現代図書館に関するイベント(法令制定や各種宣言など)について、複数講義の中で何度も言及がありました。講義内容によって各イベントに対する言及の濃淡はありますが、基本的なイベントとその特徴、社会的背景などを押さえておくと全体的な理解が促進できるかと思います。
下記などご参考になれば。
1931 |
図書館学の5法則(ランガナタン) |
利用者志向 |
1939 |
図書館の権利宣言(アメリカ図書館協会) |
知る自由 |
1945 |
第二次世界大戦終結 |
日本国内の図書館および図書の多くが焼失 |
1949 |
UNESCO公共図書館宣言 |
民主主義を支える普遍的な教育を人々が生涯にわたって学習できる機関 |
1950 |
図書館法 |
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1953 |
読書の自由(アメリカ図書館協会) |
レッドパージを背景として |
1954 |
図書館の自由に関する宣言(日本図書館協会) |
収集・提供の自由、利用者秘密厳守、検閲反対 |
1963 |
中小レポート |
貸出重視、中小図書館 |
1970 |
市民の図書館 |
個人貸出、児童サービス、全域サービス |
1972 |
UNESCO公共図書館宣言 |
「すべての人に本を」「気晴らしや楽しみのための図書」「障害をもつ読者」 |
1989 |
公立図書館の任務と目標(日本図書館協会) |
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1994 |
IFLA/UNESCO公共図書館宣言 |
図書+情報、文盲解消 |
1990s |
- |
高校生不読率問題が取り沙汰される |
2000 |
望ましい基準(文部科学大臣) |
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2001 |
子ども読書活動推進法超党派議員立法) |
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2003 |
指定管理者制度 |
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2005 |
文字活字文化振興法(超党派議員立法) |
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2006 |
これからの図書館像(文部科学省) |
レファレンスサービス拡充 |
2008 |
図書館法改正 |
図書館評価 |
2012 |
望ましい基準(文部科学大臣) |
評価、ボランティア、Web |
2014 |
改正 学校図書館法 |
学校司書 |
2019 |
読書バリアフリー法(超党派議員立法) |
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2022 |
IFLA/UNESCO公共図書館宣言 |
1994版踏襲、「持続可能な開発」と「知識社会における図書館」、社会的包摂の重要性 |