みじんこのつの

雪の降る町に生まれ、
雷の多い町で育ち、
花の名前の町に住み、
山の上の小さな病院の、
小さな存在の日記です。

冷蔵庫

2008-08-31 20:37:16 | Weblog
結婚するとき、まだ研修医だった私達。
出来るだけお金をかけないようにしようという気持ちと、
時間がなかったことがあり、
今の家にはそれぞれの一人暮らしの家具を持ち寄りました。

冷蔵庫は、旦那さんのもの。(一人暮らしサイズ)

ずっと小さなサイズで、頑張ってきたのですが、
さすがにもう限界。

冷蔵庫からいろいろはみ出始めました

「もう限界だね、、、。」

「うん。」

「新しい冷蔵庫を買いに行こう!」

ということになり、
冷蔵庫を買いに行きました

最近の冷蔵庫はすごい。
ホット庫(料理を暖かく保温するところ)がついていたり、
引き出しにいろいろ工夫があったり、
ラジバンダリー♪

いろいろ悩んだあげく、大きいの買いました!
ネギも切らずに入ります!
大根も切らずに入ります!
大きなペットボトルもいっぱい入ります!

冷蔵庫の中には、夢が詰まってます

研究会

2008-08-30 22:42:08 | Weblog
血液腫瘍研究会に行って来ました!

症例発表してきました

指導して下さった、マスターヨーダK先生、KK先生のおかげで、
いい発表が出来ました

小児外科の教授が、
「良くまとまっていて、いい発表だったよ。砂糖先生が大きな声ではっきりしゃべるのを初めて見たよ。
と、お褒めの言葉(?)を頂きました。

一つ大きなことが終わった、達成感で嬉しいです

てんてっ

2008-08-27 22:47:35 | Weblog
今日も、
カブトムシ君に「砂糖せんせっ」と呼ばれ、
ウワちゃんが「砂糖てんてっ」と手を振ってくれ、
カエル君が「さとっ!」と指を刺してニコニコ。

結婚してから、インパクトの強い子供に発音しやすい姓になった私。
子供たちには、すっかり遊ばれています

敵視する人達

2008-08-24 21:27:46 | Weblog
前回の当直で、今まで会った中で最悪の、患者さんの両親と出会いました。

まず夜中に受けた電話で言われた言葉が、「すぐ診てくれますか?」。

「3次救急なので重症度の高い患者様から診ます。それでよろしければいらして下さい。」

患者さんはとある子供に多い呼吸器疾患。中等症くらい。SATは保てている。

診察の間、その両親はかなりひどい言葉を投げ続けました。
若い医者が出てきたことがおもしろくなかったみたい。
そんな感じの嫌みを言われました。

泣いている子供の呼吸音を聞く時間が取れないくらいしゃべる両親。

「早く何とかしてください!」
(ごく一般的な問診をしている間に)「そんなの先生のほうがわかるでしょ!」
(レントゲンの結果を待つ私に)「先生、今何してるんですか?」

レントゲンを見せて、「これこれこういう状況ですから、まずはネブライザーをします。」
と説明したらお母さん、
「なんで採血しないのよ。」と怒っています。

両親が嫌な人でも、そのために子供が不利益を被るのは困るなあと思い、
ちょっと強めに言ってなだめてネブライザーをしてもらいました。

(ネブライザーしている間に)「息が出来ないのにこんなの吸えるわけないじゃない」
とお怒りのご両親。

ネブをしている間、ブースを離れたら、
救命の看護師さんがねぎらってくれました。

ネブライザーが終わる頃、患児はきれいな呼吸になりました。
患児の呼吸と共に、ご両親も心が落ち着いたようで普通の会話が出来るようになりました。

たぶん子供思いのいい両親なんだと思います。
でも、それにしてもひどかったし怖かった。
脅されているみたいな感じでした。


子供を治したい、元気にしたい。
そのために、医療者と協力してくれる両親がほとんどですが、
一部に敵対しようとしてしまう人がいます。
両親は子供可愛さにやりきれない思いを医療者にぶつけます。
「こんなにひどい状態なんだ。なんとかしろ。早くしろ。」
でもそんな両親からきちんと効率よく話を聞くのは難しくて、
結果的に子供がかわいそう。

