みじんこのつの

雪の降る町に生まれ、
雷の多い町で育ち、
花の名前の町に住み、
山の上の小さな病院の、
小さな存在の日記です。

きよしこ

2006-02-27 21:53:01 | Weblog
重松清の「きよしこ」を読みました。

吃音のある少年が少しづつ大人になっていくお話。

同級生のえりまろちゃんのお勧めの本です。

空気が澄んでいる本でした。
不器用な少年キヨシが、愛しくて、切なくて、
すうーっと時が流れました。
音がきらきらしています。

たくさんの人に読んで欲しい本です

満月の夜、モビイ・ディックが

2006-02-27 21:39:43 | Weblog
「世界の中心で愛を叫ぶ」の著者、片山恭一さんの書いた「満月の夜、モビイ・ディックが」を読みました。

あらすじや、あちこちが、村上春樹さんの「ノルウェイの森」に似ています。
最後の手紙の冒頭は、同じニュアンスの言葉を使ってます。
音楽へのこだわり、対照的な主人公のガールフレンド達、
全体のタッチも、わざと似せたのかな。
これは大丈夫なのかな…とちょっと心配になるくらい。
春樹ファンの私としてはちょっと複雑な思いです。

片山さんの描く「愛」や「恋」についての考察はとても好きです。
心に愛を、確かに持っている人にしか書けないことを描き出している、そんな気がします。
美しく、きらきらした青春が似合う、ロマンチストなのだと思う。

私が「ノルウェイの森」を好きな理由の一つは、
心の病気を持った人へも、体の具合が悪い人へも、
同情や偏見が全くなく当たり前に主人公の相手役や、登場人物として出てくるから。
分け隔てる言葉をごく自然に、当たり前に使わないから。

「満月の夜、モビイ・ディックが」は、
好きだけれど、残念でした。

フィギュアスケート素敵☆彡

2006-02-27 00:09:51 | Weblog
女子フィギュアは、知床で友達と3人で見ていました

今日、恋人さんに会い、フィギュアの話になりました。

「イナ・バウアーってマトリックスだよね」
と私が言うと、

恋人さんは、あははっと笑ってからこう言いました。

「弟もおんなじこと言ってたよ」

私の発想は、11歳年下の恋人さんの弟と同レベル…

知床 流氷まるごと体験ツアー (4日目)

2006-02-25 23:30:35 | Weblog
2月25日(土)

あかん遊久の里 鶴賀→足寄 あしょろ庵→六花亭西3条店→とかち帯広空港

六花亭でストロベリーチョコレートをお土産にたくさん買いました。
ストロベリーチョコレートは、ドライ苺をホワイトチョコレートで包んだお菓子です。
とってもおいしかったです苺大好き

ガイドさんがおもしろい話をしてくれました。
北海道の東部の人は、糖分をたくさん摂るのだそうです。
フランクフルトには砂糖をまぶす、茶碗蒸には甘く漬けた栗を入れる、お赤飯には甘納豆を入れる、納豆にも砂糖を入れる…などの不思議な食べ方が、主流なのだそうです。
びっくりです。納豆にお砂糖…。
糖尿病は大丈夫なのかしら…。

それから、空港で豚丼を食べて、お家へ帰りました

楽しいほのぼのした旅でした。
旅行中、「勉強しなくていいって幸せ」「テレビをいっぱい見られて幸せ」「のんびりでいいね」と何度となく言い合いました。
ほんと、幸せでした
知床最高です

また、世界遺産を巡りたいです
今度はどこに行こう、そんなことを話しながら帰りました。

知床 流氷まるごと体験ツアー (3日目)

2006-02-25 23:00:16 | Weblog
2月24日(金)

知床第一ホテル→オシンコシンの滝→硫黄山→摩周湖第一展望台→あかん遊久の里 鶴賀→アイスランド阿寒(わかさぎ釣り)

硫黄山は荒涼とした風景で、もくもくと煙が立ち込め硫黄の匂いがして、
別世界のようでした。
摩周湖は、「最初に訪れた時に晴れた摩周湖を見た者は、女なら結婚が3年遅れ、男なら出世が3年遅れる」と言われているそうです。
私が見た摩周湖は、霧一つなく、清々しいほど晴れていました。
友達と、「あー、遅れちゃったね…」「霧一つないよ…」と悲しみました。
摩周湖は、一面凍っていました。さすが北海道です

