M的忘年会

今日はひょんなことよりM社のクリスマスパーティに招かれた。。。
クリスマスパーティと言えば聞こえが良いが、いわゆる忘年会である。

こちらイギリスは10月あたりから各レストランで
クリスマスパーティの予約受付の案内が出てくる。
日本の「忘年会・新年会予約承ります」と同じです。

駐在6年の努力が受け入れられたのか、M社からの「お前も来い」的なお誘い。
声掛けてくれた方の立場もあるし断るわけにはいかないので行ってきました。

F1チームM社の設計陣営の大忘年会である。
とは言え、いわゆるイギリスの忘年会を勉強するには絶好の機会である。
驚きポイントの箇条書き。

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？主催者が部長クラス
案内状の主催者が部長クラスです。しかも案内状に細かなタイムスケジュールが書いてあります。

　5:30に仕事終え会場に向かうこと。
　7:30まで会場に入りPディLウさんからの飲み物チケットでウェルカムドリンクを受け取る。
　8:00食事開始・・・

とタイムスケジュールがかなり具体的。そりゃ課長クラスも当然出席。
遅れたゴメンゴメン！はだれもなかった。
飲み物はバーカウンターで頼むのだが、基本有料。でも１杯目は役員のPディさんのオゴリ。

？食事の前にしばらく呑む
今回の会場はブルックランズの自動車博物館なので、クルマを眺めながら1杯目を楽しみます。
知り合いエンジニアと駄弁りながら時間を過ごしてると食事会場へ言って下さいと案内を受ける。

その食事会場に行くと、そこでも新たなバーカウンターが設けられて食事前の歓談2次会です。
飲み物は自腹。。。まぁ全然抵抗なく並ぶあたり僕はM社の人間に馴染んでます。

カウンター前に日頃仲良くしてるエンジニアのマークと並んで、
彼がご馳走してくれそうな雰囲気で「キミは何飲む？」と尋ねてくれた。
「ビール」と答えその弾みで後ろに並んでた車両開発責任者のTィム・Gスに「何飲む？」と尋ねてしまった。
そしたら「シャンパン」と言ってマークと僕の分も含めて払ってくれた…カッコイイ。
あなたのために良いパーツ開発しますって思ってしまった。

…と言うか軽はずみ過ぎた…次会ったらちゃんとお礼言わなくちゃ。
過去の打合せで1度だけTィムとは一緒に話したことあるのだが、スゴイ人だった。
この人と仕事すれば良いクルマが出来ると実感できた。

マークとの話は終わり、会場には100名近いエンジニアがいるのだが駐在6年ともなると、
3歩も進むと足が止まることになる。改めて顔が広くなったことを感じる。
あっという間に歓談時間が終わり、着席の時間がやってきました。

？食べたら余興
食事はイギリスらしい３コース。前菜・メイン・デザートでした。
意外に大したイベントは無いのか？と思っていたら、
デザート終了後に部長がマイクを持って登場。

まずは今年の史上最長のF1シーズンに対応した皆さんを労う挨拶。
そして昇進した人達の紹介。。。素晴らしい。
最後にこれから？と思ってしまう余興が開始。

新聞紙/ストロー/ペットボトル/紙コップが各テーブルに配られて、
30分以内に最も高いタワーを建てて頂上にゴルフボールをいくつ乗せられるかの競技開始。

僕は飛び入りだったので、この余興時は食事とは違うテーブルでヘルプすることになりました。
驚いたことにM社Racing CEOのMティ・Wマシュのテーブルに…お？ここはなんか面子も違うぞ！？
ドレスコードがスマートカジュアルなのにタキシード着てる人がいるし…これは笑うところなのか？

とりあえずMティ氏はビル建設には興味が無いようで他の人とひたすらお喋り。
僕はひたすら新聞紙を丸めてビルの骨組みの製造を行う。
Mティ氏は気になった構造上の弱いところを指摘するぐらい…
と言うかこのテーブルはみんな緊張し過ぎて誰がリーダーなのかワカランゾ？
実力を発揮すればみんなとんでもないものを描ける人達なのに…

案の定最長不倒を達成したのはMティ氏から一番離れたテーブル。


構造も火星探査機のように綺麗な構造体だ。
計測を待たずして倒れるタワーも続出で大盛り上がりの忘年会でした。

最も驚いたのは部長クラスが普通に幹事＆司会をやってるところです。
社長もいるし…全員の目標が1つに定まってるからこそまとまるのかもしれませんが、
チームとしての一体感を忘年会からも感じることが出来た。

…でも二次会に行こう！みたいな雰囲気は無く解散でした。
だって、年末の休みが取れるか判らない位のペースですからね…シーズン長過ぎ。