無罪

2008-08-24 20:50:06 | Weblog
大野病院の産婦人科医の先生に、無罪判決が出ました。

無罪は妥当だと思うし、逮捕したことがそもそもの間違いだと思います。

この先生は今回のことがなければ、この2年間でどれだけの赤ちゃん誕生させることが出来たんだろう。

間違ったことをして、たくさんの地域の産科病院を撤退させ、お産難民を作り出し、産科医療を衰退させた警察は、
無罪の先生を拘束したり長時間尋問したりひどいこといっぱいしてるけれど訴えられたりしないのかな。

http://obgy.typepad.jp/blog/2008/08/post-3cf2.html

平和を願う

2008-08-21 22:03:25 | Weblog
先日の日曜日の当直は、
クループちゃんと痙攣君の入院に加え、
入院さんがあちこちで不調、
一人急変し挿管という恐ろしい一晩でした。
朝まで寝てないどころか、あちこち中途半端で終わってないというひどさ。

「砂糖先生さすがだねー」
「先生らしい夜だねえ」
とみんなからかいます。。。

一緒に当直だったアミちゃんごめんね。
どうしてこんなにひいちゃうんだろう


明日も当直です。
研修医はアミちゃんです。
アミちゃんはオーベンに、「今日はよく寝ておくんだよ。」と言われていました。

コードブルー

2008-08-15 23:35:01 | Weblog
最近ドラマの「コードブルー」をちょこちょこ見ています。

リアルすぎて、怖い。

あ、こういうことある。
あ、こういう人いる。
と思うことがたくさん。

今までこんなドラマなかった。

昨日のミツイ先生のところは、見ていて辛くて胸が痛くなりました。
何件もの病院に断られた症例を受け入れ、
お母さんと子供を両方助けようとして、
両方とも助けられなかった先生。
「私も断るのが正しかった。そうすれば私よりもっといい医療を受けることが出来たかもしれない。」
ドラマの中の先生はこう言います。


だけど、緊急時のその場その場の状態というのは、
その場にいた人しかわからない。
ああすればよかった、こうすればよかった、
そんなこと後になればいくらでも言える。
それがわかるから辛い。

先生はドラマの中で、亡くなった患者さんの家族に訴えられます。
亡くなった家族は、「あの先生はいい先生なんだろうな。けどあきらめられないのよ。誰かのせいにしないとあきらめられない。」と言いました。

怖い。こういう人ほんとにいるから。


私も大学の上当直をするようになってから、
悪夢のような夜もありました。

自分の疲れなんて麻痺しちゃうような重症さんを前にして、
やるべきことをやり、
それで結果が悪くてひどいことを言われたり訴えられたりしたら、、、

たぶんもう無理です。

てんて

2008-08-13 23:08:30 | Weblog
私の担当の患者さんのカブトムシ君は、
毎朝診察に行くと「砂糖せんせ!砂糖せんせっ!」と大歓迎してくれます

最近その隣のベッドのカブトムシ君より少し年下のウワちゃんは、
カブトムシ君の真似をして私の名前を覚えました
「砂糖てんてっ!砂糖てんて!」

そして、今日、ウワちゃんの隣のベッドのウワちゃんより年下のカエル君も、
私の名前を呼ぶようになりました
「砂糖てん。」

カブトムシ君の部屋に行くと、
あちこちから名前を呼ばれます。
かわいい子達に囲まれて、
てんていは頑張ります。

夏休み様々

2008-08-11 23:13:21 | Weblog
子供たちが夏休みに入って、風邪をうつしあわなくなるこの時期、
小児科はいい感じに落ち着いています。

4年目のヨコチン先生が
「夏休み様々!」
と言っていました

私達が楽なのは、
世界が平和な証拠です

百日咳のぽにょぽにょの赤ちゃん、
やっとミルクが飲めるようになってきました
酸素も取れました。
よかったよかった

今日初めて、ニコと笑ってくれました