宿に荷物を置いて、アイスランド阿寒へ行きました。
阿寒湖は広い湖で、冬には凍っています。
アイスランドは、その凍った阿寒湖の上にあります。
わかさぎ釣り、スケートリンク、スノーモビル、四輪バギーなどがあります。
私たちはわかさぎ釣りをやりました。
わかさぎ釣りは、阿寒湖の氷の上にテントを張ってあって、氷に穴が開いていて、
そこに釣り糸をたらして釣ります。
魚のえさは、赤く色づけされた生きた幼虫でした
2時間くらい頑張って、私は2匹、カノンちゃんは3匹、violetちゃんは2匹釣りました。
わかさぎは、小さくて細長い、かわいいお魚でした。
同じテントの人達がとても親切で、いろいろ教えてくれたり、助けてくれたり、
ほとんど釣れなかった私たちにお魚をわけてくれたりしました。
お魚をいっぱい頂いたので、大漁でした
出会いに恵まれていることに感謝。
わかさぎをてんぷらにしてもらい、いっぱい食べました!
ほんのり塩味のわかさぎのてんぷら、とてもおいしかったです

「あかん遊久の里 鶴賀」に泊まりました。
古くて上品な昔ながらの素敵な旅館でした。
建て増しを繰り返して大きくしていったらしい建物は、
迷路の様に複雑で何度か迷いました。
ここのバイキングもすごかったです!
和食のコーナー、洋食のコーナー、中華のコーナーと分かれていて、
それぞれお料理が並んでいます。
デザートもいっぱい
くじらやエゾシカのたたきを食べたり、おいしい中華、デザートをたらふく頂きました
美味しかったー!

お風呂はここも広くていろんなお風呂がありました。
特に露天風呂がすごかったです。
外は寒いので湯気がすごくて、足元が見えないくらい。
淡くライトが照らしてあって、湯けむり女3人旅気分が盛り上がりました

その日は3人で遅くまでおしゃべりして、眠りました

続く

知床 流氷まるごと体験ツアー  (2日目)

2006-02-25 22:48:51 | Weblog
2月23日(木)

この日はこの旅で一番楽しみにしていた流氷ウォーク
朝はホテルのバイキングで食べて、
ロビーで待っていると親しみやすい顔をしたおひげのおじさんが現れました!

流氷の海を見ながら、車で目的地へ向かいました。
おじさんは普段は漁師さんだそうです。
冬は漁師のお仕事が出来ないのでこういったお仕事をしているのだそうです。
とても陽気な方で、ユーモアに溢れていて、おじさんのおしゃべりだけでも楽しかったです。
到着するとまず、小さくて綺麗な家で、ドライスーツを着せてもらいました。
手伝ってくれるスタッフさんたちも、親切で陽気な方ばかりでした。
ドライスーツを着るのはなかなか大変です。
首まですっぽりドライスーツに包まれました。

着替え終わると、流氷の海へ向かいました。
ドライスーツは温かくて、雪や氷の上を歩いても寒くありませんでした。
流氷の海へ入るときはドキドキしましたが、本当に寒くはありませんでした。
ドライスーツでぷかぷか体が浮くので、一生懸命立ち泳ぎ。
氷をいかだの様にして動かしたり、氷の上に寝そべってみたり、
普段では経験できないようなことを、いっぱいしました。
氷の海を泳ぐのは、気持ち良かったです。
クリオネも一匹だけ見られました。
小さくて、本当に小さくて、ぴちぴちしてて、胸の所が赤い、クリオネ。
一生懸命な動きが可愛かったです
流氷ウォーク、本当に素晴らしい体験でした。

