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リートリンの覚書

名所江戸百景を訪ねて 第90景 「上野山内月のまつ」


名所江戸百景を訪ねて


名所江戸百景を訪ねて
第90景 「上野山内月のまつ」


近景には上野清水堂にあった、月のまつを描き、その松の間から不忍池が描かれています。

対岸に見えるのは、池之端の町屋、そして、その奥に見えるのは、大名屋敷です。

不忍池の右側にあるのは、弁財天です。
 

月の松



名所として親しまれてきましたが、明治初期に台風で折れてしまいました。

しかし、平成24年に再び植栽され、現在も満月のような枝ぶりを見ることができます。
 

上野清水堂




清水観音堂は、上野公園内にあり、千手観音を祀っています。寛永8年(1631年)の建立されました。京都の清水寺本堂と同様の懸造建築です。
 

不忍池辯天堂



不忍池辯天堂は、上野公園南側にある不忍池の弁天島(中之島)に、天海が竹生島の宝厳寺の弁財天を勧請して建立しました。
 


描かれた場所は
現在どのようになっているのでしょうか?
訪ねてみました。




上野清水堂にて撮影してみました。



最後に

江戸時代の「月の松」と現在の「月の松」こうして並べてみますと、若干作りが異なることがわかりました。

どちらも見事な枝ぶりで、職人さんの巧みな技が光ります。





参考
Wikipedia
太陽の地図帖 広重「名所江戸百景」の旅

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