goo blog サービス終了のお知らせ 

=電線の鳥blog=「今日もどっちつかず」

 一般的にどうなのか、みたいなことは、結局、重要なことではない~チップ・エクトン

富士の好きな欧米人

2008年03月29日 | 小さな旅
 写真は精進湖畔から撮った富士山。
 手前に大室山を抱いているので、
 「子持ち富士」と呼ぶらしい。
 
 分りづらいが、右側の山の中腹に、精進ホテルの建物がある。
 明治27年に来日した英国人ハリー・スチュワート・ホイットウォーズ(和名・星野芳春)が開業したホテルで、
精養軒の経営で夏季のみ営業していたが、今月初めに富士急行が買い取った。
 建物だけでも見ようと思ったが、ホテルに続く坂の上り口に門があり、閉ざされていていて叶わなかった。
 こうしたクラシックホテルは、大げさにいえば「近代化遺産」であり、同ホテルの昔の絵葉書なども古書として流通しているようだ。
 私は河口湖畔に宿泊したが、精進湖はくすんだ水の色といいホラーな趣きがある。

 ちなみに清里(季節外れの先月に訪れた)を開発した米国人ポール・ラッシュも富士が好きで、彼の銅像は
富士に向かって建てられている。

新世界瞥見

2008年01月12日 | 小さな旅
 大阪に泊りがけで訪れたのはこれで2度目となるが、
 前回は仕事がらみだったので、実質初めて。

 ライブ会場のなんばhatchまでは、
 地下鉄2駅の距離だったので歩いていった。
 時間があったので、ホテルの近くでオリーブをつまみにビールと白ワインを1杯ずつ呑んだ。
 マスターのおじさんが、イチゴをサービスしてくれた後、「すんません。イチゴ入れ忘れてもうて。」とか、
どこかに電話していたので、それが私に回ってきたようだ。
 良さそうな和菓子屋があったので覗き、「これから出かけるので明日来る。」と告げると、明日は休みだという。
 そこで「千鳥饅頭」を買って、御堂筋を少し歩き、心斎橋のアーケード街を行った。
 そこで「翁昆布」という店の「山椒昆布」を購入。
 これからライブだというに、荷物を増やしてどうする。
 そういえば、どちらの店もお茶を出してくださった…おおきに。
 通りを歩いていると、うっすらと外国に来たように感じるのは、聞えるともなく耳に入る言葉のせいであろうか。
 
 大阪弁を「いいな」と感じた初めは、社会人になりたての頃だ。
 いきなり原価管理のソフトを作れとの命で、都内某所に長期研修に行かされ、その中に西成区の会社から
一人いらしていたのである。
 年は30前後だったろうか。
 その方と、昼休みに毎日キャッチボールをした。
 夏の甲子園でかつて優勝したことのある強豪校の、控えのサードだったという。
 優しい方で「球、早なったなあ。」などと褒めてくれたりした。
 稀に暴投すると「堪忍!」と謝り、私はその「堪忍!」が好きだった。
 呑んだ時、「○○さん(私のこと)が大阪来たら、オンナ紹介するねんけどなあ。」と言われ、驚いた。
 いまだに意味が分らない。
 あと、何かの事件の時にインタビューで小学女子が「(男性が)暴れはった。」と答えているのを観て、
その柔らかい調子に感銘を受けた覚えがある。

 ライブの翌日は、天王寺に行った。
 駅を出ると、ジャンジャン横丁という串揚げ屋の密集している狭い通りがあって、幸せな気分になった。
 この界隈、新世界というらしい。
 が、生憎今ひとつお腹がすいていない。
 先に天王寺動物園で、もで~んとばかりにケープハイラックス詣でをし、周辺を散歩した。
  あーっ こんなところに通天閣が立ってた。
  あああ知らなんだ。まったく知らなんだ。
 ポルノ映画館が2軒もあった。
 近づいて、ポスターの惹句を吟味する。
  「義姉よ、汝、我が兄と我との器官の相違を思ひ知るや?
   然り、矮小なるは兄、雄渾なるは我なり。」(※1)
 という趣旨の言葉を、若い男性が年上の女性を茶臼に抱きながら大阪弁で述べている。
 …田中、訳せ。
 もう1枚は、
  「 I can't help begging for making love with you. 」(※2)
 という趣旨の言葉を、セーラー服にパンツ一丁の女の子が大阪弁で述べている。
 …斎藤、訳せ。
 ポルノ映画はもはや絶滅寸前、ワシントン条約で保護されているものとの認識であった私は、関西向けに
制作されるものがあると知り、いたく感激したものである。

 写真はジャンジャン横丁。
 「八重勝」という店がすごく並んでいた。
 迷ったが回避し、違う店で串揚げとモツ鍋、もずく酢を賞味した。
 旨い。安い。店の女の子がちょっと怖い。
 私は大いに満足し、大阪の要諦を掴んだ気になったが、掴みどころが違うような気もする。

 ※1の正解
 「どや、兄貴のモンと違うやろ?」
 ※2の正解
 「うち、もう我慢でけへん。」
 個人的には「できひん。」の方がクックックッ…そそられる…あっ痛っ…堪忍!