小屋に戻り、ドライスーツを脱がせてもらい、珈琲と干物を頂きました。
冷えた体に珈琲はとてもおいしかったです。

それから、スノーモビルとバナナボートを体験する場所へ行きました。
小さな小屋でスキーウェアをかしてくれました。
スピードの出る乗り物がとても苦手な私は、うきうきしているカノンちゃんやvioletちゃんに表情の堅さを悟られまいと努力しましたが、少し青ざめていたと思います。
カノンちゃんやvioletちゃんが先に乗りました。
一周目はスタッフさんにつかまって後ろに乗りました。
スノーモビルに乗った二人が、すごいスピードで雪の平原にあっという間に消えていくのを見て、私はさらに青ざめました
自分の番が来た時は、「落ちたら死ぬ…死ななくても頭蓋骨骨折とか、頚椎損傷とか…」といろいろ怖い可能性を思い浮かべながら乗りました。
乗ったと思ったら走り出しました。
どのくらい怖かったかというと、
「うわあーーーーーーーーーーーー!」
と(心の中で)絶叫したくらいです。
実際の私は、振り落とされないようにスタッフさんに必死でしがみついていました。

2週目は自分で運転をさせてくれました
のろのろ運転しましたが、景色を見る余裕も出来て楽しかったです♪

バナナボートにも乗りました。
バナナボートとは、スノーモビルで細長いバナナのような形の乗り物を引きずるものです。
バナナにはつかまるところがついています。
スノーモビルとは違って、ひきずられて揺さぶられる不安定感があります。
3人いっぺんに乗りました。
楽しかったです♪

お昼は、いくらと鮭の丼を食べました♪

この日はお昼寝もして、いっぱいテレビを見て、
いっぱい食べてゆっくりお風呂に入り、ぐっすり眠りました

続く


流氷ウォークでお世話になったMEPSのHP
http://www.muratasystem.or.jp/~meps/
このHPの大王様が、私たちがお世話になった方です。

知床 流氷まるごと体験ツアー  (1日目)

2006-02-25 21:58:47 | Weblog
国試が終わって一日空けて、知床へ行ってきました!
女3人(カノン、violet、私)、知床満喫の旅でした。

2月22日(水)
羽田空港→女満別空港→網走港(流氷観光砕氷船「オーロラ号」)
知床第一ホテルに宿泊

正午過ぎに北海道へ上陸しました。
思っていたより寒くないのと、空港の外が雪いっぱいあることにびっくり。

バスで網走港へ行く途中、たくさんのエゾシカを見かけました。
始めは、「わあ、可愛いと歓声を上げていましたが、
本当に、うじゃうじゃいるので、次第に歓声は消えていきました。
エゾシカは、とてもかわいいのですが、
私の住んでいる場所がエゾシカの生息地ではなく良かったと思いました。
怖くて運転できません。

網走港へ行き、オーロラ号に乗りました。
オーロラ号は、流氷をがりがりと砕きながら走ることの出来る船です。
しかし、気温が高かったため網走には流氷は残っておらず、
普通の遊覧船みたいになってしまいました。
(500円返ってきてしまいました)
この日はこの時期の知床には珍しく、最高気温が7度まで上がったそうです。
しかしそれでも、船の上から見る景色は素敵でした。
カモメに見とれたり、凍っている岩場に驚いたりしていました。

知床第一ホテルは、食事とお風呂の豪華さに驚きました。
食事はバイキング形式で、なんと80種類もあります。
こんなにすごいバイキング初めて経験しました。
カニカニエビ、お刺身お寿司、エゾシカの炒め物、海鮮汁、ほたて、杏仁豆腐、流氷アイス(塩味のアイスクリーム とってもおいしい)、練乳苺、ケーキ…
たらふく食べました
何を食べても美味しくて、地元の海鮮を食べたがっていたカノンちゃんと私も、アメリカンな食事とアイスクリーム命のvioletちゃんも大満足!
昼間には「可愛い!」と歓声を上げながら写真を撮った、エゾシカも食べました。
エゾシカは、牛とも豚とも鳥とも羊とも違う味でした。
柔らかくておいしかったです

夜にはオーロラファンタジーへ行きました。
オーロラファンタジーとは、スモークを焚いた夜空にレーザー光線を当てて、
オーロラを再現するという催し物です。
会場には驚くほどたくさんの人が集まってきていました。
煙に当てたレーザーで赤、緑、青、黄色、ピンク、さまざまな色で刻一刻と変化するオーロラや、クリオネや大きなハートが浮かび上がりました。
きれいでした。

宿の大浴場はとても広くてきれいで、驚きました。
露天風呂、眺望風呂、ジャグジー、打たせ湯、普通のお風呂も温度がいろいろあって、楽しかったです。
私は打たせ湯が大好きです。
いつまでも、打たれていたくなります。
楽しくて、いろんなお風呂を試してみました。
脱衣所に化粧台があって、たくさんのドライヤー、化粧水、角質除去クリーム、綿棒なども置いてあって、いたせりつくせりで驚きました。

