エルフェンリート最終話「不還」
終わりました・・・。
蔵間とマリコの最期は、悲しかったですね。
蔵間が自分の手でマリコを殺さず、一人で逝かせず共に死ぬことを選んだのは、せめてもの償いなのでしょうか。
初めて見せる蔵間の親としての愛情と、闇の中で想像するしかできなかった親の愛情に初めて触れるマリコ。
それでも死ぬことしか選択肢の残されていない二人の、最後の束の間の語らい。
蔵間の涙とマリコが最後に見せた穏やかな表情。初めて絆を感じることができた二人の短い時間。
爆発の瞬間、マリコが普通の子であったなら実現しただろう場面のフラッシュバックが効果的でした。
爆弾を埋め込まれた時点でマリコが生き延びる可能性はなかったわけだけど、こういう使い方でそれに決着をつけるってのはうまいなぁと思いました。
蔵間は、マリコに与えてやれなかった愛情の分、ナナへ注いだのですね。
愛情のもとで育ったナナと、それを求めてやまなかったマリコ。
束の間でも肉親のぬくもりに触れられたマリコは、救われたと思いたいです。
そして、後悔に終止符を打った、蔵間も。
ルーシーとコウタ。
人を滅ぼすために生まれながら、コウタに出会ったことでその目的を失い、ただコウタに誤りたくて生き延びてきたルーシー。
「コウタと出会ったことは、地獄の中の束の間の夢だった」というルーシーの言葉が切なかった。
ルーシーの"にゅう"としての姿は、コウタの肉親を殺してしまったという罪からの現実逃避だったのでしょうか。
コウタとルーシーがお互いの気持ちを語り悲しみを分かち合うかのように抱き合った姿は、この後に待っているものが別れであると、二人が覚悟したかのようなシーンでした。
そして、狙撃隊の只中に身を預けるルーシー。
ルーシーの姿は、その攻撃でツノを失った描写で最後になりました。
ツノの有無がディクロニウスの特性に関係するのかは結局最後までわかりませんでした。
けれども、ツノがあることにずっと苦しんできたルーシーにとってそれがなくなるということは、何かを期待させる描写でした。
狙撃隊の攻撃に対して、きっちりベクターを出していたし。
これがあったことで、最後のシーンがきっちり生きたのではと思います。
そして最後のシーン。
日常が戻った楓荘の穏やかな一日。
そこにはただ一人、にゅうの姿だけがない。
食卓であの日食べれなかったソーメンを囲みながら、マリコやルーシーを思い出す。
そこへワンタの泣く声。
コウタが外に出ると、格子戸の擦りガラスに移ったその姿は・・・。
そして動かなかった振り子時計が時を刻み始める。
戻ってきたのはルーシーなのかにゅうなのか、それとも別の誰かか。
そして、オルゴールの音色が止むと同時に動き出した振り子時計。
タイトル「不還」の意味するものとともに、視聴者の想像を掻き立てるようなラストは見事でした。
過激で残酷な描写もあり重く暗い話だったけど、その中で優しい人間達に触れ合うにゅうやナナの姿は、純粋で無垢で、とてもあったかいものでした。
また、美しいメロディラインに乗せたラテン語の曲と、クリムトを思わせる映像で作られたOPも素晴らしかったです。
素直に見てよかったと思える作品です。
終わりました・・・。
蔵間とマリコの最期は、悲しかったですね。
蔵間が自分の手でマリコを殺さず、一人で逝かせず共に死ぬことを選んだのは、せめてもの償いなのでしょうか。
初めて見せる蔵間の親としての愛情と、闇の中で想像するしかできなかった親の愛情に初めて触れるマリコ。
それでも死ぬことしか選択肢の残されていない二人の、最後の束の間の語らい。
蔵間の涙とマリコが最後に見せた穏やかな表情。初めて絆を感じることができた二人の短い時間。
爆発の瞬間、マリコが普通の子であったなら実現しただろう場面のフラッシュバックが効果的でした。
爆弾を埋め込まれた時点でマリコが生き延びる可能性はなかったわけだけど、こういう使い方でそれに決着をつけるってのはうまいなぁと思いました。
蔵間は、マリコに与えてやれなかった愛情の分、ナナへ注いだのですね。
愛情のもとで育ったナナと、それを求めてやまなかったマリコ。
束の間でも肉親のぬくもりに触れられたマリコは、救われたと思いたいです。
そして、後悔に終止符を打った、蔵間も。
ルーシーとコウタ。
人を滅ぼすために生まれながら、コウタに出会ったことでその目的を失い、ただコウタに誤りたくて生き延びてきたルーシー。
「コウタと出会ったことは、地獄の中の束の間の夢だった」というルーシーの言葉が切なかった。
ルーシーの"にゅう"としての姿は、コウタの肉親を殺してしまったという罪からの現実逃避だったのでしょうか。
コウタとルーシーがお互いの気持ちを語り悲しみを分かち合うかのように抱き合った姿は、この後に待っているものが別れであると、二人が覚悟したかのようなシーンでした。
そして、狙撃隊の只中に身を預けるルーシー。
ルーシーの姿は、その攻撃でツノを失った描写で最後になりました。
ツノの有無がディクロニウスの特性に関係するのかは結局最後までわかりませんでした。
けれども、ツノがあることにずっと苦しんできたルーシーにとってそれがなくなるということは、何かを期待させる描写でした。
狙撃隊の攻撃に対して、きっちりベクターを出していたし。
これがあったことで、最後のシーンがきっちり生きたのではと思います。
そして最後のシーン。
日常が戻った楓荘の穏やかな一日。
そこにはただ一人、にゅうの姿だけがない。
食卓であの日食べれなかったソーメンを囲みながら、マリコやルーシーを思い出す。
そこへワンタの泣く声。
コウタが外に出ると、格子戸の擦りガラスに移ったその姿は・・・。
そして動かなかった振り子時計が時を刻み始める。
戻ってきたのはルーシーなのかにゅうなのか、それとも別の誰かか。
そして、オルゴールの音色が止むと同時に動き出した振り子時計。
タイトル「不還」の意味するものとともに、視聴者の想像を掻き立てるようなラストは見事でした。
過激で残酷な描写もあり重く暗い話だったけど、その中で優しい人間達に触れ合うにゅうやナナの姿は、純粋で無垢で、とてもあったかいものでした。
また、美しいメロディラインに乗せたラテン語の曲と、クリムトを思わせる映像で作られたOPも素晴らしかったです。
素直に見てよかったと思える作品です。