みじんこのつの

雪の降る町に生まれ、
雷の多い町で育ち、
花の名前の町に住み、
山の上の小さな病院の、
小さな存在の日記です。

voice

2006-06-13 23:37:58 | Weblog
私は特徴的な声をしているらしく、
よくそのことを指摘されます。
骨伝導のなせる技で、自分では自分の声は普通の声にしか聞えないんですが、
これだけ何度の言われるのだからきっと変わっているのでしょう。
声が高いらしいです。
中学生くらいまではとても恥ずかしかったけれど、
高校生くらいから、恥は笑いにと開き直り今に至っています。
でも今でもちょっと恥ずかしいので、
心に余裕のあるときは気持ち低め、
人前で話すときは頑張って低め、を心掛けていたりします。
恋人さんには「意味ないよ」と言われましたが、ささやかな抵抗です。

お仕事が始まってから今までよりたくさんの人と関わるので、
声を指摘されることが増えました。
救命に入りたてのときは、一日に何度も何度も何度も何度も何度も…
言われるのでなんだか可笑しくなりました

そういえば麻酔のときも患者さんに、「マスクで顔はわからなくても、声でわかります~」とか言われてたっけ。

優しい人たちは、
「かわいい
「声優さんみたい」
「癒し系
とニコニコしてくれますが、

「どっから声だしてるの?」
とか言う人もいます。
声帯からに決まってます。人が脳下垂体から声を出すはずないでしょう

最近の声にまつわるショッキングな出来事。

入院してから気難しくなってしまったおばあちゃんの患者さん(痴呆(+))がいます。
彼女はいつもなんやかや理由をつけて診察をさせてくれません。
「私はお医者さんの言うことしか聞きません」
「今、薬を飲んだところだからあとで」
「もういいんです」
と、つっぱねられてしまうので、私とユウちゃんは苦労しています。
上の先生に相談したところ、「診察しないわけにはいかないでしょ。無理にでもしなくちゃ」とおっしゃるのですが、
そういうことが出来ない私達は、一日に何度かそのおばあちゃんのところへ行っています。

一昨日そのおばあちゃんが言った言葉。
「もうそんな声で話しかけないで頂戴!」







うう…痛い…


このショッキングな出来事をユウちゃんに話したら、「ひどい…」と笑ってくれたので笑い話になりましたが、
きっと一人だったらあとでこっそり泣いてた。。。
このおばあちゃんは明日退院。あれだけ元気ならもう問題ないでしょう。
いつまでもお元気で。もう入院しないで済みますように

こんな声で強く生きていきます。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。