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リートリンの覚書

名所江戸百景 第4景 「永代橋佃しま」


名所江戸百景を訪ねて


名所江戸百景
第4景 「永代橋佃しま」



時は夜明けに近い時刻で、空には半月と星。水平線の辺りにはほんのりと朝日が差し始めています。

永代橋は隅田川最下流に架けられた橋です。その橋の下から佃島を望んでいます。

左側にある柱は永代橋の橋脚。その橋脚の側に浮かぶ漁船は、篝火を焚き、白魚漁をしています。
 

永代橋(えいたいばし)



永代橋は、隅田川にかかる橋です。

東京都道・千葉県道10号東京浦安線を通しています。国の重要文化財となっています。

創架は元禄11年(1698年)3月25日で、徳川家康の江戸入府から江戸時代にかけて隅田川に架橋された5つの橋のうち、4番目です。

架橋は江戸幕府第5代将軍徳川綱吉の誕生から50歳を祝う記念事業として造られました。

「永代橋」の名の由来は、架橋された江戸対岸にあった中洲の永代島にちなみます。
 

佃島(つくだじま)


永代橋と佃島

東京都中央区、隅田川河口の島です。

かつての砂州が陸化したもので、寛永年間(1624年~1644年)摂津佃村の漁民が江戸幕府に招かれて移住し漁業に従事しました。シラウオがとれ、佃煮の産地として知られました。

現在は埋め立てにより石川島、月島と地続きとなっています。
 


描かれた場所は
現在どのようになっているのでしょうか?
訪ねてみました。




撮影は江戸時代の永代橋西詰のあった場所に近いところから撮影してみました。

佃島は江戸時代には小さな島でしたが、現在では埋め立てでかなり大きな陸地となり、高層ビルが立ち並んでいます。



最後に

満点の星空。夜も明けきらぬ空にぽっかりと浮かぶ月。

暗闇の中、川に浮かぶ船から篝火の光。

そこに集まる白魚。

それを捕らえる漁師の姿が目に浮かびます。

さぞかし、銀色に輝く白魚がたくさん採れたことでしょう。想像したら、うっかりヨダレが。





参考
Wikipedia
太陽の地図帖 広重「名所江戸百景」の旅

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