水星からやって来たリロイ・ブラウン~Leroy Brown from Mercury~

埼玉県民サラリーマンの徒然なブログです。

新年のあいさつって

2012-01-10 00:24:48 | 語学
「新年明けましておめでとうございます。」について毎年この時期に考えてしまうのですが、これって間違い?今年の元旦は実家に居たのでテレビを見てたら、やっぱりアナウンサー達が声を揃えて言ってます。昨今ではウチの社長も年頭の挨拶で社内報に記しています。いちよー某一流文系大学出身者だし、担ってる立場上でも少なくとも僕よりは言葉を大切にしてるわけで…「社長、間違ってますよ」なんて言えたものではない。きっと真面目に社長を続けてる方なので毎年使うにはポリシーがあるに違いない。

「新年明けておめでたいと言うのは意味として間違ってる!」「新年おめでとう」もしくは「明けましておめでとう」が正しく、どんな著名人や求心力がある人間が言ったとしても同じ意味を重ねる「新年明けましておめでとうございます」は間違いであり、間違いは間違いであると断固主張する方も見受けられます。

本来の日本語の意味としては間違いかもしれませんが、聞き手として僕は「新年明けましておめでとうございます」と聞いて何の違和感も感じない。そこまで刷り込まれてしまったのかもしれません。むしろ面と向かって「新年おめでとう」って言われる方が不自然に感じる。年賀状とかに「新年おめでとう」は違和感なしですのでホント不思議です。

言葉は時間と共に変化する生き物だと思っております。だからと言って「あけおめ~」の「ことよろ~」は受け入れ難い。そもそも自分の感覚で美しいと思う表現を身につけたい想いがこのブログを始めたきっかけの1つでもあるので、日本人らしく言葉を尊重しつつ語学を身につけたいと思っています。

言葉って服装以上に周りの人への気配りが必要だと思う。他人の奇抜な服装は目に入る度に心の中でツッコムぐらい良いですが…言葉は意志疎通の手段なので、聞き手に対する気配りが必要です。その思いやる気持ちがマナーであり、マナーはルール以前に存在すべきものだと思います。

初めて会う人には当たり障り無い服装で臨むように、未知の受け手の事を考えると訳のわからない表現を使わないように注意しないといけません。常日頃正しい日本語を全うしている人や正しい日本語を学んでる人は言葉に敏感でしょうし、そうじゃなくても意味のわからないことを言われると疑問を抱くエネルギー消費に人はいらつくものです。

「新年明けましておめでとう」は多方面から考えている人達がいまして正解とする見解もあります。夜が明けて朝になり、旧年が明けて新年になるのだから、「朝明け」「新年明けましておめでとう」などの言い方はおかしいのではないかという疑問である。しかし、これは正しい表現で、「夜 [旧年] が明ける」は現象の 変化に、「朝 [新年] が明ける」は変化の結果に注目していうもの。「湯がわく」のと同じ。

だれだか分かりませんが、活字で説明されると説得力があるものです。考え疲れた賛成派の僕は思わず、「ウンそれそれ!」と納得のハンコを押しちゃいたい。正しいと言う人がいたり誤っていると言う人がいたり厄介な問題です。ヒルベルトの24番目の問題に仲間入りさせてあげたいくらいです。

例えば「良い朝ですね。おはようございます!」と朝であることを2度言っても口語的には何の問題もない。結局挨拶と言うのは聞いた人が不快に思うかどうかの議論と日本語として正しいかどうかは別の議論。逆に正しく使われたとしても不愉快だったら嫌なんだから。とどのつまり「新年明けましておめでとう」は正しい正しくないの議論の前に聞き手が嫌だと思うかが重要であり、今でも使われてるのであれば満更受けも悪くないのかなと僕の中で勝手に結論付けたいと思っております。たぶん使われる度にテレビ局には多少の苦情はあるのでしょうが…

しかしながら「新年明けましておめでとう」は自分では使わないことが無難だなぁと思ったりもする…間違いだって言われるのもシャクだし。。。また来年も市場調査をするんだろうな。

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