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リートリンの覚書

エマニュエル・スウェーデンボルグ キリスト教概念 その2



ユダヤ教からキリスト教へ


しかし、キリスト教会の初期には、
霊的な生命が優興したものの、
聖言の内蔵する意味を十分につかめず、

隣人愛に代わり、
他人を支配しようとする愛が
優勢となっていき、
この教会も形骸化していった。

宗教改革がなされたが、
聖言の教えに基づくどころか、
それをねじ曲げて転倒させ、
キリスト教の衰退に拍車をかけたにすぎない。



出典:Wikipedia

最後の審判


原宗教は人類の存続するかぎり
必ず復元されるが、

一つの「教会」が滅びるとき
「最後の審判」と聖言で
表現されている事態が霊界で起こる。

この審判についての教え方は、
キリスト教と違い、
それは一回かぎりのものではないという。

霊界には天使や悪魔もおらず、
ただ地上で生まれ、死んで、
再び生前と同じような生活を
送っている人間(霊)がいるだけだ。

霊界は、通常、善と悪の均衡が
保たれているところだが、

もともと自由意志をもつ人間(霊)から
成り立つ世界のため、

全体として、
人類の意識が悪のほうに傾きだすと

霊界と地獄界との間隙にある
「精霊界」と呼ばれるところで、
悪が善を侵害し始める。

そうなると原因に対する
結果界である自然界でも
人類の自由の行使が脅かされる。

ここに救済の根本目的たる
霊的自由の復元と維持のために
神的秩序に基づいた人類への
或る種の介入が必要となる。

これが、最後の審判である。

審判といっても
神が下すというよりもむしろ、
ゆきつくところまでいった
悪の自壊作用である。

キリスト教も霊的な命が
失われれば終末を迎える。

キリストは確かにやって来る。
しかし、キリストは
物理的「外」からではなく
霊的に「内から」来るのである。

再臨とは、初臨のように
神が受肉して自然界へ降臨するのではなく、
私たち精神界へ聖言の真の意味が
浸透してくることである。



(感想)

“隣人愛に代わり、
他人を支配しようとする愛”

まさに争いの原因の一つですよね。

大航海時代の悪夢は
まさにキリスト教を利用した
侵略行為ですよね。

そのせいで、インカ帝国は滅んでいますし。

教科書では載っていませんが、
イエズス会は、キリスト教を使い
日本を乗っ取ろうと
考えていたらしいです。

だから、豊臣秀吉や徳川幕府が
キリシタンを弾圧した。

日本の、

キリスト教が信仰されていた地域では、
キリスト教徒になるよう強制したり、

神社仏閣が壊されたり、
挙句の果てに寺の僧侶が殺されたり。

奴隷として、
海外に売られていった人達もいます。
これは、非常に残念な事です。

どこへ行った“隣人を愛せよ”です。

どうしても…時代を経ると
人の利権が入り込み

教えがねじ曲がっていく。
なんとかならないのでしょうか。


自由意志で成り立つ世界。

悪も善も選ぶことが出来る、自由。

人類の意識が悪に傾くと、
自由意志の均衡が侵される。

均衡を保つために

最後の審判が起こる…

考えさせられますね。
まさに…今の時代。

己の利権のためだけに
自然を破壊し。

己の欲のためだけに
他の命を粗末に扱う。

今の時代、
まさに悪の意志が
多いと感じるのは自分だけでしょうか?

最後の審判が
始まっているのかもしれませね。

悪の行き着く所まで…
本当に怖いですね。

キリストの聖言が、
内からやって来る…

信じるか、信じないかは、
ご自分で判断を…

これにて、
スウェーデンボルグシリーズ終了です。

長い間お付き合いいただき
ありがとうございました。



(参考)スウェーデンボルグの宗教世界 高橋和夫
(参考)スウェーデンボルグの神秘的生涯 ブライアン・キングズレイ 高橋和夫
(参考)スウェーデンボルグの霊界からの手記 エマニュエル・スウェーデンボルグ 今村光一抄訳・編
(参考)スウェーデンボルグ 鈴木大拙
(参考)霊感者 スウェデンボルグ ウィルソン・ヴァン・デュセン 今村光一

・調べた範囲のことをご紹介していますので、学術的、専門的なものではありません。

また、ご紹介する説はあくまでも一説です。特定の説を事実であると主張する意図はありません。

・特定の国家、地域、団体、宗教、歴史について事実を湾曲したり、批判したりする意図もありません。

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