にあり、
夫も妻も良きパートナーとして一緒に家庭を作っていく、
という認識が必要だと思います。
必要なのは、女性への子育て支援だけではなく、
男性へも子育て支援、そして何よりも社会の意識改革が必要と思います。
