Officer's '70s Theater

'70年代の恐竜的ハイパワー車ファンが昔を懐かしむブログ

爆走!キャノンボール

2009-03-22 00:44:08 | 映画(車)
アメリカン・カー・チェイス(大陸横断公道レース)No.2
爆走!キャノンボール(Cannonball)
1975年
主演:デビッド・キャラダイン
車はレース開始時はオレンジ色のファイアバード。悪役の妨害に遭って乗り換え、最後はライトグリーンのシェルビーGT350又は500。

アメリカ大陸を横断する公道レースを描いた映画。日本では劇場未公開作だが、吹き替えでTV放映された。(日曜洋画劇場かゴールデン洋画劇場か忘却)
1981年のバート・レイノルズ&ジャッキーチェン主演作「キャノンボール」(The Cannonball Run)と混同される事が多いが、こちらは役者のギャラをケチってカースタント(=クラッシュ)に力を入れた渋いB級作品。
【オレンジ色ファイアバードの動画】
YouTube - Cannonball (1976) - car chase
http://www.youtube.com/watch?v=ZDPl98g0o_Q

「デ・トマソ・パンテーラの雄姿が見られる」と言えば聞こえは良いが「ランボルギーニ・カウンタックを(予備車を含めて)揃える予算が無い」とも言える。

この作品は「まず悪役を延々と暴れさせて、最後に神が鉄槌を下してスッキリさせるパターン」を狙ったのだろうが、全く成功していない。
悪役が銃を使ってサディスティックに「極めて自己中心的な犯行」をする場面が多いので、後味の悪い作品だと言える。
日本の配給会社がこの作品を買い付けなかったのも、判る気がする。

ただ、カーキチにとっては希少な初代マスタング・シェルビーを見られる数少ない映画のひとつだ。録画しなかったのが悔やまれる。
個人的に、マスタングもセリカも初代が最も格好良いと思う。シェルビーの初代GT350はレース目的にチューン改造された「尖がった車」だったが、マスタングのマイナーチェンジ後にフォードのカタログモデル(スポットランプが角型)になると「オートマにエアコン付きの快適車」化した。
GT350=4700cc、GT500=7000cc(ボデイー外観からは区別できない)というV8の燃料ガブ飲みエンジンが許された時代は、もはや遠い昔だ。
【ライトグリーンのシェルビーの動画】
YouTube - 爆走キャノンボール
http://www.youtube.com/watch?v=nxhusnZRRwU

2000年のニコラス・ケイジ主演作「60セカンズ」が二代目マッハ1ではなく初代シェルビーGT500を使ったのには、決死の長距離ジャンプという目玉シーンと合わせて、この作品の影響が窺える。


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