その夜は、violetちゃんは疲れて早めに寝てしまい、
カノンちゃんと長くおしゃべりをして眠りました。

続く

国家試験の次の日、6年間の重みを身をもって感じる。

2006-02-21 23:20:32 | Weblog
国家試験が終わったら、私が一番にしようと思っていたこと。
それは、
お部屋のお掃除でした。

部屋を埋め尽くす国家試験用の参考書やら問題集やらを整理していらないものは処分。
1~6年ずっとためつづけていたノートを処分。

いっぱい、捨てました。
6年間、綺麗にファイリングしてため続けたノート。
ノートをファイルから外して、ビニール紐で縛り積み上げていくと、
私の身長を超えてしまいました
ごみ置き場と自分の部屋を、10往復くらいしてやっと捨て終わりました。

6年間でこんなに勉強してたんだ。こんなに溜め込んでいたんだ。
これは6年間の重み。
少しの哀愁と、
大きな爽快感を感じました


医師国家試験体験記

2006-02-20 23:52:14 | Weblog
国家試験前日より、新宿のホテルに泊り込みました。
部屋が出席番号順だったため、両隣が仲良しさんでほっとしました
お隣のvioletちゃんとは、一緒にわからないことを調べたり、
お菓子を食べたりしていました。
violetちゃんは、感情の揺れを人に見せない強くてスマートな子なので、
とても助けられました

国家試験の前日には、MAC、MEC、TECOMという国家試験用予備校で全国的に直前講座というものが行われます。
私はMACのDr.東田の直前講座を受けました。

すごいスピードで怒涛のように知識をどしゃぶりにするような講義でした。
でも、とても良かったです。
国家試験前日ということで、さすがに記憶力が上がり、
どしゃぶりの知識をぐいぐい吸い込めました。
直前講座は受けて正解だったと思いました。

関東の医学生の受験場は、巣鴨の大正大学or白金の明治学院大学だったのですが、
私は白金でした。
40人くらいしか入れない小さな会場でした。
同じ学校ののび太君も一緒の会場で安心しました。
のび太君にも、お菓子をもらったり、お昼を一緒に食べたり、お世話になりました。

時間割
■第1日(2月18日)
■A問題 臨床問題060問(各論)09:20~11:50 150分
■B問題 一般問題080問(各論)13:20~14:40 080分
■C問題 臨床長文030問(総論)15:20~17:00 100分
■第2日(2月19日)
■D問題 必修臨床050問(必修)09:20~11:45 145分
■E問題 必修一般050問(必修)13:05~13:55 050分
■F問題 臨床問題060問(各論)14:35~17:05 150分
■第3日(2月20日)
■G問題 一般問題120問(総論)09:20~11:20 120分
■H問題 臨床問題040問(総論)12:40~14:20 100分【含試行問題】
■I問題 臨床問題040問(総論)15:00~16:40 100分【含試行問題】

国試は、3種類の問題に分かれています。
1、必修禁忌問題
100問。必ず8割以上とらなくてはならない。禁忌選択肢(絶対に選んではいけない選択肢。地雷みたいなものです。)を二つ選んでしまうと、その時点で不合格決定。
受験生にとって一番ストレスの大きいテストです。
2:一般問題
200問。不合格のボーダーライン(6~7割)はその年によって違います。
3:臨床問題
230問。そのうちの30問は、試行問題で点数に入りませんが、どの問題が試行問題であるかは受験生にはわかりません。
一般問題同様、不合格のボーダーライン(6~7割)はその年によって違います。

これらの3種類のうち、どれか一つでも点数足りないと他がどんなによくても落ちます。

国家試験を受けての感想。
もう二度と受けたくありません
心から、疲れました。消耗しました。

でも、普段一緒にホテルに泊まったりすることはない同級生達と、
毎日てくてく歩いて電車に乗って試験会場へ行ったり、
生の松喜先生(予備校のビデオで見ていた先生)が見られたり、
楽しいこともありました。合宿みたいでした

風邪も引かずに、無事に試験を受け終えたことに感謝