リートリンの覚書

日本の神様63・彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊


彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊
(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)


大和王朝の初代天皇・神武天皇の父

・別名 
彦(日子)
波瀲武鸕草葺不合尊 
日子波限建鵜葺草葺不合命

・神格 
農業神

名前の由来は、海宮で懐妊した豊玉姫が、
天津神の子を海原で産むことはできないと、
海辺に上がって来て
鵜の羽で産屋の屋根を葺き始めましたが、
まだ葺き終わらないうちに
生まれてしまったという故事からきています。


「日本書紀」では


本文では、このように登場しています。

“皇孫は耐えかねてこっそりとのぞかれた。豊玉姫は子を生むときに、龍(たつ)の姿に変わっていました。そしてその事を恥じて、
「もし私を恥ずかしめたりしなければ、海と陸とを通わせて、永遠に隔絶しなかったことでしょう。今既に、辱められました。どうして睦ましい情を結べましょうか」
といい、いそぎ子を草に包み、海辺に棄てて、海の道を閉じて、まっすぐに去っていきました。ゆえに子を名付けて、
彦波瀲武鸕草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)といいます。“

日本書紀では、名前と妻のこと、
生まれた子どもたちのことと、
陵のことのみで詳しい活躍は
書かれていません。


「古事記」では


彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊は
養母である叔母の玉依姫と結婚し、
五瀬命、稲飯命、
三毛入野(みけいりぬ)命、
神日本磐余彦尊(のちの神武天皇)が
生まれました。


そのほか


・陵の名は
吾平山上陵(あひらのやまのえのみささぎ)
宮内庁により
鹿児島県鹿屋市吾平町にある
治定されています。


神徳

豊作
農業守護
夫婦和合
安産守護
開運
延命長寿
武運守護
芸道上達
虫よけなど

・主な神社 
鵜戸神社(宮崎県)
宮崎神宮(宮崎県)
知立神社(愛知県)


最後に


神様シリーズ1
いかがだったでしょうか?
日本書紀に登場する神様を中心に
ご紹介しました。

さすが、八百万の神々がいる日本です。
復習した今でも、覚えきれない数です。

さて、今までは、
神社に祀られている祭神の事を知らずに
参拝していましたが、
日本の神々のことを知ると、
神社参拝も違ったものになりました。

今は、自粛中ですので
参拝することはかないませんが。
是非関東にある神社参拝巡りを
してみたいと思いました。

以上、皆様のお役にたてて頂けたら
何よりです。


参考にさせていただいた本
知っておきたい日本の神様 角川ソフィア文庫 武光 誠
知っておきたい日本の御利益 角川ソフィア文庫 武光 誠
「日本の神様」がよくわかる本 PHP文庫 戸部 民夫
日本の神々 監修 鎌田東二執筆・稲田智宏・堀越光信
日本の神様解体図鑑 平藤喜久子



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