みじんこのつの

雪の降る町に生まれ、
雷の多い町で育ち、
花の名前の町に住み、
山の上の小さな病院の、
小さな存在の日記です。

困った家族

2007-12-05 23:59:46 | Weblog
当直明けですが、重症さんを抱えているため、
いつ呼び出されてもおかしくない状態です。。。

最近、困った家族を幾つか抱えてしまい、オーベンとともに心病んでます
理解力と常識のない、被害感たっぷりの、「何かあったら医療者のせい」というタイプの患者さん家族。
以前にかかっていた病院を訴える気まんまんの家族です。
とばっちりも受けそうで、本当に嫌になってしまいます。
何もこちらに非はないのに、何でも悪く受け取られてしまう。
毎日、ムンテラ。。それも1~2時間
毎日何回も「あの時こうすれば」「もっとこうしてくれれば」と言われ、
私達医療者をつき合わせて、平気で目の前で家族会議を始め、
信じられないような理由で平気で検査中でも呼び出され、
何回も同じことの説明を求められ、
なんだかもう疲れました

こんな非常識な家族に、前の病院の先生が訴えられたら本当に気の毒だ。
そういう気持ちで、私達はその非常識家族が何とか満足してくれるように、
毎日ムンテラムンテラ、家族会議、付き合っています。

家族だったら、
医療者を悪く言う同じ口で、患者さんに優しい言葉をかけてあげればいいのに。
家族だったら、
訴えるとかそんな時間があったら、もう残された時間の少ない患者さんを散歩に連れ出してあげればいいのに。
あの患者さんの家族は、患者さんを愛しているのか、それとも医療者を憎みたいだけなのか。


もう一件、他の家族は、
私達の言っている言葉を逐一メモします。名前もメモします。
使っている薬もメモします。
知りたい、理解したい、という気持ちからくるメモやカセットテープならむしろありがたいと思うのですが、明らかに非はないかを探している様子がにじみでています。
看護師さん達も気味悪がってます。

看護師さん達が、患者さんのおでこを冷やし、体の向きを変え、
優しく言葉をかけている横で、
看護師さんの名札を覗き、名前をメモし、言っている言葉をメモし、じっと見ている家族。

逆じゃないかと思うのです。
家族だったら、患者さんの汗をふいてあげたり、さすってあげたり、体の向きをかえてあげたり、そういうものじゃないのかな。
メモをする同じ手で、患者さんの手を握って欲しい。

なんというか、本当に、尽くし甲斐のない方々に、
疲れているところです