アリエッタ ホテル & オステリア

2008年01月11日 | 小さな旅
 アリエッタ ホテル & オステリア

 エレファントカシマシ新春ライブで利用したホテルです。
 以前ご紹介した五反田のアリエッタと同じ株式会社ルネッサンスの経営。
 地下鉄御堂筋線本町駅より、東へ2ブロックほど入ったところにあります。
 建物の規模や部屋の間取り、パンとコーヒーが室料インクルードであるところも五反田と同じですが、こちらの方が新しいでしょうか。
 じゃらんのポイントも活用して、シングル5700円で宿泊しました。
 価格がビジネス並なのは、眺望が楽しめないことと、例えば(これは五反田の場合ですが)コーヒーを淹れる
ときに、カップをフロントまで取りに行くなど、ある程度セルフサービスをしなければならない。
 ルームサービスもありませんし、こうした面で人件費等を削減していると考えられます。
 五反田の記事に補足して良い点は、清潔感。
 これは、床がフローリングだったり、バスルームがタイル貼りだったり、質感が高いことに拠ると思います。
 無駄がなく機能的で、尚且つテイストがある。

 「大人向けのお値打ちホテル」として、改めてお奨めします。

珍アナゴ

2007年10月30日 | 小さな旅
 子ども達に会う前に、立ち寄った水族館にて。
 
 砂上に出ているのは半身。
 全員で激しくクネクネ動いていて、すんげえ面白い。
 (「ニョロニョロ」を想起されたい。)
 で、(この写真では分らないが)黒白の配置が実に美しい。
 これは本来動画で公開するべきだよな…。

 海の生き物は進化の年季が違う。
 「そこまでしなくてもいいじゃん!」と突っ込みたくなるような変な生き物が沢山いる。
 イルカやラッコはただ可愛いだけだ。
 おじさんはね…可愛いだけじゃ飽きるんだよ。

19時51分

2007年10月29日 | 小さな旅
 先週末(金~日)は職場関係の旅行で、
 私は自由行動日を利用して子ども達に会ってきた。
 連日25度超。
 信じられないほど暖かく、少し日焼けをしたほどだった。
 
 待ち合わせは駅で午後3時。
 前夜の宿泊地からローカル線で移動し駅の近くでラーメン。
 その後、長男の志望校(2校)を訪れる。
 といっても学校の周囲をグルリと一周しただけだ。
 何が分るというものでもないし、どちらも彼の成績なら合格圏内なのだ。
 まだ時間があるので、水族館をみて再び駅へ。
 階段で、浮浪者と思しき男性と会話をしながら待つ。
 (どういうわけか私はよく話しかけられるのである。)
 去年の感触から、娘二人は来ないのでは…と心配していたのだけれど、揃ってきてくれた。
 また、覚悟していた「ちんやり」と気まずい空気もなくて、恥ずかしそうに近況を話してくれる。

 以下、筆者の備忘。
 (長男:中三)
  身長はもう私と変わらない。172cmくらい。
  どうしても下を探してしまうので、すぐ前に彼の顔を認めるたびに苦笑。
  相変わらず痩身であるが、うっすらとヒゲ。
  半年だけだったが誘われて入った卓球部は楽しかった。
  8月に彼女ができた。(但しこれは彼のサイトからの情報)
  滅多に風邪をひかない。
 (長女:中一)
  身長は155cmくらい。
  春に弓道部に入って、この頃ようやく弓が引けるようになった。
  滅多に風邪をひかない。
 (次女:中一)
  身長は156cmくらい。
  美術部の先生が熱心でないのが不満。自分としては展覧会にも出したい。
  今年、少しデッサンの基礎を習った。
  滅多に風邪をひかない。
  
 書店で次女に「ゴーストハント」を全巻(講談社文庫版で5巻)買い与える。
 どんなお話かは、まる子(姪:中二)に聞くとしよう。
 長男には、なんだか可愛いようなマンガ?(よく見なかった)を買い与える。
 長女は、すぐに欲しい本がなかった。図書券を送ってやろう。

 その後「ダイソー」を回遊。
 次女(手芸をする)によれば「ダイソー」の金属モノは時々かぶれるらしい。
 旅行の土産を買い(ダイソーではない)、郷土料理店で食事をする。
 長男は私と同じ5250円のコース。下二人は3150円のコース。
 「大人向きの店に付き合わせているので、口に合わなければ残しても良い。」と告げておいたが、全員残さず食べた。
 
 バス停まで送る。
 長男から「温度差で風邪を引かないように」と簡潔に注意を受ける。
 いつも遅れるクセに、バスは定刻に現れた。
 19時51分。

 子らを乗せ 去りゆくバスの 躊躇なき 南国の路の 広さ恨めし